夜遅くに近くのコンビニ行こうとしたサオつるりんだが
その途中で警察に停車を求められた。
車のテールランプが片方消えてると注意され
そのことに気づかなかったサオつるりんは「すみません」と謝り、それで済むと思った。
ところが免許書の提示を求められた時だった
ダッシュボードの上に置いてあった物を指差した警察官。
「それは何ですか?」
「これは塩です」と堂々と返答したサオつるりんだったが
見た目があまり宜しくないと思ったのは確かだった。
でも間違いなく塩。話せば直ぐに分かって貰えると思っていた。
見た目が宜しくない塩とは、ビニールの袋に入った状態のもので
こんな感じ↓
警察官は、これを覚せい剤ではないかと思ったらしい。
この塩は祖母が用意してくれたもので
塩にはお清めの効果があるので、事故が起こらないように車の中に入れて置くようにと言われたもの。
いつもはダッシュボードの中に入れてあるのだが
この日はたまたまダッシュボードから書類を出し、その時に塩をダッシュボードの上に置きっ放しにしていたものだった。
勿論サオつるりんは警察官にそのことを話した。
そしてサオつるりんは実物の覚せい剤を見たことはないが、警察官なら塩と覚せい剤の違いくらい分かると思った。
ところが疑いは晴れず、簡易鑑定を行なうとのこと。
舐めれば直ぐに分かるのにぃとサオつるりんは思ったが、簡易鑑定を承諾しなければこの状態が続くことを悟り検査を承諾。
すると更にパトカーがもう1台到着。
どんどん物々しくなる様子に
サオつるりんは、祖母から貰った塩に間違いはないのだが
思えば舐めたこともないし絶対に塩だと言う確信が少し薄れかかり不安になったらしい。
結果、覚せい剤ではないことが判明。
覚せい剤ではないと分かると警察官は「恐らく覚せい剤ではないと思ったが職務としてやらなければならない」と言ったそうだ。
片方のテールランプで容疑者扱いされたサオつるりんはドッと疲れ
そして時間が経ち平静が戻った頃に怒りが込み上げてきたそうだ。