当然のことながら、 山の自然の中で、 自ら運命を切り開きつつ咲く花と、 「花いっぱい運動」の賛同者などが、 都会の街角に植えた花とは、 何かが違う。 何かが違ってほしい、とも思う。 風情が違うか。 表情が違うか。 花が自ら歌っている歌の響きが違うか。 見る者の心に染みる香りが違うか。 年を取ると、 どうも過去へ、過去へと戻りたくなる。 カコカコカコや カコナール、 飲んでも飲まなくても、 託ち顔なるわが涙かな。