俳句では、「秋の暮」を秋の夕暮の意味にとる。
和歌では、晩秋を言う。
和歌では、「暮(く)る」を暮れていくと解釈してはいけない。
和歌では、「暮る」とは秋という季節が終わりになるのを言う。
では、和歌では、秋の夕暮を何というのか。
和歌では、それはそのまま「秋の夕暮」と言う。
いやはや、ややこしくて、和歌りにくいね。
最後に、
「暮る」の例として、紀貫之の歌を古今集から一首。
夕月夜小倉の山に鳴く鹿の声のうちにや 秋は暮るらむ
小倉山は京都嵯峨、嵐山の北方にある。
陰暦九月尽の歌で、次の日は冬だった。
「秋は暮るらむ」とは、
秋も終わりつつあるのだろうかの意味になる。
そう、巡る季節の中で、
何もかも終わりに近づいていくのだ。
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