ゆらゆらとした 日常に

宮城県は県北から、なんでもない日々を
ゆらゆらと 綴ってまいります。
時々 毒もまきます。

神の守り人 ≪下≫  上橋菜穂子著

2009年09月20日 | 読書の記録2009


※ 裏表紙から~
南北の国内対立を抱える ロタ王国。対立する氏族をまとめ 改革を進めるために
恐ろしい力を秘めた≪アスラ≫には 大きな利用価値があった。
異界から流れくる≪恐ろしき神≫と タルの民の秘密とは?
そして 王家と≪猟犬≫たちとの 古い盟約とは…?
自分の力を恐れながらも 残酷な神へと近づいてゆくアスラの心と体を ついに猟犬の罠にはまったバルサは 助けられるのか?

大きな主題に進むシリーズ5作。

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 人々を震え上がらせるほどの 恐ろしい力を持った少女…
その力で自分の憎しみをはらう快感を 知ってしまう少女。
自分に そして肉親に 理不尽な苦しみを加えた者に 恐ろしく残酷な死を簡単にふるえる力…

ソレを持ってしまった 少女の 行く先は…




神の守り人 ≪上≫  上橋菜穂子著

2009年09月18日 | 読書の記録2009
・・・待ってましたの ≪新刊≫☆



主人公バルサは 迷った末に 人買いの手から幼い兄妹を助ける。
兄妹には 恐ろしい秘密が隠されていた…
ロタ王国を揺るがすチカラを秘めた 妹 アスラをめぐり≪猟犬≫と呼ばれる
呪術師たちが動き出す。バルサの幼馴染…タンダがさらわれ その身を案じながらも
アスラを守って 逃げるバルサ…追う≪猟犬≫


上巻だけでは いったい何が本当なのか…掴みかねるけれど、下巻にドキドキ!!


それにしても… 知らないウチに バルサとタンダ…

…≪進展≫してるじゃ な~い 

おばちゃん ちょっと嬉しいワ



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週末のフール  伊坂幸太郎著

2009年09月16日 | 読書の記録2009



世界が終わる その前に 今日 あなたは何をしますか?

地球滅亡へのカウントダウンを生きる 群像を描く


八年後 地球に小惑星が衝突します…
そう告げられてから5年…
 地球滅亡まで あと三年…

そんな中での 普通のヒトの生活を 淡々と描く…


舞台は 仙台市の郊外の丘陵地を切り開いた ニュータウン 

そこに住む人々を中心に 週末向けての生活の中に…

この物語の 核が ある。


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きつねのはなし  森見登美彦 著

2009年09月14日 | 読書の記録2009
 古都 京都を舞台に 数々怒る 不可思議・・・



 その 暗闇の中心らしき所には… いつも 一軒の 骨董屋が・・・



※普通(?)の 奇譚集のように ~~な 妖しい現象は ~~…が原因

と言った 理詰めが ナイ のです。

想像するしか…ありません…

原因の知れぬ妖しい現象は 底の見えない沼のように…

何処までも 何処までも 怖いのでした

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官僚たちの夏 城山三郎著

2009年09月12日 | 読書の記録2009
かなり久しぶりの 『読書カテ』の upです。
 これから どんどん ペースを上げて いきますよぉ~



さて ご存知 『官僚たちの夏』
この夏 TVドラマでも 熱いです

ドラマもやったので 詳しくは書かないけど
戦後の日本高度経済成長期、日本の産業を育てようと奮闘する『官僚』たちのお話

今のご時勢『官僚主導型』なーんて言われて 
政治家を裏で動かしてる…みたいな…あまりイイイメージでは無いのだけれど


この 物語の 男たちは 本当に一生懸命
政治の圧力 派閥 ねたみ そねみ 等で 運命を翻弄される男たちなのです。

佐藤浩市ファンなので…かなり  ひいき目 です


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読んでて 『天下り』ってのが… この時代からあったのだとは べっくり 


重力ピエロ 伊坂幸太郎 著

2009年06月23日 | 読書の記録2009
やっと 読み終わった 一冊。
重力ピエロ


 『春が二階から ふって来た』の セリフで もう有名な映画になってると思うから… あえて 内容は伏せとこ
途中、読みたくなくなりそなムズカシ~イ言葉や学問が 出てきたり(DNA)
して むむむ??? と なりながら読む…

それでも読み終わって 『面白かった♪』って コトバが出るのは
伊坂ワールドに引き込まれるから…

ストーリは途中で なんとな~くですが、読めてきちゃうんですが…
『この先 どーなる?』と 思わせるところが ウマイ

あと 伊坂ワールドリンク
今回 私が一番好きな『オーディポンの祈り』と とある“泥棒”が 印象的な
『ラッシュ・ライフ』がリンクしていた



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 えらい勢いで 映画化される 作家 伊坂幸太郎氏 …
 すごいなぁ・・・

鬼首殺人事件 内田康夫 著

2009年06月20日 | 読書の記録2009


書店にて 『鬼首』?  なんだ 宮城が舞台なんだ~ っと手に取った一冊。
 単に なんとなく土地の様子がわかるから…という理由で読み出した。



『ギンコウノハカ』『オニコウベデアッタ』 秋田県雄勝町で行われた
≪小町祭り≫の最中、老人は こうつぶやいて絶命した。
現場を目撃した浅見光彦は、町役場観光課の高橋と事件に挑むが、その矢先何故か警視庁から不可解な圧力がかかった。
さらに 第二の殺人。
深まる謎に見え隠れする大物政治家と超大企業。
著者が少年時代をすごした町を舞台に描く、壮大は犯罪。


