鉱山あるき

北海道内の鉱山跡地をめぐるのが目標!
さぁ、きょうはどこ行く?

国富鉱山へ

2022-02-25 12:20:46 | 鉱山探索

岩内郡共和町にあった国富鉱山。

 

製錬所もあり、かなり大きな施設だったようです。

 

実際の鉱山としての稼働は明治時代からだったようですが、昭和10年に住友が買収、

 

昭和23年には採掘中止となり製錬所として各鉱山からの鉱石をここまで運搬し

 

銅と鉛の製錬をしてました。

現在は遺構と新しい倉庫が併設されています。↑国道5号線岩内側から小樽方面を見る

 

 

国道を挟んで、左側にはシマツケナイ川が流れていて、

橋を渡って行く坑口もあったようです。

 

とても美しい川ですね。

 

 

 

現在はこの川の右側、国道5号線との間に高速道路を建設中です。

 

2021年の晩秋の写真です。高速道路の基礎でしょうか。この敷地もおそらく鉱山施設があったところで、

 

歩くと銅の鉱石や、残滓(スラグ)、珪酸鉱などが落ちていました。

 

窯のような破片も落ちていてすごい!!と思いましたが、次に行ったときには上の写真の様な

 

高速道路の基礎造成のために石がびっしりひかれていて、がっかり・・・

 

この石もおそらく青いのでこのあたりの石を使っているのでしょうね

 

 

 

川のわずかに残った河川敷には、いまでも立入禁止ではないので

 

何かしらの銅に関する鉱石などは見ることができると思います。

 

それにしても、残念です。もっと探索したかった・・・

 

 

気を取り直して、ホッパーや大煙突があった国道の向こう側を探索します。

 

 

 

 

 

今は住友さんが、どこかの会社に倉庫として貸しているとのことでした。

 

見学を特別にさせていただけるとのことで、早速探索!

 

 

倉庫の裏の遺構。このなだらかな斜面に様々な遺構があります。

 

ホッパーあと?大煙突もあったところですね。

 

 

大煙突も、おそらく気づいたらなくなっていたので、2010年以降に取り壊しとなったんでしょう。

 

 

この建物からなだらかな丘を上に行くと

 

 

広い敷地がありました。

 

道路もしっかりとあり、広大な敷地となっています。

 

 

もう自然に還りつつありますね・・・鹿がいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

敷地内のあちこちに、このような鉱山施設と思われるものがあります。

 

 

今は詳しくどうなっていたのかわかりませんが、図面などが手に入ったら楽しいですね

 

残念ながら坑口は行くことができませんでした。

 

このあたりの小さな鉱山はほとんどが、製錬のために国富に鉱石を運搬していたようです。

 

ここで製錬に使う珪酸鉱は、珊瑠鉱山(上川郡下川町)から運ばれていたとの記録もありました。

 

様々な石が落ちていた河川敷、いろいろな鉱山から運ばれてきて、令和の時代まで残っていたのに

 

高速道路のおかげで再び地中に埋もれてしまったのですね・・・残念・・・

 

 

 

 

せめてこの川がこれ以上汚れませんように・・・

 

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鉱石海岸へ!

2022-02-24 12:47:01 | 鉱石

今日は、鉱山ではなく鉱石を探しに行くお話です。

 

 

鉱石海岸・・・こんな魅力的な名前の海岸が北海道にはあります。

 

通称ですけどね、鉱石海岸。とても心奪われるネーミングです。

 

詳しい場所はどなたも明かしてはおられないので、写真だけですが・・・

 

後志(しりべし)の積丹半島にあります。

 

この海岸は明治時代に、ある鉱山のズリを捨てていた場所のようで、

 

その鉱山名は茂岩(もいわ)鉱山らしいです。(詳細は不明なので間違っているかもしれません)

 

緑色凝灰岩に、水晶や黄鉄鉱、黄銅鉱などが混じります。

 

 

 

紫水晶。黄鉄鉱も混じってますね(*´▽`*)

 

 

 

 

グリーンタフに黄鉄鉱(ここの代表的な感じの石です)

 

 

 

石英入り

 

 

 

これもグリーンタフですね

 

 

もう何回も行っていますが、嵐の次の日とかが狙い目です。

 

ただ、ここの紫水晶は、海水に浸かっているものは色がとてもきれいですが

 

日光に当たると薄くなってしまうような気がします。

 

札幌山の手博物館の館長に教えていただいたのですが、

 

紫水晶は日光で普通の水晶に戻るのだそうです(´・ω・`)

 

海岸に転がっている石はすでに白くなっていますので

 

波打ち際とか、石の層の下の方がいいかもね(´艸`*)

 

鉱石海岸の水晶たち(ピンクは大江鉱山の菱マンガン鉱)

 

春先などは良い石が見つかるチャンスですね(*^。^*)

 

早く春にならないかなぁ~( `ー´)ノ

 

おまけ

積丹半島の海の幸は最高です(´艸`*)

 

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伊達鉱山へ

2022-02-22 09:12:34 | 鉱山探索

北海道は2月20日の夜から、本日2月22日今現在もなお暴風雪のさなかであります・・・

 

今季初の腿ほどまでに積もる雪と、体を持っていかれるような暴風の中の雪かき・・

 

その戦いで疲れ果て、ブログを書けませんでした・・・・(´・ω・`)

 

そして、ちょっとここまで鉱山記録を書いたのを読んで反省をしました。

 

「浅い」!!!

