鳶か、悠然と海を見下ろしながら旋回を繰り返している。全く羽ばたきせずに港から沖合へ、沖合から島陰へ、上昇したり下降したり、日が沈むまで繰り返している。何かを探しているとはとても思えない。そこで何をやってるんだと尋ねてみたい。部屋から見下ろせば、港町に灯りがともりはじめた。多くの鳥が、今度は羽ばたきしながら塒に帰っていく。確かに、一日には始まりと終わりとがある。夜行性は別として、夜はやはり休息の時間だ。
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