ワンコイン価格でそれなりにお腹がふくれる。
こういう縁日の屋台にありそうなものを食べていて思い出すのが、昔のこと。
お祖父様の家がある地域、そこの神社の縁日に毎年来ていた、味噌田楽の屋台。
お面、たこ焼き、綿菓子などといったありふれた屋台の中で、いちばんのお気に入りだった。
串に刺したコンニャクを甘辛い味噌ダレに浸けた、シンプルなもの。
何百円かを支払い、おじさん店主お手製?の木製ルーレットを回して止まった目の数と同じだけのコンニャク串を受け取る。
これが何よりも好きで、そこの縁日に行くのが毎年楽しみだった。
他の地域の縁日で見かけた覚えが無く、あれから30年以上も経ってしまったが、今も懐かしく思い出される。