 

内容が、次に行く人の参考になれば、と思っていましたが、

 

ちょっと浅すぎてあまり参考にならないと気づきました。

 

それはなぜかというと、私の鉱山歩きの目的表現が曖昧だからですねぇ・・・・(´・ω・`)

 

カリスマS氏のようにいきたいところですが、なんてったって、ネジひとつ満足に取り付けられない素人で

 

遺構の機械をみても何が何だかわからないんですっ!!

 

何を楽しみに鉱山を歩くか、その目的、私の場合・・・

 

鉱石です。

 

もちろん、遺構も感動しますが、その鉱山特有の鉱石を手にする事がいちばん楽しい(*´▽`*)

 

 

 

鉱山に生きていた方々への感謝と鎮魂の気持ち、時代の最先端のようにもてはやされながら

 

現代は見向きもされず忘れ去られてどんどん自然に還っていく鉱山たちに

 

少しでもスポットを当て、それで興味を持ってくれる人がいたらいいなぁ、と思っています。

 

きちんとルールを守って、畏敬の念とともに歩いていこうと思っています。

 

もし、間違った記事や、新しい情報ありましたらコメントで頂けるとうれしいです。

 

と、いうわけで!!!

 

今回は伊達鉱山です!!( `ー´)ノ

 

 

蝦夷富士を通り過ぎ・・・

 

 

 

 

道道519号線から、伊達市喜門別町を目指します。

 

鉱山入口は

管理施設があります。

 

 

 

古く趣のある赤い建物が、昔の管理事務所でしょうかね・・

 

この脇の道を進むと鉱山へ続いているようです。

特に立入禁止の看板もないので、進みます。

 

 

 

車の進入も大丈夫そうです。

 

 

曲がりくねった林道のような道ですが、車はそのまま登れますね

 

 

 

こんなところにこんなダムが!!

いや、でもこれじゃあ魚が上流に行けないよね・・・

 

今は魚道をつくったりするけど、昔の砂防ダムってこういう感じだったんですよね

 

 

 

 

 

 

 

しばらく行くと、右側に

 

 

荒れてはいないけれど整備もされていない雰囲気です。

 

 

慰霊碑もあるので手を合わせます。合掌

 

 

広場に出ました。ここで車はUターンです。奥になんかあります。

 

 

 

護岸されていますね、梯子をのぼってみます。

 

 

 

 

 

 

これも鉱水処理の施設でしょうか

 

 

 

この奥へは歩いていけそうですが、やめました・・・(ヒグマの気配)

 

 

どうやらこのまま歩いていくと、坑口にたどり着くようです。(行けばよかった(-_-)ケド・・)

 

でも、勇気ある撤退も大切です。(ヒグマは特に( `ー´)ノ)

 

ちなみにここのあたりには

目だった鉱石は落ちていませんでした。

 

この道もおそらくズリで作られたのではないかと思いますけどね・・・

 

 

 

 

この鉄パイプも遺構?

 

 

いかにも、の色

 

 

 

護岸の下です。

 

これが突き当りだったので、このままUターンして帰りました。

 

石も目立った鉱石もなく、どこにでもある石英系の白い石が少なかったです。

 

ズリは他にあるのだろうか?(ー`´ー)

 

 

 

 

 

以上で伊達鉱山探索は終わりです。

 

帰りは伊達のりんごを買って、有珠山を見て帰りました(*´▽`*)

 

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千歳鉱山へ

2022-02-19 09:52:15 | 鉱山探索

千歳鉱山へ

 

千歳鉱山へは2020年から複数回訪れていて、初春と秋の写真が入り混じります。

 

ただ、じつはデータが意外に残っていなくて、

 

肝心のわかりやすい写真があまりなくて参考にならないです(;´∀`)

 

ご了承ください。

 

千歳鉱山は鴻之舞鉱山に次ぐ道内でも大きい金銀鉱山で、支笏湖近くにあります。

 

グーグル先生に聞けば案外容易にたどり着けます(*´▽`*)

 

 

 

 

支笏湖ぐるりの道路から細い道を入っていくのですが

 

はっきり言って見逃しそうな入口です。通り過ぎちゃったりしますが

 

グーグル先生の言う通り、え?ここ?っていう細い道を入っていきます。

 

 

右側に美笛川が流れております。なにやらここ最近行くときはずっと工事中で

 

工事車両なんかもいたりしますのでご注意ください。

 

 

 

 

この細い道沿いに遺構が残されています。

レンガ造りの橋脚などもあったはずです。そばまで近寄れますし、この道沿いですので

 

