傑作。
娘役の岩下志麻が、
父親役の笠智衆の方へゆっくりと振り向く場面、
(岩下志麻が二階の部屋の椅子に座っている場面)。
岡田茉利子の何とも言えない甘い魅力。
二枚目佐田啓二の甘い魅力。
東野英二郎の存在感、
杉村春子、中村伸郎らの完璧演技。
例によって、
湯飲み茶わん、電車、娘と父親との関係。
灯籠こそ今回はなかったが、
洗濯物。
秋刀魚の味を見て、
ようやく小津監督の世界が大体分かるようになった。
しかし、秋刀魚そのものは、
映画のどこにも出て来なかった。
しかし、
戦争中いばっていた馬鹿がいなくなったとの科白が今回も出てくるが、
あれは、観客にそれとなく「?」を与え続けるものだ。
素直に首を縦に振った観客はいなかったに違いない、と思いたい。
近いうちに、また、観たい。
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