この先を、生きて行く

難病の子もいる日常

犬がでてくる本・3

2018-06-02 20:57:45 | 
1・2と悲しいおはなしが続いたので。


『ぼくとソラ』
そうまこうへい/作 浅沼とおる/絵
すずき出版

「ぼく」のうちには「ソラ」という犬がいて、何でも出来てすごいんだよ!でも「ソラ」はじゅうよんさいだからじつはね・・。

老犬のお話。絵も可愛いけど、言い回しも面白いのです。本文で「ヨス!」といってもたべなくて、「ヨサ!」といってもたべなくて・・というくだりがあるのですが、それが楽しくて、よく子ども達と言い合っていました。

モデルは作者のそうまこうへいさんのお家で飼われていたビリーちゃんで、見返しのそうまこうへいさんのメッセージが、また素敵なのです。

老いるということ。それを自然に受け止める子どもの「ぼく」。最後のページも、あぁ、私もこうありたいな、と改めて思います。

ちょっと泣けちゃうけど、あたたかい涙。興味を持たれた方は、是非

犬がでてくる本・2

2018-05-29 14:08:00 | 
前記事の『ハルの日』を教えてくれた方に私もお返しに。


『ボクものがたり』
And yu・舞坂ゆき子/原案
いもと ようこ/文絵 金の星社

こちらも『ハルの日』と同系統のお話です。

初版は2012年で少し前のものですが、当時読んだ時は本当にショックでした。『ハルの日』もですが、可愛い絵なので余計そう思います。

然るべき施設に連れて行かれても「きみは ぼくの だったひとりの かぞくなんだもの」と飼い主を信じて待つ「ちび」。

最後のページは、ちびちゃんの気持ちが綴られています。私はこのページが一番心に残っています。


ちなみにこの本を教えた方に「さっきの本どうだったー?」と何の気なしに顔を見たら泣いた跡がそうだよねーと私もまたつられて涙ぐんでしまった犬飼いにとっては本当に辛い絵本です。

でも一番辛いのは「あとがき」を読んだ時。動物を飼うのはどんな人?そして捨てるのはどんな人?

その答えも書かれています。

私が出来ることは、お家のワンと、楽しく最後まで過ごすことかな・・と改めて思いました。一緒で楽しかったな、と思ってくれるといいな、いいのだけれど。


本屋さんにはもう置いてないかもしれませんが、図書館にはあるかと思います。お話、答えも気になる方は、是非








犬がでてくる本・1

2018-05-29 13:09:11 | 
職場には本好きの方が割といらっしゃるので、色々な本を紹介してもらっています。

・・・先日教えてもらった絵本(お家で犬を飼っておられる方より)


『ハルの日』
文・渡辺 眞子 絵・どい かや
復刊ドットコム

本を渡された時、浮かない顔をされていたので、ある程度覚悟して読んだのですが・・・予感的中。切ないを通り越して憤り(そして涙)。

どうして、どうしてそんなことができるのでしょう?何故飼った?何故子どもが拾った時に飼うことを許した?

人間といる楽しさを味わった後にこの仕打ち。残酷すぎる。本当にいるのだろうか?フィクションと思いたい。

絵がどいかやさんということで、可愛いのが余計切ない。飼い主の顔も、優しそうなのが更に。

この絵本で一番印象に残ったページは、係の人(施設の職員)から頭を撫でられているハルの顔。


ハルは ひとが すきなのです

なによりも こころから


(『ハルの日』P21 より)


残念ながらこのようなことがフィクションでないことがあとがき(Message)にも書かれています。

尚、この絵本は復刊ドットコムから出版されていますが、新刊のようです。本屋さんでも売っているかな?興味のある方は、是非。







真面目な本棚の続き

2018-04-24 11:16:43 | 
本棚の話の続きです。


学生時代に読んだ本(恐らく)

卒論は有吉佐和子をしました。文献集めたり本を読んだのは覚えています。何を書いたのかは忘れました『芝桜』ってどんな話だっけ?付箋沢山挟んでいるから読んだと思うけれど

文庫じゃなく単行本も、古本屋で沢山買い集めましたが、今の家のリフォームを機に手放してしまった様です。絶版だし手に入らないし、有吉本に限らず本は手放すと後悔ばかりです

松浦理英子・松本侑子は読書サークルで紹介されて。松浦理英子の『ナチュラル・ウーマン』は同性同士の恋愛を描いたものですが、女性の場合恋人でありながらライバルというのもあるかもなぁと思いながら読みました。

『植物性恋愛』は題名が素敵。関係ないけど今の朝ドラの『半分、青い。』の題名も好きです。読点、の打ち方も。

宇野千代は当時朝やっていたドラマ『生きていく私』をみて面白かったので。宇野千代さんの生き方が、男に頼る様で実は自身が男っぽい?なところが素敵だなーと思います。宇野千代さん所縁の淡墨桜も何度か見に行きました。

有吉佐和子は『地唄』で惹かれたのですが、続編らしい『断弦』は読んだ記憶が・・読んだかどうか気になる!どうなの私(>_<)図書館で探して確認してみたいです。

つらつら書いてしまいました。本ってその内容もだけれど、読んだ当時の事とか、思っていた事も思い出されるので改めていいものだなーと思いました。書いていて楽しかったです

純文学!かな(^_^;)

2018-04-23 08:55:04 | 
いつも漫画の話ばかりでその通りなんですが、真面目な本のことも少し。内容はないです(^_^;)



本棚その1にある本たち。

これは大学の授業でやったやつです。授業でやって、面白かったから他も読んでみよう、という本もあります。漢字の本はわからない(^_^;)

泉鏡花は『義血侠血』『外科室』が好きだったかな?といってもうろ覚え。米澤穂信の『満願』読んだ時、『義血侠血』を思い出しました。何となく彷彿とさせるものが。違うかも知れないけれど。

余談ですが、以前『文豪ストレイドッグス』読んだ時泉鏡花が女の子でビックリしました。それから読んでいません。お話も私には難しかったし(^_^;)