900年程前の「今昔物語」を繙く。 その巻28の1に、 軽部公友(かるべのきんとも)という名の舎人が登場する。 登場と言っても、文字通り名前だけである。 名前だけの登場人物は、 他にも多数ある。 これは何を意味するのか。 多分、 これらの名は、 誰もが知っている有名人の名だったのだろう。 当時の人々にとっては、 説明不要だったのだろう。