絹のような酒は、ツーと喉の奥に流れ落ち、ツマミの鰹節チップは、残念ながら薄片でつまめぬので、病みつきになるような辛い味付けを手皿で口に運び入れる。今夜もチビチビ。死んだら終わり。何もかも幻、あるのは今だけ。なぜだか最近、刹那的。予感は、しかし、ある、息が切れるほど走れば、多分、新しい気分に入り込めるような。