おとーちゃんの趣味は読書である。
趣味と言うより、
活字中毒
と、言った方が良いかも知れぬ。
で、今日も今日とて図書館にポテポテと歩いて行き、目に付いた本を手当たり次第に手に取って、山のように抱えて借りるまでは、いつもの通りである。
さて、いつもと違うコトが発生したのは、雑誌コーナーである。
雑誌コーナーの猫関連の雑誌を読もうと、のったらのったら足を運び、猫雑誌を手に取り、ソファーに座ってぼけーっと眺めておると、同じく猫関連雑誌を眺めておるであろう御婦人が2名、何か話しておる。
聴き耳を立てるコトも無いのであるが、至近距離なのでイヤでも声が耳に入る。
以下、標準語訳の会話である。
「・・・・ブログなんだって」
「ふうん、福山で?」
「そうみたい。おとーちゃんって書き手と、白黒猫のブログ」
「福山にも猫バカって居るのね」
「偉そうな猫みたいに書いてるの」
どう考えても、アタシとおとーちゃんであるな。
間違いが二点ある。
・おとーちゃんは猫バカでは無く、タダの馬鹿。
・アタシは「偉そう」では無く「偉い」のである。
間違っちゃいけねぇよ。
知らぬコトとは言え、本人を横に話をしているなぞ、御婦人方には知らぬ仏のお富さんであろう。
世間と言うのは狭いモノであるな。
う:「オッサン、猫バカだってよ」