渡来ジンのもぐもぐ日記

ジュン

昔話。

40年ちょっとの人生で、いちばん最初に関わった猫が、ジュンと呼ばれていた野良だった。

聞くところによれば、元はどこぞの飼い猫だったらしいが、何か理由あって野良として生きることを選んだのだとか。

それ故にか、確かに人懐っこい猫だった。

出会ったとき既に年寄り猫だったジュン。

祖母が猫を嫌うので飼うことは叶わなかったが、庭先や玄関先に来るようになってからはご飯やミルクをあげた。「すまんのう」といった感じの表情でハグハグと食べていたのを覚えている。

先に書いたように、元は飼い猫だったからか、ご飯のあとにはすぐ立ち去らず、撫でさせてくれたりゴツンと頭をぶつけてきたりした。

いちど祖母に追い払われてからは、祖母が居ないときに来るようになった。その割合は3日に1度ほど。

要領が良いらしく、他のお宅でもご飯をもらっていたようだ(そこでは別の名前で呼ばれていた)

実家の面々と親しくなるにつれて、よく姿を見せるようになったが、食は足りているのか、ご飯が欲しくないとき?は呼び掛けても「ニャー」と返事をするだけで玄関先には来なかった。

知り合って2年ほど経った頃、ジュンが庭先に一匹の子猫を伴ってやって来た。よく似た外見から察するに、ジュンの子だったのだろう。



続く

コメント一覧

渡来ジン
sakurako62さん
良かったら続きも読んでみてください。
Unknown
ほっこりします🎵 子猫を連れてくるなんて☺️
渡来ジン
皆さん
こちらのブログは猫について書いているものが多く、そうなると自然に昔のことが思い出されます。でも僕には書ける話がこれしかありません。全3回+おまけの構成で更新していく予定です。
まるこ
ジュンちゃんの子供たち、どうなったのでしょうね…
子供の頃捨て犬を拾って、戻してこい!と悲しい思いをしました。
今なら誰憚らず保護するんですけどね。
切ないですね。
アミ
猫の話は、弱いです!
続き、待ってます。
都わすれ
私も同じような経験があります。
懐いてくれるのは嬉しいですよね。
続き楽しみです。
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