語り得ぬ世界

現実逃避の発展場 Second Impact
since 2014, The First Departure:2005

珍江戸大返しにて候_28【第2日13】

2024-10-15 07:26:18 | 珍旅道中記

せっかく皇居の端っこに来たので…

ここでは皇宮警察による手荷物チェックが行われています。

内側から撮るとこんなん。この風景、さすがに正面から撮れませんわな(苦笑)

調子こいてこんな一枚も(苦笑)
女性警察官だったら言うことなかったのに…皇宮警察にもいますよね?女子警官。おもな役目は女性皇族の身辺警護かな、やっぱり。ちなみに、警察官として皇宮警察に所属するようになるには親兄弟・親戚を含む身辺調査が厳しいようですが、名誉なことでもありますよね。ちなみに珍が昔所属していたN市立総合センター某所(珍は施設管理担当も兼ねていたので)での委託先の電気・機械設備担当のオッチャンのご子息が当時皇宮警察だとお聞きしました。オッチャンは戦時中軍属だったそうで、戦争中の昔話(めちゃいい目をされていたそう)に加え、ご子息を自慢されていたのを覚えています。当時で80歳後半だったか年齢はそれなりでしたが、ものすごく紳士でいいお方でした。

あらためて振り返り、パチリ。左右通路は一方通行です。今から入っていこうと歩いている女子、もしかして丈が短くて背中とお腹が出てる?!と思って(当然トリミングズームでご披露せねば…)拡大して見たところ、ちゃんと下にブラウスかニットを着ておられました。あ~。

15:55 これから横断歩道を渡ってJR東京駅へ向かいます。

このあたりは大手町-丸の内界隈ですが、こんな時計塔ビルがあったのですね。「日清生命館」というビルでして、背後の超高層建築「大手町野村ビル」と一体化(融合)しています。時計塔のある低層部分は旧日清生命(現:T&Dファイナンシャル生命)が建てたビルを保存したもので、早稲田大学大隈記念講堂(重文)や日比谷公会堂(東京都指定文化財)、滋賀県庁(登録有形文化財)などの設計で知られる佐藤功一が設計、昭和7(1932)年10月20日竣工の石造りのレトロビルです。一見イマドキのビルに見えますよね。でも実は貴重な近代建築物で、現代のビルと融合させることで保存している、なかなかユニークな建物です。時計台は今でも稼働しています。

16:07 JRの高架が見えてきました。左に行けばJR神田駅、右に行けば東京駅。信号を渡って右へ。

東京駅でも高架下にはおもろい店が多いでんな。折り畳みテーブルがまだありますので、晩になれば普段はもうちょっと外側に置いていると思われます。石畳風の地面は店の敷地なのかどうかわかりませんが…テナント店ですからたぶん違うでしょ。JRか東京都(千代田区?)の所有でしょうな。であれば不法占拠・実効支配ですわな(苦笑)

ここも外に折り畳みテーブルがあるので、実効支配?(苦笑)
さらに中華料理店というのはわかりますけど、店名がテントにも見当たりません。紙に雑に書かれた「丸の内の楽園」が店名?兵馬俑みたいな豚の木彫りの置物がビミョーにコワいですが、足元に「熊本」という文字が読めます。前段はハレルヤ?拡大してもちゃんと読めませんが「ハレルヤ熊本」が店名?いやもう何が何だか…。ビーフンと豚足の間に書かれたハーヤーチャンってナニ?どんな食べ物?と思って調べたら、「ハーヤーチャン」が店名でした。なんやねん(笑)

16:11 JR東京駅丸の内北口に到着。ここから入って地下に下り、八重洲北口へ行きましょう。夕飲みです。

夕飲みはここへ。『崎陽軒シウマイBAR』です。最終日の晩に寄るのが珍旅東京マンネリズムなのですが、今回の珍旅程では最終日はお江戸ではないので2日目ながら訪ねました。東下りではどうしても外せない崎陽軒(笑)

オーダーを言って支払いを済まし一旦着席してから、1周目が調理されている間に「昔ながらのシウマイ15個」「シウマイ弁当」を買いにテイクアウトコーナーへ。昔ながら~はホテル独り二次会用、シウマイ弁当は翌日の朝食です。残念ながら「特製シウマイ」はすでに売り切れでした。早っ。もしかしたらもう一度入荷があるかもしれませんけど、待っていられないので断念。残念。

イートインコーナーはガラガラで珍貸切状態。テイクアウトはどんどんお客さんが来ていましたけどね。金曜の夜なので東京から帰る人、出る人は少ないかな。新幹線に乗る前に…ですからね、ここは。
珍の番号札が呼ばれました。

(つづく)

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珍江戸大返しにて候_27【第2日12】

2024-10-14 08:06:37 | 珍旅道中記

(連載を再開します)

和洋折衷の屏風に近づいてみると…

こりゃすげぇ。世界地図が屏風になっています。

しかも世界中の都市なども描かれています。

こちらは民族・伝統衣装を纏った世界中の人物画も。タッチは西洋画ですね。

勇壮な騎士の絵も。見てるだけで世界一周したような気になりますね。

鳥瞰・俯瞰の都市の画もまた細部まで描かれています。実在の都市でしょうね。

おもに港湾都市が描かれているみたいですけど、モスクっぽいのもありますからオスマントルコの港湾都市(イスタンブール?)など文字どおり世界中の都市が描かれているようです。

これほんとに見飽きないのですが、手前の人のように単眼鏡を持って来ればよかったと思わせる屏風です。

こうして引いて眺めても壮大さがわかります。てか、時々引いて見たほうがいいかも。

15:38 高島屋呉服店『閑庭鳴鶴・九重ノ庭之図刺繍屏風(かんていめいかく・ここのえのにわのずししゅうびょうぶ)』の前にえらい人だかり。その理由は…

学芸員さんによる作品解説トークです。15:40開始。この日は『閑庭鳴鶴・九重ノ庭之図刺繍屏風』の解説ですのでこのようにたくさんの人が集まっていたわけです。新コロ当時ではできなかった企画ですね。

