十和田八幡平国立公園内にある玉川温泉の宿から歩いて行ける玉川温泉自然研究路を探索した。 玉川温泉の源泉「大噴」では、温度98℃でph1.2の日本一の強酸性水が毎分8,400リットルの勢いで噴出していた。大地の息吹を目の当たりにできる「噴気孔」では、強い硫黄臭のある火山性ガスが至る所で噴き出していた。
しばらく進むと、多くの人々が適温の地熱のあるところを探し、青空の下やテントの中でゴザを敷いて横になり、岩盤浴をしている光景が目に飛び込んできた。思わず地面を触ってみると確かに暖かい。
案内板に「湯の花は熱い温泉水に含まれている硫化物などが、温泉水が冷える時に結晶し固まったものです。いろいろな薬効があるといわれ、様々な利用がなされています。ここでは、木のといに温泉水を引き、付着した湯の花を採取している珍しい光景が見られます。」とあった。
玉川温泉の周りは紅葉の真っ盛りだ。玉川温泉にほど近いところにある八幡平大沼では紅葉が大分進んでいた。
八幡平沼から田沢湖を経て国道341号を南下し、「東北の耶馬渓」と呼ばれる抱返り渓谷を訪れた。奇岩や急流に目を奪われながら、上流に向かって狭い遊歩道をズンズン進むと、渓谷の絶壁から30メートル落下する回顧の滝(みかえりのたき)にたどり着いた。
2018年10月