遺構好きな方にはお勧めなのですが、私の写真がデータ消失しており申し訳ありません。

 

脇を流れる美笛川です。前はこの先、上流方向へ向かう遊歩道があったようです。

 

美笛の滝を見るための遊歩道だったようですが、大雨のため現在は消失しました。

 

何回か行きましたがこの遊歩道を補修する計画はなさそうでしたので

 

美笛の滝は自己責任で行くしかなさそうです。

 

 

 

美笛川河岸には、鉄のレールなんかも埋まっています。

 

 

 

 

 

この道の突き当りに、鉱水処理施設がありますが、立入禁止です。

 

ゲートがありそこから身を乗り出して撮影したもの

この緩やかな坂の向こう側に千歳鉱山事務所はあったと思われます。

 

残念、入りたいけど我慢です。(事務所には常に会社の方がいらっしゃるようでした)

 

このゲートの近く、すぐに河川敷ですがなかなか美しい石がありましたよ(∩´∀`)∩

 

銀黒がおちているかもっ!!!( `ー´)ノ

 

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鴻之舞鉱山へ

2022-02-18 11:41:36 | 鉱山探索

今回は鴻之舞鉱山へ行った記録です。

 

 

鴻之舞鉱山は泣く子も黙る道内屈指の金銀鉱山!!

 

 

一度でいいから行ってみたかった!!ので、2021年秋、行ってきました。

 

 

道道305号線紋別丸瀬布線です。

 

 

ここをゆっくり走ると、とにかくとにかく遺構がすごい。

鉱員住宅跡でしょうか。中も見たかったけど、ちょっとひるんでしまった・・・(´・ω・`)

 

 

 

今は木々が邪魔してますが、この辺一帯が大きな町だったんでしょうね

 

 

学校の跡地や、町の名前ごとにきちんと看板が整理されていました。

 

 

地元の方々のご苦労がしのばれます。

 

 

 

 

 

 

 

もうね、

この「鴻之舞」という名前を見るだけでもテンション上がりますからね(*´▽`*)

 

 

 

 

ただ、ここもご多分に漏れず多くの労働者がお亡くなりになった場所。

 

朝鮮半島から連れてこられた方々もいたでしょう。

 

ご冥福を祈り、手を合わさせていただきました。合掌。

 

 

 

 

 

そして、上藻別駅逓所。

この建築は大正時代だそうです。現在道内には10か所ほどの駅逓が残っているそうですが、

 

特にここは美しいですよね

 

中は、

鴻之舞鉱山の資料館も兼ねていました。

 

 

当時の生活スタイルが彷彿とされるモノがたくさん並び、

さながら民俗資料館のようなたたずまいでした。↑案内人の方。

 

 

無料で入館できますが、「皆さん必ずご寄付されていきます」と指さされ、

 

その先には募金箱が(*´▽`*)

 

案内ありがとうございました。

 

ここの隣が超きれいなトイレなので、ここはぜひ立ち寄ってみてください。

 

 

おじさんも、「宣伝してね~!!」って笑顔がかわいかった(*´▽`*)

 

 

 

個人的にWOW!!!だったのは・・・

こ、これはいわゆる球顆では・・・!!

 

上モベツ川の球顆は、天然記念物なので採取禁止だったはず・・・

 

いいなぁ~うらやましいです!しかもこんな、外にゴロンと・・・(*´▽`*)

 

 

あんまり写真撮らなかったですが、資料館の中に銀黒のような鉱石が並んで展示されていました。

 

売り物じゃないんです!と笑顔でご返答されていました。(*´▽`*)

 

 

ほんとうは、大煙突と、カッコいい遺構を見たかったんですよね

 

「北の細道」という北海道の遺構を巡るカリスマ的神ブログがありますが(大ファン)

 

そのなかでもS様が美しい鴻之舞の遺構を探索していて

 

ぜひこの目で!と意気込んでいましたが・・・

 

 

・・・・・・・

 

 

この近くだったはず、と探すと

 

 

 

取り壊されていたのでした・・・(:_;)

 

おそらくここが跡地だと思います。グーグル先生もここが目的地だよって言っていたので・・・

 

 

広大な場所にちらほらと生える草木・・・なんて寂しいのでしょうか

 

 

 

私たちは茫然と、立ちすくんでしまいました・・・残念です。

 

 

遺構は、維持にお金がかかるのもあるでしょうし危険なのもわかるのですが

 

何万人という方たちが暮らした街の痕跡がなくなることは

 

さびしいとしか言いようがありません。

 

鉱山跡地などに維持費を掛けられないというのもわかる気はするけれど

 

今の豊かな日本を作り上げた方たちの苦労を

 

対コストの観念だけで葬り去ってしまうのは

 

あまりにも短絡的なのでは・・・と思ってしまいました。

 

鉱山巡りをしていて思うのは、人間の身勝手さ・・・だったりします。

 

私が超セレブだったらなぁ!!!( `ー´)ノ

 

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