大柄なめがねっ娘の学芸員さんは小林彩子さん。なかなか軽快なトークを聞かせておられました。

ブレブレですけど、小林さん(41歳独身)。日本美術史に人生を捧げておられますが、この日の晴れ舞台にあわせ完璧なメイクで登場。

相当な人混みで、トーク終了時に一斉に出ていきそうなので、最後まで聞かずにこの場を離れることにします。

15:44 外に出てきました。『皇室のみやび展』いかがでしょうか?少しでも雰囲気をご堪能いただければ幸いです。

日射しが強く、しかも蒸し暑い中で来館者の確認されている方々。右側の女子はけっこうお若くておきれいな方ですが、少々お疲れのご様子です。

15:51 向かいにあるショップも訪ね終え、皇居からJR東京駅へ向かうこととします。

大手門を出て、来た道を戻っていきます。

(つづく)

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水と緑の博多半珍旅2024秋_00-4

2024-10-13 08:41:50 | 博多

無事に博多半珍旅から帰阪しました。博多・福岡はほんと暑かったです。日陰と夜はさすがに涼しかったですが、日焼けしました。では博多半珍旅の最終日10月12日(土)の様子を速報版でどうぞ。

珍朝食はまたまた駅弁シリーズです。前日に買ってありました「明太ふぐそぼろとさばみりんわっぱ」という駅弁。量が多くないのを選びましたけど、駅弁にしては底が深い器です。わっぱといいながらプラ容器ですけどね(苦笑)

小旅行の行き先は柳川です(写真は西鉄柳川駅)。西鉄で天神から特急で約50分。こちらもよく晴れて暑かったです。柳川といえば、水郷・鰻せいろ蒸し・戦国最強武将立花宗茂…というわけで、まずはこちらから。

鰻せいろ蒸し。めちゃ熱々。西鉄柳川駅真ん前にある『古蓮』にて。

名物川下り。20名ほどの定員で半分以上外国人観光客でしたけど(ほぼC国かK国)船頭さんが言うには普段日本人は1~2人なんどか。「今日は日本人が多いです」とのこと。船頭さんも日本語・英語で案内。

柳川では水郷を「すいごう」ではなく「すいきょう」と呼んでました。これも川下りの名物、橋桁下の超絶低いところを進みます。橋の数は11だったかな。

約60分の川下り。日焼けしました。笠必須。

珍の川下りでの目的地は「御花」という旧立花伯爵家屋敷。

「松濤園」という「御花」にある日本庭園。さすが殿様屋敷にふさわしい見事な庭園。

こちらが柳川藩初代藩主、立花宗茂所用の甲冑。戦国無双の武将だけにテンションが上がります。

博多駅へ戻り、再び『ヱビスBAR』にて珍ディナー。明太子は外せません。軽めにしておいて…

のぞみ車内でいつもの「三日月」メンチカツサンドでフィニッシュ。
というわけで速報版はこれにて最終回。日常生活に戻ってきて、今朝はこのあといきなりジム…。今日の筋トレはキツいやろなぁ。

(いつかにつづく)

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水と緑の博多半珍旅2024秋_00-3

2024-10-12 05:44:49 | 博多

昨日10月11日のセミナーは寝不足の下痢状態というかなりヤバいコンディションでしたが、粗相することもなく(笑)お蔭さまで無事務めを果たしました。それでは昨日の振り返り速報版をどうぞ。

朝ご飯は前夜買っておいた駅弁。博多駅は駅そばではなく、駅ラーメンでして(他に明太子食べ放題の朝定食などもありますが)駅そば派の珍としましては、とりあえずパス。気温もまだ高いですし、朝から熱々の博多ラーメンてのもね。てなわけで、コンビニおにぎりよりお高いですが、こうなりました。この手がありましたな。

セミナー会場へ向かう途中。真っ青に晴れて、暑くなりそうな予感。日陰を選んで会場へ。

ランチです。博多駅近くにてプレミアムな親子丼。鶏もも肉はほぼ刺身のようなレア。

ちょっとブレてますけど、ディナーはもちろんここ。博多マンネリズムの最重要ピース。

晩酌セットでスタートするのも博多マンネリズムの作法。

セットのメインディッシュはささみのチキンカツでした。

辛子高菜を食べたくて漬盛をオーダー。以前は盛と名付けながら辛子高菜一択でしたが、今回はらっきょうが加わり、ようやく盛になってました。

赤ウインナーは外せませんな。切れ目の入れ方、炒め具合もまさにおかんの昭和ウインナー。

二葉食堂では初チョイスの炊き餃子。これはイケますわ。汁の最後の一滴まで美味しくいただきました。

ほんとはもっと二葉食堂でゆっくりしたかったのですが、店主のオババさまが取り込み中な感じになられたので、1時間ちょっとで出て、ホテル二次会。赤ワインは前夜に買って冷やしておきました。
さて、博多半珍旅最終日の今日は一旦博多から離れて小旅行へ。

(つづく)

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水と緑の博多半珍旅2024秋_00-2

2024-10-11 08:52:59 | 博多

今年3回目の博多半珍旅が始まりました。って、いきなり午前1時様でしたが(苦笑)
ひとまず博多半珍旅速報版第1日をお届けします。

車内販売による珍朝食2号です。1号は珍宅で納豆だけを食べて服薬。
アテンダントさんとの会話も弾…んだかな…。

午前からお昼にかけて訪ねた大濠公園です。白鳥が群れをなしています(笑)

