山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

コトコト野菜スープにドはまり

2025年02月06日 | 日記とレシピ

 じっくり時間をかけて煮込んだ野菜の旨さに目覚めてしまった。

 本当に、野菜の旨みを損なうことなく、旨みばかりが増すことが分かったので、今度は違う調理方法を試してみることにした。

 というのも、入院最終日に戴いたスープをもう一度味わってみたいという思いが背中を押してくるからだ。

 そのスープは、タマネギとトマトを煮込んだもので、そんなに特別な材料を使ってるわけではないのだけれど、例によって、野菜の旨みが溢れるいい味だったんですよ。

 ただ、本日はトマトが無いので手元にある野菜を使って試してみようと思います。

 これは多分なんだけど、コンソメとほんのちょっとの塩で味付けしただけのスープだと思います。

 つまり、コンソメスープね。ただし、野菜がたっぷり!

 行ってみます。

 ※使う材料は、タマネギ1/2、ニンジン2/3、白菜200gぐらいにウインナー5本

 ・タマネギはくし切り

 ・ニンジンは半月切り

 ※ニンジンは火の通りが悪いので出来るだけ薄切りにしたかったんだけど、途中からスライサーを使ったら、すごく楽ちんでした(画像右側)。

・白菜は食べやすい大きさにざく切り。水800mlに全部入れたら

        溢れんばかりだけど、強火で加熱開始

       沸騰し始めたころには白菜がしんなりしてきます

 ※これから旨いエキスが出てくるんだと思う

       計算では、コンソメキューブ2個で行けるはず

 ここから弱火にして30分ほどコトコト煮続けました。

 ・最終調整用に、塩一つまみと粗挽き胡椒を適量加えて

       ああ~、いい匂い

 ミルフィーユの時と同様に、一旦火を消して完全に冷まします。

 そして、夕食時に再沸騰させたら、

       いただきます!

 う~ん、やっぱり旨い。

 野菜それぞれから出てくる旨みが、それぞれ個性的なんですけど絡まりあって引き立てあっている感じ。

 それに、ウインナーから出る肉汁と燻煙の香り(かなあ?)がスープに力強さを加えて、何と言うか深みが増した感じ。

 いやあ、美味しかったです。

 家族も喜んで食べていました。

 ただ、娘が、

「スパイシーだね。」

 と言ったのは、偶然ではありません。

 同じコショウでも日数を経たものと、挽きたてとでは、辛味が全然違うんです。

 今回は、みんな喜ぶレベルで仕上がったから良かったけれど、今後調理するときには、気を付けなければいけないと思いました。

 近日中にトマト風味も作る予定だけど、大切なことが分かった気がします。

 その時には、香辛料の加減もよく吟味してみましょう。

 ・・・なんとなく、もう暫くは、コトコト煮込んだ野菜料理研究から抜け出せない雰囲気です。

 でも、この手の料理って、すごく健康的な感じがするから、全然罪悪感がなくていいですねえ。

 その上、家族も喜んで食べてくれている。

 さあ、心行くまで楽しませてもらいましょう!


検査の後の滋味料理

2025年02月05日 | 日記

 一応退院はしたのだが、これはあくまでも仮のもの。

 手術本番までの間に、検査も続くし治療も続くようだ。

 今日は、入院していたのとは別の病院に出掛けて検査を受ける。

 朝に受け付けしてから午後1時までかかるそうだ。

 こういう長丁場の検査にもイライラすることなく向かえるようになってきたのは、進歩と言ってよいでしょうな。

 で、『ご案内』のプリントの『検査前のご注意』というところを読むと、薬のこと、持参品のこと、来院方法のこと等々、いろいろな注意事項が書いてある。

 その中の『食事について』では、「検査受付時間の6時間前から食事をとることができません」と書いてある。

 受付が10時だから夜明け前の4時まではOKってことか。

 だからって、わざわざ夜明け前までものを食べたって仕方がないよね。

 普通に夕ご飯を済ませて、普通に眠りに就くことにした。

 そうして翌朝、検査を受け終わってみたら、予定通り丁度午後1時だった。

 さて、さすがにお腹がすきましたね。

 『あれ』を作って空っぽの胃袋を満たそうではありませんか。

 使うのは、昨日作ってとても美味しかったミルフィーユ鍋のスープ

 AJINOMOTOさんによると、ミルフィーユ鍋を作ると、とても美味しいスープができるので、「シメのお餅」、「シメうどん」、「シメ雑炊」がお勧めですと書いてあったので、作りたいと思っていたんですよ。

