ゆらゆらとした 日常に

宮城県は県北から、なんでもない日々を
ゆらゆらと 綴ってまいります。
時々 毒もまきます。

陰陽師~付喪神ノ巻~ 夢枕獏 著

2009年03月03日 | 読書の記録2009
ご存知、またまた陰陽師シリーズ。

コチラもまた、短編集です。

私のオススメは 『迷信』
亡くなった人の事を忘れられない女が、その人に帰ってきてほしい…と強く願うあまり…
見知らぬ陰陽師に≪反魂の術≫を授けられる…
果たして 念願叶いその人は戻ってくるのだが・・・


この短編で、芦屋道満と対する事になる清明・・・
“いかにも胡散臭~い”風体に描かれる道満。
汚くて冴えなくて、(言いすぎ?)
『あの女が望んだ事だ』と良し悪し関係なく“望み”をかなえてやろうとする様子は、私の中ではあの≪笑うせーるすまん≫の雰囲気に合致するのです。(笑)

自分のためにしか動かない道満ですが…
どうも私は この“道満”キライになれない…。と言うか 結構好きだ


もう一つのオススメは『ものや思ふと…』
 ちょこっと和歌をご存知の方なら聞いたことのある恋の歌

〝偲ぶれど色にでりけり我が恋はものや思ふと人の問ふまで〟
対抗歌の 
〝恋すてふ我が名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか〟

この歌が読まれた宮中の歌の優劣を決める≪歌合せ≫が 華やかに描かれ、この歌合わせの  ウラの《妖事情》とも言える 人間とアヤカシの生き方の悲喜こもごもが描かれる・・・。

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陰陽師~鳳凰の巻~ 夢枕獏 著

2009年03月01日 | 読書の記録2009

ご存知『陰陽師』…シリーズで読んだのは2冊目。
読めば読むほど…清明への イイ意味での胡散臭さが募ります。
そして、博雅の素直な優しさ、感性の鋭さに驚きます。
この本も、読みやすい《短編》がいくつか入ってる本。

私が 気に入ったのは『生生り』
時間とともに美しさは衰え…人の心は移りゆく…
そう、あの方のお心も…縛り付けてはおけない…
それは、わかっているのだけれど…

美しくも、哀しい女のお話です。


また、『猫マンガブログ』でおなじみのくるねこ大和さんの別ブログ『くる屋堂』でも
この短編集の中の一話
『青鬼の背に乗りたる男の噺』の物語の一部を描いていらっしゃいます。   面白いですよ~

ぜひぜひご覧下さい。

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しぐさと心理の ウラ読み事典 匠英一 監修

2009年02月25日 | 読書の記録2009
時々 物語を読み飽きたら…こういう本はいかがでしょう??


【心理学】の観点から、こんな【しぐさ】をするときは こんな心理で…なーんてお話がてんこ盛りです。

中には…【エッ?  コレはちょっと…ないな~】と思うしぐさもあるのですが…
 きっと 読み手次第…なんでしょうね(笑)

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この本を買ったのは もう一ヶ月以上も前。
Jサイド・ステーション(fm)で オープニングの話題に登っていたので

陰陽師~飛天の巻 夢枕獏 著

2009年02月25日 | 読書の記録2009
有名な【陰陽師】・・・
映画Ⅰ Ⅱ 共にみていたし、面白いな~とも思っていたのですけれど・・・
“本”となると、小難しい昔言葉の表現なのかなぁ…とか、専門用語がいっぱいで、訳わからないんじゃないかなぁ…とか思っていたんです

・・・が!!

違いました…
短編集の 一話 一話読みきりの形で、読みやすさ 入り易さがバツグンです。

ご存知陰陽師 安部清明が源弘雅とコンビで、京の都の奇異な出来事を解決(?)
してゆきます。TVドラマの刑事モノでも読んでいるような気安さで読み進める事ができて オススメです

さてさて…この安倍清明という男…読むほどに胡散臭さを感じさせます。
(もちろんイイ意味です
そしてコンビ(?)の源弘雅の“感性の優しい鋭さ”にも惹き付けられます。

古の京の都 “闇”が“闇”として人々に恐れられ、敬われていた時代
怖いお話あり、哀しいお話あり、たまにはクスリ☆と笑えたり…。

先入観がら なかなか読もうと思わなかったのが惜しいと思えるほどです。

この小説をベースにした【コミック版・陰陽師】もあるようです。
興味のある方は ぜひどうぞ

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映画・陰陽師Ⅰ Ⅱは 今、オスカー受賞で話題の【おくりびと】監督と同じ人

虚空の旅人 上橋菜穂子著

2009年02月22日 | 読書の記録2009
シリーズで読み進めている 上橋菜穂子著の本。
今回は【守り人】ではなく【旅人】です。

ですから、『バルサ』は登場しませんが…
成長した皇子『チャグム』と以前はそのチャグムを殺そうとしていた若き“星読み博士”が活躍します。

本の帯にも記されているように… 他国の『新王即位の義』に招待されたチャグム皇子が、その国で起こるフシギな出来事を体験しながら、様々な国の人間の陰謀
を暴きながら チャグムが各国の王と渡り合って事態を解決してゆく物語。