よく晴れて暑かったです。福岡市美術館前にて。

大濠公園にてソフトクリームでアイスブレイク。

珍ランチはハンバーグ。ダブルハンバーグという2種類のソースを味わえるメニュー。

福岡城址は大濠公園からすぐ。旧天守台から眺める福岡市内。

暑かったですけど緑が多くて目にもやさしいところ。

博多の有名店『かわ屋』での鶏かわ。これで10本。二人で20本食べましたけど、まだイケたなぁ。美味しい。
本日はこのあと兼業副業セミナー講師を務めます。

(つづく)

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水と緑の博多半珍旅2024秋_00-1

2024-10-10 07:42:43 | 博多

突然ですが、珍はいま山陽新幹線のぞみ271号8号車5番A席の車上です。

『珍江戸大返しにて候』連載の途中ですけども、本日から珍は兼業副業博多出張でして、ひとまず博多半珍旅速報版をお届けします。兼業副業のセミナー講師役は明日本番です。今夜はまたまた博多懇親会…てことは御前様?明日セミナー講師本番なんですけど…。

今日は晩の懇親会まで自由時間です。博多でもまだ行っていないアソコへ行く予定です。明日のディナーは博多マンネリズムのアソコへ。三日目帰阪日は博多から飛び出してアソコへ。いまだ珍ブログ渋滞中で今回の博多半珍旅道中記がいつ登場するのかわかりませんが(苦笑)速報版でいろいろご想像くださいませ。

さて、猛烈な残暑が続いていましたが、ようやく今週は雨をきっかけに少し気温が下がりましたね。それでも徒歩通勤の珍は10月に入ってもなお替えシャツ・替えパンツ持参での出勤が一昨日まで続いていました(それでも昨朝は替えシャツ)。いつもなら替えパンは9月のお彼岸頃で終わるんですけどねぇ。ほんとに暑かったです。

その残暑のせいか今年の9月は彼岸花を見ないなぁと思っていたら、N市では10月4日ぐらいから咲いているのが見られるようになりました。彼岸花は平年だと彼岸前の9月15日前後から咲き始め、だいたい9月25日ぐらいまで咲いているイメージだと思いますが、3週間ほど遅いですね。ちなみに彼岸花は気温に敏感な花=咲く温度帯が決まっている花らしいので、今年の秋の到来はが3週間遅いということですね。てか、朝晩はともかく、日中はまだけっこう暑いですよね。福岡方面は晴れ予報ながら夏日が続くなど気温高めのようです。なので珍も半袖ポロ・裸足のKEENサンダルで博多に向かっています。

10月5日(土)撮影。このときちょうど満開でした。珍宅近くの公園入口のお家の玄関先から。

アゲハ蝶?蜜を吸っているところパチリ。同じとき、同じところから(次も)。

珍の気配に気づいたのか、飛び立っていきました。悪いことしたなぁ。また戻ってきてたらよいのですが。

今朝K園駅に向かう途中です。上3枚と同じところ。まだ咲いているのが確認できました。朝晩の気温こそ下がってきましたが、まだ9月の気候なのですね。

(つづく)

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珍江戸大返しにて候_26【第2日11】

2024-10-09 07:23:51 | 珍旅道中記

横山大観の大作のお次は…

並河靖之『七宝四季花鳥図花瓶』です[明治32(1899)年]。1900年パリ万博にも出品された並河靖之の最高傑作と評される七宝焼き。四季折々の草花の間を鳥が飛んでいます。この面の繊細に描かれた桜は見事ですな。

こちらは青紅葉ですね。漆黒の釉薬が涼やかな青色を引き立てています。

七宝ならではの微細で色目も鮮やかに描かれた鳥もまた美しい。素晴らしい。

こちらは刺繍でできた屏風です。高島屋呉服店制作『閑庭鳴鶴・九重ノ庭之図刺繍屏風(かんていめいかく・ここのえのにわのずししゅうびょうぶ)』は京都市が昭和3(1928)年昭和天皇御大礼(京都御所で執り行われた即位礼と大嘗祭)に際し、京都市が高島屋呉服店に発注し献上したものです。このときは京都市の財政も悪くはなかったんですねぇ。刺繍によるエンボスのような盛り上がりが微妙な立体感と陰影を見せている素晴らしい逸品。

職人技の極みの美術工芸品ですよね。刺繍なら花も精緻に再現できるのに、あえて丸く、それも幾重にも描く様は非常に独創的です。

誰もがついつい見入ってしまいます。

これまた見事な硯箱。徳島藩御用蒔絵師の初代飯塚桃葉が制作した『宇治川蛍蒔絵料紙箱・硯箱』[安永4(1775)年]を旧徳島藩主蜂須賀茂韶(はちすかもちあき)が明治初期皇室に献上したものです。こちらは硯箱。蓋には金銀で三日月と宇治橋が描かれており、加えて全体で352匹の蛍が描かれていまして、それも1匹ずつ盛り上げ、頭は朱漆、羽は銀蒔絵、発光器は螺鈿で表現されています。究極の蒔絵ですね。

こちらは飯塚桃葉『宇治川蛍蒔絵料紙箱・硯箱』の料紙箱かな。紙とともに硯箱も入るぐらいのサイズ感です。

人みたいに見えるのは枯木だと思いますが(節があります)なかなかシュールです。でもってこの横面にも蛍が飛んでいます。

手間と時間がかかっているのは間違いないですけど、相当値が張る工芸品だと思います。当時徳島藩がどのようにお代を払っていたのかわかりませんけど(御用蒔絵師ならそれなりに高価買取でしょう)これが現在の古美術品市場に出たら1千万円を軽く超えそうです。

こちらも硯箱。青海勘七(せいがいかんしち)作と伝わる『青海波塗硯箱(せいがいはぬりすずりばこ)』です(17世紀-江戸時代)。一見地味に見えますが、金地の蓋をよく見ると葵紋。水戸黄門で知られる徳川光圀愛用の硯箱だそうです。ちなみに蓋裏には光圀による漢詩が書かれているそうです。

