放映された時間は、1秒もなかった。
その時刻、18時16分頃。
たまたま鶴舞公園のベンチでプルーストを読んでいた。
午前10時前、
既に花見の場所取りをしている人がいた。
ベンチに座る。
しばらくすると、
地味な、しかし、若い女が、
軽く会釈しながら、隣に座る。
しばらくすると、
彼女は去る。
しばらくすると、
オジサンが来る。
空いているかどうか確認したうえで、
隣に座る。
変わった自転車に乗っていた。
前輪のフォークが片方しかない。
聞くと、
アメリカ製の「キャノンデール」、と答えた。
初対面の私に、
「酒も女もやらへん。これだけや」と言った。
もう少し雑談をしたいという気もあったが、
喉が渇いていたので、
私の方から、立ち去った。
立ち去りながら、考えた。
「酒も女もやらへん」と敢えて私に言ったのは、なぜ。
私は、たまたまプルーストを読んでいたが、
まさか、プルーストと同じ趣味の人だったのか。
何はともあれ、
私とそのおじさんがベンチに座っている場面が、
テレビに流れた。
なお、
同公園での、
zipfmの14時からのライブ放送の、
準備風景を見ていたが、
大型のスピーカーから聞こえてくる音楽は、
なぜ心に強く響いてくるのだろうか。
酔ってしまいそうな、
包まれてしまいそうな、
何とも言えない快感。
このへんのことは、
自転車男にでも尋ねるとよいかもね。
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