語り得ぬ世界

現実逃避の発展場 Second Impact
since 2014, The First Departure:2005

珍江戸大返しにて候_18【第2日03】

2024-10-01 07:19:15 | 珍旅道中記

今回の珍旅東下りでは、珍初体験の美術館が3つありまして、前日の『静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)』に続き、2か所目が『山種美術館』です。

存在は知っていましたが、ついに初訪問。建物はそんなに古い感じがしません。

それでは入って行きましょう。どんな美術館なのでしょうか。

10:06 ロビーです。広くはないですが、開放的なカフェが併設されています。写真右手前が受付。電車が遅れたり、道に迷ったりしてweb予約の時刻より6分遅れでしたが、スマホでオンラインチケット(図録付き税込2,400円也)を提示し入館。

美術館は地階にあります。アプローチとなる階段の横にはこのように金色の立派な壁画。加山又造作画・番浦史郎作陶『千羽鶴』(1977)です。山種美術館二代目館長、山﨑富治の依頼により制作されたもので、日本画家加山又造が琳派の代表的な図柄である鶴と波をモチーフにした絵付けをし、加山の義弟で陶芸家番浦史郎が土の成形と窯を担当しました。残念ながらお二人とも故人です。

地階にある展示室はさすがに混んではいませんでしたが、撮影OKの作品は限られていました。なのに珍が帰るとき入口でNGの作品を撮ろうとしていたオジジを見つけ「撮影禁止ですよ」とやんわり注意し、やめさせると女子スタッフさんがすっと来て「ありがとうございます」とお礼を言われました。ほんとどこのミュージアムでもジジババのマナーはなってませんな。ここはほとんど見かけませんでしたけど外国人観光客もね。

『犬派?猫派?』のチラシです(ポスター共通)。珍はもちろん猫派。

俵屋宗達、竹内栖鳳、長沢芦雪、歌川国芳、藤田嗣治といった錚々たる顔ぶれに加え、珍贔屓の山口晃の作品もありました。山口晃の作品がこの美術展来訪の動機でもあります。撮影OKだった作品をどうぞ(速報版からの再掲)。

長沢芦雪『菊花子犬図』18世紀、江戸時代(個人蔵)
いぬ団子状態の9匹のわんこがかわいすぎ!(再掲)

竹内栖鳳『班猫(はんびょう)』大正13(1924)年(山種美術館所蔵)
挑戦的な眼差しで毛づくろいをするにゃんこ。さすが竹内栖鳳、にゃんこをよく観察していますよね。(再掲)

10:43 山種美術館を出ました。『犬派?猫派?』は思っていた以上に充実した作品群で、見応えありました。残念ながら山口晃の作品は撮影NGでしたが、これまた予想以上に点数が多かったのが珍的には嬉しかったです。なお、最近半珍旅が多いせいか、単眼鏡を持参するのをよく忘れていまして、今回も忘れてました。曜変天目茶碗もあったのにね(トホホ)

(つづく)

コメント