手前にその蓋裏の漢詩も紹介されています。青海勘七が考案した青海波塗りは、粘り気のある漆を櫛のような道具で掻くようにして波を描く技法でして、蓋には荒々しい波の様が表現されています。飛び散る波涛の飛沫は金銀の鋲で表されています。保存状態も極めてよろしいな。

硯には使い込んだ痕跡がありますね。徳川光圀が日常的に使っていたと思うと歴史の深さを感じます。

何だかまた凄いのが出てきました。平安時代の能書家の一人(NHK「光る君へ」にも登場している)藤原行成(ふじわらのゆきなり)が記したと伝わる『粘葉本和漢朗詠集(でっちょうぼんわかんろうえいしゅう)』です(11世紀-平安時代)。平安時代屈指の名筆とされています。達筆な書もさることながら、当時の超贅沢品でもある、亀甲を摺り出した唐紙がまた素晴らしい。書・歌・書の三位一体ですね。こちらは明治11(1878)年近衛忠煕(このえただひろ)が皇室に献上した逸品。
ちなみに、藤原行成は紫式部『源氏物語』を製本した(写した)一人ではないかと言われていまして、いまだ世に出たことはありませんけど、もしかしたらどこかに藤原行成写本があるかもしれません。発見されたら確実に国宝ですわな。旧摂関家とか冷泉家とか、いやいやもしかしたら皇室所蔵品の中にあるかも…。

これも伝藤原行成『粘葉本和漢朗詠集』です。珍が見ても素晴らしい達筆だとわかる書。流れるようなかなですが、男性らしい太さ、濃さを感じます。

さらに何だか凄い屏風、和洋折衷みたいな屏風があります。さっそく行ってみましょう。

(つづく)

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珍江戸大返しにて候_25【第2日10】

2024-10-08 07:29:10 | 珍旅道中記

イマドキのミュージアムになった『皇居三の丸尚蔵館』。有料化になったとはいえ(維持・修復に使われるなら当然の負担)建替え前のもっさりした雰囲気(失礼)とは大転換を果たしました。

いろいろモダンな飾り付けやディスプレイがあります。

伊藤若冲の花鳥図の隣、酒井抱一の花鳥図へ進んで行きましょう。

酒井抱一『花鳥十二ケ月図』[文政6(1823)年]から『二月 菜の花に雲雀図』。俵屋宗達・尾形光琳ら「琳派」の流れを汲む江戸時代後期の絵師です。伊藤若冲ほどの派手さや奇抜さはありませんが、あえて空間を描くストイックな技法は若冲を鑑賞した後にはとても新鮮。

同じく酒井抱一『三月 桜に雉子図』。桜(ヤマザクラかシマザクラかな?)が見事。雉子(キジ)がワンポイントのアクセントとして桜を引き立ててます。珍好みの軸。

同じく『十月 柿に小禽図』。ちょっとブレてしまっていますが、色づいた柿の実、これから色づく柿の実、色褪せた柿の葉など精緻な描写がお見事。

同じく『十一月 芦に白鷺図』。ここにきて鳥が主役に。細かく描写された白鷺も見事ですが、構図のバランスが実に絶妙ですよね。

お次は国宝・狩野永徳『唐獅子図屏風』を観に行きましょう。

珍はすでに何度か観たことがありますけども、天皇家所蔵の名品だと知ったのはわりと最近です。旧萩藩主毛利元徳から明治天皇への献上品です[明治21(1888)年]。

あまりに有名な唐獅子2頭が描かれた屏風の右隻が狩野永徳筆によるもの(桃山時代-16世紀)。数少ない狩野永徳と確証されている作品の一つ(右下に永徳の孫、狩野探幽による「狩野永徳法印筆」と書かれている)。諸説ありますが、豊臣秀吉が本能寺の変の際、毛利方と和睦したとき毛利輝元に贈ったとされるのもその一つ。他に大坂城や聚楽第の障壁画だったという説も(大坂城だったら焼失してそうですけどね)。

迫力ありますよね。勇壮ながら桃山時代特有の華やかさも併せもっています。

右隻の出来が凄すぎて完全に置いてけぼり状態の左隻ですが、永徳のひ孫狩野常信筆によるものです(唐獅子図屏風の写真1枚目をもう一度ご覧ください)。狩野永徳のテイストに合わせて制作したもので(江戸時代-17世紀)両方で一双の屏風とされています。なるほど、あくまで右隻がメインでその広がりをもたせた作品に仕上がっていますけど、この唐獅子なんて桃山時代の雰囲気をしっかり再現できているあたりは、さすが狩野常信ですな。

どうしても右隻にだけ目とカメラがいってしまいますが、お客が集まるのも右隻(苦笑)

お次は横山大観『朝暘霊峰(ちょうようれいほう)』です[昭和2(1927)年]。黄金に輝く富士の御山の日の出を見事に描いた屏風。

朝霧が流れる神秘的な山並み(右隻)は墨による素晴らしい筆致。

その右隻にはこれまた黄金に輝く太陽。生涯に多くの富士山を題材にした作品を描いた横山大観ですが、この作品は大観自身がもっとも美しいと感じる角度で富士山を描いた作品なんだとか。

角度を変えて眺めるとまた違った雰囲気に。屏風ならではですね。

いやぁ、見飽きません。さすが横山大観。しかも天皇陛下の御下命により制作した作品だけに相当な気合を感じます。

(つづく)

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珍江戸大返しにて候_24【第2日09】

2024-10-07 07:31:49 | 珍旅道中記

この日二つ目の美術館である『皇居三の丸尚蔵館』が見えてきました。

14:57 日傘がマストアイテムになるほど容赦ない日差しです。手前は尚蔵館旧館跡で進む第二期棟建設工事(清水建設施工)。これが完成する令和8年度で全面完成・開館となります。何が観られるのか今から楽しみです。

