ゆらゆらとした 日常に

宮城県は県北から、なんでもない日々を
ゆらゆらと 綴ってまいります。
時々 毒もまきます。

魔性の子  小野不由美著

2009年02月04日 | 読書の記録2009


教生となって教育実習に母校の高校に来た 主人公“広瀬”は、クラスの中で孤立している生徒“高里”に興味を持つ。高里には昔“神隠し”にあったといううわさと“祟る”とウワサがある。
いつしか 広瀬は 高里を理解しようとし、不可思議な事件に巻き込まれていく。

誰しも「ここには馴染めない」と思った経験があるんではないでしょうか?
主人公の広瀬も高里も 「この世界には馴染めない、自分の居るべき世界は もっと別の世界ではないのか」と思っている。そんなニンゲンのことを著者は「故国喪失者」と表現している…。

「自分が いつでも気持ちよく過ごせる場所・世界・そして周囲の人々」
果たして ソレは・・・。

ラストに至る場面での、主人公“広瀬”の なんと人間臭いエゴな言動…
どんなにエゴだとは解っても哀しさを感じてしまうのは、やはり人間だから。

3/4ほど読み進めたところで なにかの話に似ている…と気付いた。
そう、この「魔性の子」は「十二国記」の外伝だったんです。
十二国記…NHKで2.3回しか見たことしかありませんでしたが、その特徴的な世界観が印象に残っていて 思い出せました。

シリーズで読み進めていきたくなりました。

ホラーファンタジーの部類に入るみたいだけど…
私には、ファンタジーの要素が強く…ホラーな印象は受けませんでした




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グラスホッパー 伊坂幸太郎 著

2009年01月31日 | 読書の記録2009


≪グラスホッパー≫=バッタ


バッタって、密集して生きてると…エサを確保するために茶黒く変身して凶暴になってゆく…
・・・じゃあ…こんなに密集して生きてる ニンゲンは…どおなの?
そんな生物学的疑問から 物語は始まります…



復讐心でいっぱいの主人公の周り…
意図しないで絡まる【殺し屋】たちの運命の糸

この世界に確実に存在しつつ 足を踏み入れた者しか体験できない、この世の【闇】の部分。 その闇から 這い出た主人公は 何を感じたのか…。




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求めない 加島祥造 著

2009年01月30日 | 読書の記録2009


この本は 昨年か一昨年に ヒットした本。
なんとなく手にとって…そして購入してしまいました。

“求めない”というタイトルの如く、“求めない”で生きる。
という事が 短いけれど 印象的な言葉と共に綴られています。

考え方として “そうだよなぁ・・・”と共感できます。

…共感…出来るのですが…
今の私には 難しい事ばかりです…。

人間の欲求である “求める”という 気持ちは そう簡単に封じたり、消したり
できないと思うんです。

いつか…この本に書いてあるような気持ちになれたなら…

心の平穏が 訪れるのでしょうか・・・。



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源氏物語 瀬戸内寂聴 訳

2009年01月25日 | 読書の記録2009
やっと 完結編を読み終えることができました…。

10巻の最後を飾る 『浮船』のドラマティックな物語を・・・







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・・・それにしても・・・
物語の最後・・・式部の『男って ホント 仕方ないんだから』
って ニュアンスが・・愛すれど憎めぬ男性への大きな愛(?)が 印象的です。
こういうところが千年 読み継がれている要因なのかも知れません



ラッシュ・ライフ 

2009年01月18日 | 読書の記録2009
ラッシュ・ライフ=豊潤な人生
という 意味らしいが・・・



表紙の絵が象徴するように、全く他人の4人の人生が
≪仙台駅とその周辺のとある場所≫を通して 交錯してゆく物語。

最初は、ま~ったりと・・・
全く退屈なほど、中心の4人の様子が語られたりして…。
読んでいて ドキドキしない



・・・だけどゆっくりと・・・そして突然ジェットコースターに乗せられたように4人がそれぞれ知らず知らすのウチに運命を交錯させてゆく 凄まじさ。
読んでいるほうも、まるで闇夜の中を縦横無尽に走り回るジェットコースターに乗ってるように、振り回される。

まるで 時間軸と場所を 行ったり来たり・・・精神が高揚したり、沈んだり…
 凄惨な描写があったり・・・

クライマックス前の一番の読み場は、読んでいて≪目眩≫を覚えるほどでした。

構成が面白すぎて、じゃあ話の中で言いたいことはナンなんだ??
と 聞かれても すぐにはちょっと答えられない。
それでも 中心の4人の一人一人の心境の変化を思うとき・・・
読み手それぞれの答えが出てくるんだと思う。

自分のための ラッシュ・ライフって・・・?



