おとーちゃんは、指の負傷にもめげず、部屋の片付けをしておる。
4月からの新生活のために、部屋を大幅にレイアウト変更するらしい。
まずは、収拾の付かないようなスチールラックの片付けから始め、今現在は、不要なモノをひと括りにして、庭に出しておる。
見る見るうちに、部屋がサッパリしてきたのであるが、余りにもサッパリし過ぎてしまい、実は部屋中不要なモノだらけではなかったのかと思える程、何も無くなってしまった。
我が家にはキャットタワーなる贅沢品は存在せぬ。
ゆに家の中を縦横無尽に歩き回れるのであるから、キャットタワーは不要なのである。
キャットタワーすら買うカネがない程に貧乏と言うコトも否定はせぬ。
これから先も、キャットタワーなる贅沢品は、我が家には導入されぬであろう。
しかしながら、タマには高い所にも登ってみたい。
そういったワケで、今現在はスッキリ片付いたスチールラックの上にて周囲を睥睨しておる。
つい1時間前までは収拾の付かない書類だらけのラック頂上であったが、今ではアタシが寝転んでも大丈夫なように、綺麗に拭き清められておる。
頂上から見えるモノは、スッカラカンになった部屋と、おとーちゃんの間の抜けた頭頂だけである。
オッサン、やる気があれば、すぐに片付けられるではないか。
普段の不精さが垣間見えるような片付けであったな。
う:「快適である」