15時入館でweb予約してあります。うまい具合に3分前到着。さっそく館内へ行きましょう。

15:00 堀端から数えて3回のチェック(スマホの予約画面を見せて)を経て予約時刻ジャストで館内へ。

『皇室のみやび』第4期展覧会、最終期です。チラシから。目玉は何と言っても国宝・伊藤若冲『動植綵絵(どうしょくさいえ)』。珍ブログでもご紹介した第2期展覧会に続いて2回目になります。

国宝・狩野永徳『唐獅子図屏風』もあるでよ。チラシ裏面から。
『三の丸尚蔵館』のいいところはほとんどの所蔵作品が撮影OKなところです。それでは伊藤若冲ほかの作品をたっぷりご覧ください。

展示室入ってすぐ右手にあるのが、藤原氏の氏神をお祀りする春日大社の創建と霊験を描いた国宝の絵巻物『春日権現験記絵(かすがごんげんげんきえ)巻一第三段』です(1309年前後、鎌倉時代)。

ここでは神社造営の現場が詳細に、そして人々が生き生きと描かれています。中世絵巻の大傑作。

そのお隣には藤原為信・豪信親子の合作『天子摂関御影(てんしせっかんみえい)天皇巻』(14世紀、鎌倉~南北朝時代)です。この絵巻には鳥羽天皇(1107年即位)から後醍醐天皇(1318年即位)まで、途中4人の帝を除く歴代19人の天皇と後高倉院(太上天皇)が描かれています。藤原為信・豪信親子は似せ絵(似顔絵)を得意とした絵師でもあるので、親子にとってリアルタイムの帝はそっくりに描かれているのでしょうね。

左から四条天皇(87代)、後嵯峨天皇(88代)、後深草天皇(89代)。四条院は不慮の事故により12歳で早逝しておられます。

左から花園天皇(95代)、後醍醐天皇(96代)。後醍醐天皇は肖像画で見るお顔立ちそのものですね。ちなみに、花園天皇は後深草天皇の孫で持明院統、後醍醐天皇は後深草院の弟君である亀山天皇の孫で大覚寺統。はい、南北朝時代に正統を争うことになった両皇統でして、持明院統が北朝、大覚寺統が南朝ですね。後深草天皇と亀山天皇の父帝が後嵯峨天皇ですから、元は同統なんですよね。後嵯峨院の長子で、そのお二人の帝の異母兄にあたるのが鎌倉幕府第6代将軍、宗尊親王(むねたかしんのう)で、皇族出身では最初の征夷大将軍です。歌人でも有名な親王ですが、父帝の寵愛を受けたお方ながら京には異母弟の後深草院がおあられ、鎌倉幕府では皇族将軍ということでけっこう波乱万丈な人生を送られています。

平日午後にも関わらずこの混みよう。この日は三の丸尚蔵館の学芸員による作品解説トークがあるのでそのためかと思われます。にしても…これだけ有象無象が集まると、相変わらずミュージアムマナーの悪いジジババ(多くは70代っぽい)が多いです。いきなり反転してきて珍にぶつかりそうになったのに「すいません」の一言もないオジジ(こんなオジジに限って同行の奥様にめちゃえらそうな物言い)、逆走・地蔵(展示ケースの前で長い間微動だにしない)・お喋り(展示ケースの前で大きな声で世間話をするオババ同士)・平気で横入りしてくるオババなど。

それでは国宝・伊藤若冲『動植綵絵』をご覧ください。伊藤若冲の代表作で30幅からなる花鳥画でして、もとは相国寺に寄進され儀式に用いられていたもので、後に明治天皇に献上されました。

『老松孔雀図(ろうしょうくじゃくず)』。美しく白い孔雀がとてつもなく存在感を発揮しています。保存状態も完璧ですね。

『諸魚図(しょぎょず)』は、英訳題では " Fish and Octopus " でして、それってまんまやん。それにしても若冲の観察眼も凄いですが、その圧巻の精緻な筆致がもう写真レベル、図鑑レベル。

 

蛸のところを近寄ってパチリ。吸盤の描き方が偏執狂レベルですよね。蛸の顔部分はどこか浮世絵で見たことがあるモチーフ。てことは浮世絵の絵師がこの作品にインスパイアされたのでしょうな。

『蓮池遊漁図(れんちゆうぎょず)』です。泳いでいる魚は鮎ですかね。紅白の蓮の花が印象的。

『芙蓉双鶏図(ふようそうけいず)』は若冲お得意の逆さ鳥のモチーフ。羽の鮮やかさが印象的です。

鶏に近寄ってパチリ。草花も丹念に描かれているのがよくわかります。羽が生きている鳥みたい。若冲の圧倒的な画力を存分に堪能できる傑作ですね。

やはり伊藤若冲が一番人気。人だかりができています。

(つづく)

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珍江戸大返しにて候_23【第2日08】

2024-10-06 07:55:33 | 珍旅道中記

東京駅の地下(地下街ではなく地下空間)は迷宮のようですよね。

中途半端な高低差のエスカレータを上がると…

14:43 東京都心部には珍しい空間詰め込み型のマルシェ。「丸の内行幸マルシェ」という月の後半に週イチぐらいで開催されている都内の物産市みたいなイベントで、実行委員会形式で運営されています。東京は空間にモノを置かないイメージでしたけど、まだおとなしいほうかな。大阪ならもっと詰め込みますわな(苦笑)

マルシェを過ぎたところには「行幸地下ギャラリー」というアートスペース。先ほどのエスカレータから上がったここは「行幸通り(ぎょうこうどおり)」という東京駅丸の内中央口と皇居前内堀通りを結ぶ幅広(全長190m×幅73m)の通りの地下通路です。ギャラリーは丸ノ内線東京駅すぐの丸ビルから新丸ビルまでの部分。まるでウイザードリィなどのRPGに出てくる地下神殿みたいです。大阪ならホームレスのオッチャンが寝てたりする?!(苦笑)

