岩内郡共和町にあった国富鉱山。
製錬所もあり、かなり大きな施設だったようです。
実際の鉱山としての稼働は明治時代からだったようですが、昭和10年に住友が買収、
昭和23年には採掘中止となり製錬所として各鉱山からの鉱石をここまで運搬し
銅と鉛の製錬をしてました。
現在は遺構と新しい倉庫が併設されています。↑国道5号線岩内側から小樽方面を見る
国道を挟んで、左側にはシマツケナイ川が流れていて、
橋を渡って行く坑口もあったようです。
とても美しい川ですね。
現在はこの川の右側、国道5号線との間に高速道路を建設中です。
2021年の晩秋の写真です。高速道路の基礎でしょうか。この敷地もおそらく鉱山施設があったところで、
歩くと銅の鉱石や、残滓(スラグ)、珪酸鉱などが落ちていました。
窯のような破片も落ちていてすごい!!と思いましたが、次に行ったときには上の写真の様な
高速道路の基礎造成のために石がびっしりひかれていて、がっかり・・・
この石もおそらく青いのでこのあたりの石を使っているのでしょうね
川のわずかに残った河川敷には、いまでも立入禁止ではないので
何かしらの銅に関する鉱石などは見ることができると思います。
それにしても、残念です。もっと探索したかった・・・
気を取り直して、ホッパーや大煙突があった国道の向こう側を探索します。
今は住友さんが、どこかの会社に倉庫として貸しているとのことでした。
見学を特別にさせていただけるとのことで、早速探索!
倉庫の裏の遺構。このなだらかな斜面に様々な遺構があります。
ホッパーあと?大煙突もあったところですね。
大煙突も、おそらく気づいたらなくなっていたので、2010年以降に取り壊しとなったんでしょう。
この建物からなだらかな丘を上に行くと
広い敷地がありました。
道路もしっかりとあり、広大な敷地となっています。
もう自然に還りつつありますね・・・鹿がいました。
敷地内のあちこちに、このような鉱山施設と思われるものがあります。
今は詳しくどうなっていたのかわかりませんが、図面などが手に入ったら楽しいですね
残念ながら坑口は行くことができませんでした。
このあたりの小さな鉱山はほとんどが、製錬のために国富に鉱石を運搬していたようです。
ここで製錬に使う珪酸鉱は、珊瑠鉱山(上川郡下川町)から運ばれていたとの記録もありました。
様々な石が落ちていた河川敷、いろいろな鉱山から運ばれてきて、令和の時代まで残っていたのに
高速道路のおかげで再び地中に埋もれてしまったのですね・・・残念・・・
せめてこの川がこれ以上汚れませんように・・・
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