 もう時間的にも遅いんだけど、これだったら簡単に出来るはず。

 行ってみます。

 ※使う材料が、昨日の残りスープと残りご飯と卵1個と醤油だけというのも嬉しい

 ・昨日の残りスープに、残りご飯を茶碗2杯分ほど入れて暫く煮ます

 ※今回は米を洗わなかったけど、問題なし

 ・卵1個を溶きほぐして

 ・おじやに回しかけたら、クルクルッと広げて

 ・醤油を数滴たらしたら出来上がり

       ミルフィーユの残りをおかずにして戴きました

 これが旨いのよ。

 例によって、たっぷりと電磁調理器の恩恵にあずかっております。

 慌てて食べると火傷してしまいそうな熱さなんですけど、ここがいいのね。

 ふうふうと冷ましながら、一番いい頃合いで口に運びます。

 昨日使った調味料は、鶏がらスープの素とほんだしだけど、勿論、それだけではこの旨みは出ません。

 やっぱり一番は、よく煮込んだ白菜のエキスでしょうな。

 大変癒される優しい味です。

 ああ~、あったまったし、お腹も満たされた。

 今回は、ミルフィーユ様に感謝ですな。

 それから、料理のヒントをくれた病院の調理師さん達にもお礼を言いたい。

 ご馳走様でした。

 そして、ありがとうございました。


身体に染みるミルフィーユ鍋

2025年02月04日 | 日記とレシピ

 今回の入院でご馳走になった食事は、結構いい勉強になった。

 特に、野菜料理は、目から鱗が落ちる美味しさで、驚いた。

 病人用によく煮込んだ野菜類は、根菜も葉菜も、箸で挟めば、簡単にちぎれてしまう程柔らかく仕上がっている。

 それにもかかわらず、一つ一つの野菜料理からは、素材が持つ本来の旨みが、じわっと伝わってくるのだ。

 これは、病人用食のため、そもそも味付けが薄味に出来ていたことが大きいと思う。

 だが、驚くべきなのは、やはり調理時間だろう。

 これだけ柔らかく仕上げるためには、かなり長い時間をかけて煮込み続ける必要がある。

 肉料理だったら、高温で短時間の加熱が、旨みを閉じ込めて美味しく仕上がるものだ。

 しかし、その逆の作り方だったはずなのに美味しいのだ。

 多分、どの野菜も、普通の煮物よりもずっと甘く仕上がっていたと思う、甘味料など使わなくても。

 じっくり煮込んで野菜本来の旨みと、プラスアルファの甘みを纏った煮込み料理、これは、自分自身でも試してみる価値がありますね。

 台所周辺を見回すと、いいものが目に入ったので、それを使ってみることにした。

 使うのは、白菜

 作るのは、白菜と豚肉のミルフィーユ鍋

 それでは行ってみます。

 ・白菜の葉を600g用意して軽く振り洗い

 ・葉の上に豚バラ薄切りを乗せたら、葉⇒肉と交互に重ねて、最後に葉でしめくくり

 ・高さ5cmぐらいになるように切っては、鍋の外側から並べていきます

 ・調味料は鶏がらスープの素12gと酒大さじ2に水600ml

 ※なんとなく『出汁の素』を足したくなって小さじ1強ほど追加

 ・電磁調理器を使うことにしました

 ※アツアツをつつきながら楽しみたい

 ・沸騰したら蓋をして、弱火で40分加熱し続けました

 ※普通は20分で十分なはずなんだけど、柔らかさと甘みを引き出す調理を目指しました

 ・一旦火を止めたら、完全に冷めるまで待機

 ・食事のタイミングに合わせて再加熱し

       アツアツのまま食べられる分だけよそって

 戴きます!