このときは丸の内界隈の建物や風景の写真展『丸の内フォトジェニック』として、写真パネルが掲げられていました。コンセプトは「写真で愉しむ丸の内」なんだとか。常設展か企画展かわかりませんけど、作品はどれもクオリティが高いです。

おおっ、これは半珍旅でのセミナー会場でもある「国際ビル」ですやん。うまいこと撮っておられます。

写真を眺めながら(両側をイタリキターリ)突き当りまで進んで、地上へ出ます。

14:48 地上に上がると皇居の御堀端。このときは東京駅からずっと地下通路を行きましたけど、地上の行幸通りはとても景観のいい街路です。そっちを行けばよかったなぁ~。
ちなみにこれは和田倉門交差点にある「宮城和田倉門守衛所跡」です。シブいね。

「宮城和田倉門守衛所跡」の中に入ってパチリ。石のアーチが美しいフォルムです。

皇居御堀端を進んでいきます。

幅広い歩道が歩きやすいです。皇居沿いなだけに整備されていますね。ん?あれは…?トリミングズームをしてみますと…

いいね。肩・背中出し(かなりの露出ですけど、前側は大丈夫ですか?)女子が日本人かどうかわかりませんが、5月後半の陽気のお蔭でこの一枚(笑)

皇居の真ん前でも何やら建設が進んでいます。建替えなのでしょうね。東京23区のポテンシャルはもの凄いですな。

14:53 日射しが強くなり暑いのでビルの陰を縫うように目的地へ。正面に目的地が近づいてきました。

再び皇居です。右手にはとバス。この横断歩道を渡れば目的地の『三の丸尚蔵館』はすぐそこ。
ちなみに、後で地図を見てわかりましたけど、この交差点を渡らずに、写真右手に進むとすぐのところに「将門塚」があります。怨霊としても有名な平将門の首塚にして心霊スポット、パワースポットとされるところ。次回は訪ねてみたいです。

横断歩道を渡り切ったところです。堀には黄緑色がびっしり。藻ですかね。

さあ中へ進んで行きましょう。15時入館でweb予約してあります。門の手前で皇宮警察による手荷物検査があります。

珍ブログ毎度お馴染みの皇居(江戸城)大手門。この重厚な城門を潜って抜けると『三の丸尚蔵館』です。

(つづく)

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珍江戸大返しにて候_22【第2日07】

2024-10-05 07:53:29 | 珍旅道中記

恵比寿駅からJR山手線に乗車します。

13:14 恵比寿駅1・2番線ホームに下りてきました。

左側2番線から東京方面行きに乗ります。間もなく列車が到着します。

内回り品川・東京方面行きが入線してきました。

これに乗ります。けっこう乗り降りが多いです。

13:38 東京駅に到着しました。平日金曜日午後でもこれだけの乗降客。

東京駅山手線ホームは、当然のようにホームドアはあるものの、屋根を支える柱を見るとけっこう昭和30~40年代っぽいです。ホーム奥から上を見上げるとある意味レトロです。

乗ってきた列車を見送り、ひとまず東京駅を出ることにします。

13:40 八重洲北口改札です。次の目的地は丸の内側から出るほうが近いのですが、まだ時間があるので八重洲側から自由通路を通って丸の内側へ向かうことにします。カフェがあれば休憩しましょう。

相変わらず普通のカフェはどこも満席でして、たまたま見つけたカフェは見た感じ空いていて、クラフトビールも飲めそうなので、ここでビア・ブレイクすることにします。『WK2』という「グランスタ丸の内」にあるカフェ。

14:02 ビールは「ウィートIPA(Lサイズ)」税込1,200円也。アテは「軟骨唐揚げ」税込600円也。ビールはLサイズながら量少なく高っ。

軟骨唐揚げ、少なっ。外側はサクサクしていて身はあっさりで美味しいんですけどね。

これでLサイズって…。480mlらしいです。ちなみにクラフトビールではLサイズ以外Sサイズ280ml(税込700円也)、Mサイズ360ml(税込850円也)もあります。えらい高いなぁ。そりゃ店も空いているはずですわな。

お替りは木内酒造「ゆずラガー(Mサイズ)」税込850円也。さらに少なっ。柚子の風味を感じるのですが、コーヒーみたいな量やなぁ。ちなみにホール係女子は元気はいいのですけど、愛想は悪くはないですけど良いとも感じません。珍のビールを出してくれたのはポチャ子。
3品で税込合計2,650円でした。高っ。

14:42『WK2』を出て次の目的地『皇居三の丸尚蔵館』をめざします。

(つづく)

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珍江戸大返しにて候_21【第2日06】

2024-10-04 07:28:49 | 珍旅道中記

センタープラザ地階はこんな感じ。

高級なショップな並んでいます。トイレを済まし(笑)次へ。

11:26 これがエビスビール醸造所「ヱビス・ブルワリー東京」です。エビスビール発祥の地で復活を遂げたブルワリーです。レストランが併設されていて作りたての生ビールが飲めるのかなと来たら、要するに工場見学でした…。ヱビスBARがありますからかぶりますわな。見学最後に試飲はあるみたいですけど、見学開始が13時。そら無理だわ。

引き返すことにしました。来た道を水路に沿って遡ります。となると行先は一つ。

11:34 『ヱビスBAR STAND』です。ですよね(笑)
連日のランチ難民となり2日連続でヱビスBARにお世話になりました。てか恵比寿に来たのにもうここ一択やん。