話の中には
『陽気なギャングが地球を回す』『アヒルと鴨のコインロッカー』『オーディポンの祈り』等に リンクする場面がちょくちょく見られて、ファン心理をくすぐりますね

仙台駅周辺を 少しでもご存知の方が読んだら…
 ああ、『あの場所』の事を書いているんだろうなぁ…なんて想像しながら
 楽しく読み進める事が出来ると思います





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夢の守り人

2009年01月15日 | 読書の記録2009
前回の『精霊の守り人』に続いて 『守り人シリーズ』第3弾

(第2弾はどーしたんだい??   はい書店になかったんです

用心棒を生業とする主人公【バルサ】が 今度は 夢の守り人と闘うことになる物語・・・。

どんな誰にでもあるでしょう 『私にはもっと違う人生があったはす』
という想い・・・。人それぞれ『こうだったら・・・』という 夢・・・
そんな夢に囚われ過ぎる恐ろしさ・・・
そんな夢の中で 浅ましいほどに明らかになる、人間の業・・・

どんな人にも『心当たり』を思わせる物語です。


そして 次第にあかされる【バルサ】とその周囲の人々の、悲しい過去と愛情。
興味のある方は ぜひどうぞ



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精霊の守り人 

2009年01月12日 | 読書の記録2009
狐笛のかなた に 続いて上橋菜穂子著の二冊目は
興味のあった【精霊の守り人】を読んでみました。


NHKで、アニメ化された原作なので、読んだ事のある人も多いのではないでしょうか・・・。

【ある事情】から【皇子】を守る事になった 用心棒を生業とする
主人公【バルサ】そして周囲の人々を巻き込んでの 一大ファンタジーです。

そう、ファンタジー・・・なんですが…作者は 胸の奥から…身体の奥からの
 自分でもどうしようもない、こらえ切れない“悲しみ”“悔しさ”“苛立たしさ”等…ごちゃ混ぜになった気持ちを抱いて、どうしようもなく涙が出るときの描写が 私にはとても痛くて…読んでいて 困るほどでした
(著者は、きっとこんな風に どうしようもない哀しみに涙した事があるのではないだろうか…と想像してしまいました)
あ、こう書いてしまうと悲しいお話のようですが けしてそうではありません。
自分というニンゲン一人にに起こるコトの全てに抗い抵抗しながらも…
それらを 受け止めて【生きる】という事を グッと考えさせられる物語です。



大人のためのファンタジー・・・と言ってもいいかも知れません。
大人のファンが 多いのを『なるほど』と 頷ける本でした。

興味のある方は ぜひどうぞ



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狐笛のかなた

2009年01月07日 | 読書の記録2009
今年 二冊目の本
狐笛のかなた 上橋菜穂子著

日本のある時代 ある場所を舞台に 人の心を聞き取れる少女と妖狐
そして その周りを取り巻く人々の物語…。

人の生と死が裏表に そしてまっすぐな想いが溢れる。
【児童文学】と言ってもイイくらいの物語ですが、裏側に流れる
【人の生には限りがある】=【死】という思いは大人にも充分
いえ 大人だからこそ充分すぎるくらい感じ取る事ができます。
ラストシーンには胸が温かくなるのを感じました…

読み終えた後に知ったのですが、上橋菜穂子さんという作家さんの作品は
【守り人シリーズ】というのがNHKでアニメ化もされているようです。
有名な作家さんなのかしら???
(なんにも知らなくて ごめんなさい・・・




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このところ胃腸の調子がよくなくて なるべくじ~っとしています
なので、正月の間に買い溜めた本を読んでいます…

あぁ もう どこかに出かけたいよぉ・・・


あっ! ゴミ収集車が 行っちゃった~
ああつ!! もえないゴミも出し忘れた~


県北の今朝は うっすら雪の朝です・・・

読み終えた一冊を 記録してゆこうと思う☆ アヒルと鴨のコインロッカー

2009年01月05日 | 読書の記録2009
宮城・仙台人が特に ご存知 
アヒルと鴨のコインロッカー


気になってたわりに なかなか読む機会が無く、やっと読むことが
できました。(実は映画の舞台の一箇所の 本屋【なにわ】には良く通っていたので興味はあったのです)

読んだ方も多いと思うので…ストーリーの事は 置いといて…
予想を裏切るような意表をつくラスト・・・面白い構成・・・
面白い本でした


中でも ちょっと “粋”だな~ と 思ったのは
昨年読んだ『陽気なギャングが地球を回す』の ある部分と ほんの少しだけ
【リンク】していることです・・・・
伊坂幸太郎さんの本は 今4冊しか読んでないけれど、他にもリンクしているところがありそうで これからの本が楽しみです




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さて、お正月が過ぎた…というのに 胃腸の調子が良くなく…
約3日に渡って…『湯豆腐』を食べている ぱせりでず

少し【胃腸風邪】もはいっているのかなぁ・・・
ダルいくて目眩が…
嗚呼・・・

気をつけま~す