 予想的中。

 白菜の味が甘くレベルアップしています。

 調味料が極めてシンプルなんだけど、文句なく美味しいですね。

 豚バラからも、いい味が染み出して、白菜のエキスと混じりあっています。

 ああ~、身体の芯まで染みわたる美味しさ。

 みなさん、おかわりしながら食べておりました。

 いやあ、やっぱり、しっかり煮込んだ野菜の料理は特別に美味しいですね。

 しかも、この寒い季節に、よく合う。

 最後にスープが余りそうなんだけど、これ、勿体ないですね。

 活用方法を考えなければ。


今年は恵方寿司

2025年02月03日 | 日記とレシピ

 急なんだけど、退院しました。

 ホントは明日のはずだったんだけど、なりゆきで。

 まあ、ラッキーと言ってよいでしょう。

       最後の食事は、カレイの煮つけがメイン

 お昼過ぎ、荷物をまとめると、お世話になったスタッフの方々に挨拶をして病院を出る。

 さあ、晴れて自由の身だ。

 手伝いに来てくれた妻に話を持ち掛ける。

「せっかくの退院だし、今日は節分だからさ、寿司握らせて。」

 本来ならば、恵方巻大会をやっているところなのだが、今年は無理。

 だったら、規模縮小でしょう、と、考えたのだ。

 一も二もなく賛成を得る。

 マタギは、帰宅後の荷物整理があるから、ネタの買い出しは、妻に任せた。

       退院を祝ってくれているような空

 さて、夜です。

 久しぶりに台所に立ちました。

 まずは、酢飯からでしょう。

 寿司酢の原料は、酢50に砂糖12と塩5gでご飯2合分

 ・よく混ぜ溶かして

 ・ご飯1,5合にすし酢の一部をかけて

 ・お米が崩れないようにソクソクと混ぜます

 ※残りの寿司酢は、握るときに掌を湿らせるのに使います

       妻が買ってきてくれたマグロの切り身と

       ブリです

 多分、この2つなら、マタギの喉もすんなり通り抜けてくれると考えました。

       チャチャッと握っていったら、それなりの数になりました

 これを恵方巻きの代わりにします。

 予想通り、この大きさと柔らかさなら、大変美味しく戴けました。

 満足感120%!

 やっぱり、退院すると違うワイ。

 自分で選んで自分で行動できる解放感。

 もちろん、先の不安はあるんだけど、まずは今の楽しみですね。

 出来ることが、格段に増えた分だけ、いろんなことを楽しもうと思います。


今のうちに何をする?

2025年02月02日 | 日記

       ようやく冬らしくなった周囲の景色

 期間限定とは言え、せっかく声が戻ってきたんだから、何をすればよりよいか考えてみた。

 せっかくしゃべれるようになったんだから、人とのコミュニケーションをとることは大事だ。

 でも、それよりも大切なのは、コミュニケーションの相手に対して連絡をとる方法を相手に応じて確立させることではないか。

 つまり、声が出なくても、相手によってコミュニケーションをとる手段が決まっていて、いつでも連絡を取り合えるようにすること。

 例えば、家族であれば、外から連絡を取るときに、『Line』を使うと家族全体の会議もできるし、個人同士での話し合いや連絡もできるので、現在試しているところだ。 なかなか便利が良い。

 それほど連絡を取る頻度が高くない親戚の場合、家の固定電話にかけてもらうように切り替えてもらおうかな。

 で、大抵は事務連絡が多いと思うから、妻に対応してもらっても何とかなるんじゃなかろうか。

 ちょっと難しいと思うのが、釣り仲間、山仲間の皆さん。

 いつもスマホで安否確認をしてから、日程調整をしてきたのだが、音声抜きとなるとその辺が難しくなる。

 とりあえず、各自の使いやすい連絡手段を選んでもらって、一人一人と連絡の取り方を練習しておこう。

 

 この期間中に、この連絡体制を構築しておけば、手術後も孤立無援の世捨て人状態になることはなかろう。

 ある意味でラッキーだったのは、山菜や釣りの本格シーズン突入前に準備が整いそうなところ。

 山に春が来る前には、何とかなっていることだろう。

 ただ、具体的に出かけた時の情景を想像してみると、やっぱり多少の違和感を覚える。

 一緒に山を歩きながら、収穫の喜びを分かち合うには、どんなコミュニケーションがいいかな?

 今、頭に浮かんでいるのは、カメラとビデオの活用。

 この辺の楽しみ方は、春が来てから工夫したり磨きをかけたりしていこうと思う。

       本日の昼食 洋風豆腐入りのし鶏(左上)のお味が初体験でした

 多分、ささみか胸肉をしっかり蒸して、豆腐と一緒に摺り崩してから、つなぎを入れて、もう一回蒸し固めてるんじゃないかな。

 和風みたいなんだけど、トマトソースとコンソメ風味が効いてる。

 この病院食も、意外と勉強になってます。