いつものようにマイスターに始まり、マイスターに終わる。ヱビス・マンネリズム。税込@840円也。

ここまで来たら、もうランチは徹底的に軽めにしようと決めました。

アテ一品目「豆と五穀のサラダ」は税込490円也。ホワイティうめだ店にはないメニューです。たぶん八重北店(黒塀横丁)にもないと思います。酸味の効いたドレッシング。めちゃヘルシー。

アテ二品目が登場しましたが、アテランチはここまで。

アテ二品目は「味玉のポテトサラダ」です。税込620円也。これもホワイティうめだ店にはないメニュー。

ビールは結局4杯だけ。これは2杯目のプレミアムエールです。税込@710円也。ラスト・マイスターはオーダーせずに終わりました。ルーチン崩れとるがな。残りはハーフが税込@710円也、ヱビスビールが税込710円也。
ランチタイムにかかってくると、お客さんが一気に増えてきました。メニューは軽めのアテ中心ですが、ランチメニューもあったかどうか記憶にも記録にもありませんが、まあオフィスや店舗もある場所柄何なりとあるのでしょう。恵比寿だけにルックスもファッションもオサレな女子が多いです。
ちなみに店員さんではホール係の女子は愛想いいのですが、何人かいる野郎はビミョー。大野さんという女子店員さんはめちゃプリティ。愛想いい&キュート&チャーミング女子集団のホワイティうめだ店には負けますけどね。

これが大野さんだったかな。ポニテがいいね。ホワイティうめだ店と制服が違います。

12:51『ヱビスBAR STAND』を出ました。日射しが強くなってきて蒸し暑いです。テラス席も混んできました。
JR恵比寿駅に戻ります。

13:09 念のためにと『恵比寿ビアホール』野前まで来たら、しっかり開店していました。ビミョーにお腹も空いていますが、かといっていまさらガッツリ食べることもできないので、とりあえず次の目的地をめざすことにします。

13:13 JR恵比寿駅(3階)エビスビール東口改札です。東口は恵比寿ガーデンプレイス寄りなのでモロの名前の出口ですが(かっこ付きで正式には東口になっていますね)サッポロビールがネーミングライツをしているのか広告料を払っているんですかね。けっこう人が多いですね。とりあえずここから入場します。

東口改札から入って振り返ったところ。ここから構内を通って山手線ホームに向かいます。

あ、そばいち。ビミョーな空腹感からついつい飲食店に目がいってしまいますが、朝ごはん2号に赤羽駅の「そばいち」で食うたがな(苦笑)

恵比寿駅の構内にこんな店があるのですね。右隣は(便利ですけど)トイレですね(苦笑)
ヱビスBARではないようですが(アプリでこの店舗は出てこない)エビスビールというかサッポロビールと提携しているのかな。ビールのメニューはヱビスですが、食事メニューはヱビスBARとは全然違います。気にはなりますけど(珍ブログ用に入ってみたい)とりあえず東京駅をめざします。

(つづく)

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珍江戸大返しにて候_20【第2日05】

2024-10-03 07:26:48 | 珍旅道中記

またまたランチ難民に…。マークしていたランチ候補店に入る勇気がなく、JR恵比寿駅付近でうろうろと彷徨うことに。

とりあえず「アトレ恵比寿」のレストランを偵察しに、東口から入り階上へ向かうことにしました。

11:05 本館から西館への渡り廊下です(たぶん7階)。レストラン街はありましたが、けっこうガッツリ系のチェーン店も多く(銀座ライオンやつばめグリルもありましたが)恵比寿に来たなら恵比寿ならではの店でランチを食べたいので、ちょっとイメージが違うかなぁと思いつつ、時間もあるのでもう一度外に出て、もともと候補に挙げていたお店へ行ってみることにします。

Googleマップでお店を探していると、アトレの目の前と判明。さっそく行ってみると…

11:11 第二候補は『恵比寿ビヤホール』でした。ネオンサインで店名がダブって見え、それだけで酔いそうになりますけど(苦笑)閉まっとるがな…。どうやら12時開店のようですけど、このシャッターの閉まり具合ってまさか閉店してしもたんとちゃうやろな。いずれにしましても、午後の珍旅程の都合もあってのんびり12時まで待てないので、致し方なく違う店を探すことに。ああっ、完全にランチ難民化。

11:18 アトレ6~7階へ戻る選択肢もありましたが、また上がっていく気力もなく、そもそも気になる店もありませんでしたし、思い切って「恵比寿ガーデンプレイス」へ行くことにします。

見覚えのある坂道とビアジョッキ型の街灯?
2年前「東京都写真美術館」を訪ねて以来の「恵比寿ガーデンプレイス」です。

これも動く歩道からの一枚です。写真左側に大きな木が普通に歩道に生えていますが、位置的にもよく斬られずに残っていて、しかも大量の緑の葉が茂っています。御神木クラスの大木ですよね。

11:21「恵比寿ガーデンプレイス」に到着しました。

困った時のヱビスBAR。ヨーロッパのお城か教会のような建物の前方に『ヱビスBAR STAND』があるのはチェック済でしたけど、メニューが通常のヱビスBARとは違うらしいので、とりあえずキープ。

オサレな空間ですなぁ。周りを見ながら進んで行きます。

『ブルー・ノート・プレイス』の前ではおねーさんが準備中。ちょうど11:30開店でしたけど、メニューを見ると連れとシェアするようなガッツリ系でして、ちょっと一人で行く店ではなさそう。

ほんとお江戸は緑が多いと実感しますね。空間の使い方にも余裕を感じます。

11:24 またまたシュッとしたスレンダーな女子。 とりあえ彼女に着いて(苦笑)「センタープラザ」へ行ってみましょう。 このあたりには確かエビスビールの施設もあったはず。

(つづく)