精霊の守り人』『夢の守り人』『闇の守り人』と≪異世界≫へのフシギな関り合いを描いてきたこのシリーズが ここに来て ≪国同士の関り合い≫という政治的に複雑に絡み合うストーリーを介してチャグムの大きな成長を描きます。

物語には『バルサ』はでてきませんが チャグムの大切な温かい思い出として登場します。

ここから物語りは大きな舵を切って いくそうです。
この先の物語はまだ読んではいませんが…(手に入れてもいない…)
何か 楽しみが広がったような気がします。




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闇の守り人 上橋菜穂子著

2009年02月20日 | 読書の記録2009
守り人シリーズの三冊目。

今回は主人公『バルサ』が 自分の過去に決着をつけるため
自ら危険を冒して故郷『バルカン』へ向かう。



真っ暗な洞窟を抜けてゆくバルサを驚かせたのは 二人の子供。
自分らの度胸を示すために洞窟に入って『闇の守り人・ヒョウル』に襲われていたのをバルサが助ける。それが物語の発端。

自分の過去に向き合ううちに バルサが故郷を捨てて逃げねばならなくなった 
大きな『陰謀』の謎も解き明かされる…。
そして『闇の守り人・ヒョウル』の本当の姿とは…?

人が人を想う心…そんな大きなテーマが ずーーーーっと奥底に流れてる
温かい物語です。




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神隠し 藤沢周平著

2009年02月19日 | 読書の記録2009
『たそがれ清兵衛』の頃から じんわりいいなぁ…
と思っていた 藤沢周平。

この本は 短編集で読みやすさもありながら 心に残る物語が多い…。

人間が陥りやすい 心の闇。暗い渦。逃れられない運命。
その中でも女のたくましさ。したたかさ。賢さ。

そして…儚さ…。


キラキラする まぶしいお話は一編もないけれど、じんわりと感じるものがある本でした。


中でも は 短編の 『鬼』
田舎者の『鬼』と呼ばれる醜い娘が 罪人の侍を助ける。やがてその侍を愛してししまう『鬼娘』。でも侍は娘と一緒にはならないと言う。
愛した人が遠くへ行ってしまうくらいなら…鬼娘が下した決断は・・・。





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月の影 影の海 (下巻) 小野不由美 著

2009年02月19日 | 読書の記録2009
以前読んだ本の下巻。 『月の影影の海』NHKで過去にアニメ化されていた事は、以前書いたのですが、その下巻です。

主人公“陽子”は異世界を旅する事になってしばらく・・・
この下巻では“陽子”猛々しく、たくましく…そして精神的にも成長するさまが描かれています。
その中で、≪一生の友≫となる≪半獣≫とも出会います。


そして、自分が何のためにこの世界へ来ることになったのか…
“陽子”という人間がいったい何者であるのか…が描かれます。
≪下巻≫ではありますが、けして物語は終盤とはならずに これから大きな渦となって行くという予感をひしひしと感じさせる物語でした、





この本のシリーズは…まだまだ続きます。



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高千穂伝説殺人事件 内田康夫著

2009年02月10日 | 読書の記録2009
たまには 本格ミステリーに挑戦だー それに高千穂は憧れの地の一つだし っと つい 買ってしまった『浅見光彦シリーズ』・・・
なかなか読み下すのに時間がかかってしまいました…

明日の『建国記念の日』に合わせたワケではないのですが…

物語の最初のほうに ある町で『建国記念日論争』が持ち上がります…
本当の『天孫降臨』の場所はドコなのか…という論争のさなか変死事件が起きる。
 



物語の中には 高千穂の地の情景がありありと描かれていて…
いつか訪れてみたいと思いました。




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ところで建国記念日って 法的に制定されてから40年あまりしかたっていない…
て所に びっくり
(建国を祝う日は昔からあったのですが、法的に制定され祝日になったのが)

世の中…嵐のように 減益・赤字・倒産・人員削減・って 不景気が渦巻いて
人の心も荒れちゃって…
明日の建国記念の日には これからの日本をどう再建国していくのか…考えなくちゃイケナイのかも知れませんね…

えらい人の 足の引っ張り合い・突きあい・タヌキの化け葉っぱのような答弁を聞いてると…不安になります


月の影 影の海 小野不由美 著

2009年02月07日 | 読書の記録2009
前回《一冊の本》でUPした≪魔性の子≫で興味を持った、小野不由美著の本
≪十二国記≫の序章ともいえる、≪月の影影の海≫

主人公の陽子は、優等生。 裕子は何より他人から自分がどう思われるか…気になる。だから親のいう事を素直に聞き、クラスの誰からも良く思われたい。


そんないい子の陽子が・・・異世界へと誘われてゆく。

全くワケの解らない異世界に放り出された陽子は、刀剣を手に襲ってくる妖魔や獣を倒して自分を異世界に置き去りにした者を探しに宛てのない旅を続ける。
その旅の中で、何度と無く信じた人間に裏切られながらも人間的にも精神的にも成長をしてゆく陽子。

これから始まる、長い長い物語の 序章が懇親の力を込めて描かれています。



この 月の影影の海は NHKでアニメーションとして放映されていました。
えんたつさんが、その第1話の冒頭をUPされていましたのでリンクさせていただきました
この第1話の冒頭部分を見るだけでm主人公“陽子”が どんな子がお解りになると思います。

興味のある方は、ぜひどうぞ




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