以上、裏表紙より


冒頭に、宮城県側の秋田沼で≪鉄魚≫が 釣れた という場面があるのですが。
この鉄魚、その地元では不吉を呼ぶ魚とされる。その鉄魚、古川駅構内に≪幻の魚≫として展示されているのを見た記憶があるので、驚きだった。
先日のニュースでも、鉄魚の生態調査が行われたとあったので、なんだかイイタイミング。

小町の生まれたとされる秋田県の雄勝町の小町祭が事件の発端になるのですが…
小町の読んだ歌などが出てきて興味深い。
     

花の色は移りにけりないたづらに
   我が身世にふるながめせしまに
(有名な小町の歌)都を出た小町の消息はほとんど謎になって、アチコチに逸話が残ってる。もし生まれ故郷に帰ろうとしたのなら 古川市(現・大崎市)に 小町塚があるのも なんとなく頷けるかも。
かの、夢枕氏も小野小町を題材にした陰陽師シリーズをかいているくらい。

さて
殺人事件を追っていくうちに、事件は戦争の最中のあの大虐殺にも触れる。
戦争の軍資金として 巨大な金塊が件の場所に埋められている…など…本当かも?! と思いたくなるようなストーリー展開。(人間の欲への夢を書き立てる)
内田康夫自身が この土地で少年時代をすごしたという事も驚き、戦争をアチコチで疎開して過ごした経験が多くの作品作りにいきているんだなぁ…と実感。

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斎王の葬列  内田康夫 著

2009年06月10日 | 読書の記録2009
『斎王』
それは都から伊勢神宮へ 遣わされた皇女。

(滋賀県あいの土山 斎王郡行 お祭りの様子)

皇女は華々しく雅な都の生活を離れ、穢れを忌み 禊を繰り返しながら 伊勢へ下る…それは『斎王郡行』と呼ばれた。



その斎王郡行を題材にした映画ロケが滋賀県土山で行われていた最中 青年が殺害される。
映画監督と旧友の 浅見光彦が調査を依頼される中 第二の殺人が起きる。
地元では≪斎王の祟り≫が まことしやかにウワサされる中、浅見光彦は この地で起きた古い惨劇にたどり着く。
歴史の闇に消えた者たちの呪詛と現世に生きる者達の怨念が伝説の地で交錯するミステリー。
※ 本の裏表紙より。


斎王というと 何? と思う人も多いかと思うけど ≪源氏物語≫の 葵の巻・賢木の巻 に 六条の御息所の姫君が斎王に選ばれ、伊勢に下る経緯が書かれている。  その姫君が 伊勢に下る旅路のうち 宿泊するところが ≪頓宮≫トングウ と呼ばれる。
従者を引き連れての 何泊かの旅路のうち この≪頓宮≫が いくつかあったハズなのでしょうが 今はその後もはっきりせず 唯一はっきり解っているのが滋賀県土山の≪垂水頓宮≫という設定。

ミステリーもなかなか読みどころがありましたが、気になる事柄の年代を追ってゆくことと、登場人物のセリフに気をつけていたら 話の筋がなんとなく見えて来る設定となっているよう書かれている。

歴史の中に埋もれてしまった ≪斎王≫という姫君たちにだいぶ 重さを感じる
ストーリ展開、歴史好きさんにも面白いと思う 一冊でした。


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黒祠の島 小野不由美 著

2009年05月17日 | 読書の記録2009


ある島へ3日の予定で旅立った作家で友人の 志保…
志保は 友人である式部剛に 自分の部屋の鍵を預けて行ったのだった。
帰りの予定を過ぎても帰ってこない志保…鍵を預けて行ったと言うことは
≪自分を探してほしい≫というメッセージだと受け取った式部は
志保の目指した島≪夜叉島≫へ 向かう。

しかし 式部が足を踏み入れた夜叉島は、よそ者を忌み嫌い
 集団で 式部の志保探しを妨害する…
少しづつ真実に近づいていく式部が見たものは
惨劇の跡の廃屋。 神域で磔にされた女性の遺体。
夜叉島は 異様な死の匂いに満ちていた。


・・・近代国家が その存在を許さなかった“邪教”が伝わる夜叉島で
ある人が言う 『そう…ここは黒祠なのですよ』

この島で“闇を統べる”ものは何者なのか・・・?


小野不由美さんの本格的ミステリー 初めて読みましたが、なかなか面白かったです
黒祠の島って言うのは“邪教”を崇拝してるという意味なんですが、
読んでみると、海の向こうから渡ってきた信仰と日本古来の信仰や地元で信仰されていたものが混ざり合ったもので けして“邪教”とはいえないもの。

でも…その中に巧妙に隠された“謎”と血の系譜は読んでいて
怖いものがありました。

“邪教”というレッテルは 近代国家になる過程でつけられてしまったものでしょう。

この物語の中の“島”で 大きく位置を占める頭領の一族と謎
“神域”とされる神社や宮司の一族、そして志保たちの過去…
作為と偽造工作 欲と傲慢 が溢れるこの島で、全てが解き明かされた時。

そのてん末に ≪え~、そうきたか~!!!≫って 思わされるものがありました。
ミステリーは 犯人がわかっちゃって…って 感じは全くない
最後までひきこまれる 一冊でした。

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4月5月に入って 読書のペースを 落としています