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珍江戸大返しにて候_19【第2日04】

2024-10-02 07:29:51 | 珍旅道中記

『山種美術館』を出て次はランチにしたいので、とりあえずJR恵比寿駅方面に向かうことにしました。ランチ候補店はいくつかピックアップしてあります。

10:45 美術館を出てすぐのところにある『わかば』という昭和な八百屋さん兼果物屋さん。シブいね。

『わかば』を通ってすぐの駅へ戻る途中…ん?何だコレ?近づいてみますと…

ユニークな意匠の建物ですね。デザイン上のレンガの残し方に違和感を覚えなくもないですが(苦笑)日本の建物には見えないですね。左側の空ろはなんですかね。ガレージにしては間口が狭いですけども。

ピザレストランですね。『SOLO PIZZA』というお店でしょうか。営業している空気感がないような気もします…。検索してみますと、やはりすでに閉店しておられました。それもけっこう前ではないかと思われます。まさに廃墟やん。

Xperia 16mm広角モードで撮影してみました。凝りすぎてて建築費はかかってそうです。12年前の口コミではリーズナブルで美味しいと評判だったようですけど、今は昔ですね。

10:48 駅方面に道を戻り、進んで行くとこれまた凝った建物が出現。こちらは現役のカフェのようです。看板は『カフェ・パパス』と読めます。

草木に囲まれたオサレな雰囲気。南欧っぽいですね。

開店前でしたけども、流行ってそうです。

表通りに面していますし、これからのランチタイムは賑わうことでしょう。広尾~恵比寿はやはりおされですなぁ。

10:50 またまた凝った建物。開店前ですけどチーズケーキ専門店?絶対美味しいやつやん。

『BELTZ』というお店ですね。通りかかった3店舗とも日本語の店名看板がないという…(苦笑)

10:52 行きしなも前を通った「プライム・スクエア」です。やや盛りを過ぎていますがツツジが咲いています。

10:55 ここも行きしなに通った歩道橋。これまた何だコレ?
謎の尖塔。煙突でもなさそうですし、ナニなのか全然わかりませんが、都会のど真ん中にある近未来というか地球外的な建築物。恵比寿、謎めいてますな。

東京都内ってこういう深い切込みの水路が多いですよね。起伏の多い江戸の名残り。

10:57 ランチ候補店の一つ「えびす飯店」に開店直前に着きました。中華料理店か散髪屋かよくわかりませんが(笑)この写真ではわかりませんけど、店内は狭くて(カウンターだけっぽい)めちゃ入りにくい雰囲気…。ヘタレ珍にはハードルが高すぎました(苦笑)

10:59 JR恵比寿駅西口に戻ってきました。ん?券売機の前に佇むのは…トリミングズームをしてみましょう。

ショートヘアでシュッとした細マッチョなタンクトップ女子。蒸し暑くなってきたとはいえ5月下旬にタンクトップで、しかも切符を買うつもりなのか路線図を見上げていますから(日本人なら今日日交通系ICカードでしょ)外国人の可能性もありますけど、腰に手をやり路線図を見る姿はさすが恵比寿のオサレな女子ですな。

(つづく)

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珍江戸大返しにて候_18【第2日03】

2024-10-01 07:19:15 | 珍旅道中記

今回の珍旅東下りでは、珍初体験の美術館が3つありまして、前日の『静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)』に続き、2か所目が『山種美術館』です。

存在は知っていましたが、ついに初訪問。建物はそんなに古い感じがしません。

それでは入って行きましょう。どんな美術館なのでしょうか。

10:06 ロビーです。広くはないですが、開放的なカフェが併設されています。写真右手前が受付。電車が遅れたり、道に迷ったりしてweb予約の時刻より6分遅れでしたが、スマホでオンラインチケット(図録付き税込2,400円也)を提示し入館。

美術館は地階にあります。アプローチとなる階段の横にはこのように金色の立派な壁画。加山又造作画・番浦史郎作陶『千羽鶴』(1977)です。山種美術館二代目館長、山﨑富治の依頼により制作されたもので、日本画家加山又造が琳派の代表的な図柄である鶴と波をモチーフにした絵付けをし、加山の義弟で陶芸家番浦史郎が土の成形と窯を担当しました。残念ながらお二人とも故人です。

地階にある展示室はさすがに混んではいませんでしたが、撮影OKの作品は限られていました。なのに珍が帰るとき入口でNGの作品を撮ろうとしていたオジジを見つけ「撮影禁止ですよ」とやんわり注意し、やめさせると女子スタッフさんがすっと来て「ありがとうございます」とお礼を言われました。ほんとどこのミュージアムでもジジババのマナーはなってませんな。ここはほとんど見かけませんでしたけど外国人観光客もね。

『犬派?猫派?』のチラシです(ポスター共通)。珍はもちろん猫派。

俵屋宗達、竹内栖鳳、長沢芦雪、歌川国芳、藤田嗣治といった錚々たる顔ぶれに加え、珍贔屓の山口晃の作品もありました。山口晃の作品がこの美術展来訪の動機でもあります。撮影OKだった作品をどうぞ(速報版からの再掲)。

長沢芦雪『菊花子犬図』18世紀、江戸時代(個人蔵)
いぬ団子状態の9匹のわんこがかわいすぎ!(再掲)

竹内栖鳳『班猫(はんびょう)』大正13(1924)年(山種美術館所蔵)
挑戦的な眼差しで毛づくろいをするにゃんこ。さすが竹内栖鳳、にゃんこをよく観察していますよね。(再掲)

10:43 山種美術館を出ました。『犬派?猫派?』は思っていた以上に充実した作品群で、見応えありました。残念ながら山口晃の作品は撮影NGでしたが、これまた予想以上に点数が多かったのが珍的には嬉しかったです。なお、最近半珍旅が多いせいか、単眼鏡を持参するのをよく忘れていまして、今回も忘れてました。曜変天目茶碗もあったのにね(トホホ)

(つづく)

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