足場ウインチ・無線高速ウインチ・荷揚機・瓦揚機・ボード揚げ機・簡易リフト小荷物用昇降機 ブログ

足場ウインチ・無線高速ウインチ・荷揚機・簡易リフト・小荷物昇降機を企画製造するユニパー株式会社社長のブログ

新型足場ウインチ「疾風(はやて)」UP788


▲UP788疾風ウインチの製品説明の動画

「ワイヤーロープを制す者が・・・」 その1

2020-12-09 16:37:54 | 安全機能
こんにちは、足場荷揚げ高速ウインチユニパー株式会社営業部二藤です。
「安全はユニパーの願い」。これを合言葉を胸に、日々モノづくりに励んでおります。

「ワイヤーロープを制す者がウインチを制す」そんな言葉を社内で聞いたことがあります。今回は荷揚げ用ウインチのワイヤーロープのお話しです。

ウインチの構造は大きく分けて、「モーター」「ギア」「電装」そして「ワイヤー」の4つに分けられます。ワイヤーロープはウインチにとって非常に重量な部品となります。安全に現場作業をして頂く為に、ワイヤーロープの破損・損傷の原因についてお話しします。

ワイヤーロープの破損・損傷の原因のひとつに「乱巻き」が挙げられます。「乱巻き」とはその名の通り、ウインチの巻取りドラム内でワイヤーロープが乱雑に巻かれてしまうことです。

この乱巻きを防ぐ為には、幾つかのポイントがあります。
1つ目は、ドラムの1列目を整列巻きにする事。
ドラムの1列目を端から端まで隙間なくキツメに巻いてください。お持ちのシノやマイナスドライバーで寄せると皆様の予想より1列多く巻けます。1列目をキチンと巻くとその後は綺麗に巻かれていきます。

2つ目は、「フリートアングル」と言いまして、滑車とドラムの中心を垂直に結ぶ距離をドラム幅の15倍以上の距離にセットする事。
UP787A疾風(はやて)の場合は必要距離2.5m以上となります。距離が短いと整列巻きが出来なくなります。※滑車とウインチを垂直の位置にセットも必須作業です。

3つ目は、常にワイヤーロープにテンションを掛けること。
吊荷下降の際、吊り具が地面に着きテンションが緩むとワイヤーロープがドラム内で一瞬で緩み、隙間が生じます。隙間が生じたり、盛替え作業の後は、必ず整列巻きに直してからご使用ください。

安全にUP787A疾風(はやて)を使用する為に、UP787A疾風(はやて)のワイヤーロープの規定破断力は14.5kNとなります。14.5kNとはワイヤーロープが1.45tの引っ張り荷重で破断するということです。
UP787A疾風(はやて)の荷揚げ重量は130kgとなりますので、10倍以上で安全率の高い規格設定となっています。但し、乱巻きや滑車での摩耗等、様々な原因が基でワイヤー寿命は著しく低下していきますので注意が必要となります。

【破損・損傷の種類】


【キンク画像】




【ワイヤーロープ概要】

※画像は著作権者から承諾を得て使用しています。

次の1~5の事項に該当した場合は、使用せずに速やかに交換してください。
1.ワイヤーを構成する細いワイヤーの素線数が10%以上減少した場合 2.直径の減少が7%を超えた場合(直径5mmの場合) 3.キンクしたもの 4.著しい形崩れや腐食 5.端末留め部の異常。
ワイヤーロープは消耗品です。毎回点検を欠かさず、問題が発生したら速やかに交換をお薦めします。

「ワイヤーロープを制す者がウインチを制す」
ワイヤーロープを正しく使用して頂く事が、より一層の安全性と作業効率の向上へと繋がります。

「安全はユニパーの願い」
この言葉を胸に、これからも社員一同モノづくりに励みます。


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高速ウインチ「疾風」スペシャルページ
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足場用ブラケットアーム「UP303シルバーユニアーム」誕生

2020-11-09 16:22:00 | 安全機能
こんにちは、足場荷揚げ高速ウインチユニパー株式会社営業部二藤です。
「安全はユニパーの願い」。これを合言葉を胸に、日々モノづくりに励んでおります。

今回はUP787A疾風(はやて)ウインチの専用ブラケットアームであるUP303シルバーユニアームのお話しです。
平成28年5月にUP787A疾風(はやて)ウインチを発売したのですが、重大な課題を抱えていました。その課題とは、UP787A疾風(はやて)ウインチの性能をフルに発揮させるブラケットアームが無い。という事でした。「安全で」「効率的で」しかも今までにない「画期的な」ブラケットアーム・・・。以前より足場工事会社の皆様から様々なご意見、ご要望を頂いておりました。

「介錯ロープを吊荷に直接付ける従来の方法はやっぱり危険性が高いよね。」
「吊荷は回るし、腕力もかなり必要だなぁ。」「ロープが身体や荷物に引っ掛かる事も・・・。」
「吊荷が上がる程、操作が難しくなる。」「アームの旋回が重過ぎる。」
「どこかに補助滑車を設置してワイヤーロープ通さないと安定しない。」
「障害物があるから、もっと遠くから吊れないかなぁ。」等々。
開発・設計担当チームが試行錯誤をする中、答えは身近なところにありました。


▲従来のブラケットアームとUP303シルバーユニアームの設置方法の比較

ある日、ご使用頂いている足場工事会社の社⾧様が、「ブラケットアームの先端に直接ロープ付けて、ロープウェイみたいに吊荷が走るの作ってみたんだけど」と。
それは画期的なものでした。
それから、その原型を基に弊社開発・設計担当チームが「安全で」「効率が良い」「操作し易い」「作業者の疲労軽減」「事故防止」等々、様々なスパイスを皆様のご意見、ご要望と一緒に盛り込んでいきました。

▲試作第1号機



そうして翌年の平成29年2月に専用ブラケットアームの「UP303シルバーユニアーム」が誕生しました。アドバイス頂きました足場工事会社様には特許を申請して頂き、弊社とビジネスパートナー締結をしました。
現場の声から生まれた「UP303シルバーユニアーム」です。

「安全はユニパーの願い」
この言葉を胸に、これからも社員一同モノづくりに励みます。

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安全はユニパーの願い ~UP787A疾風 安全その2~

2020-10-26 16:12:39 | 安全機能
こんにちは、足場荷揚げ高速ウインチユニパー株式会社営業部二藤です。
「安全はユニパーの願い」。これを合言葉にして、日々モノづくりに励んでおります。

前回に引き続き、「UP787A疾風(はやて)」の安全機能の残りの3つについてお話しします。
安全な現場作業を考えた上で、前回の特許取得の「過巻防止スリップ機能」と同様に、非常に重要な機能となります。現場事故をひとつでも減らす為に、是非とも皆様には知っておいて頂きたい安全機能です。

1つ目は無線リモコンの「緊急停止機能」になります。こちらは無線タイプのみの装備となります。
万が一、ウインチの異常を感じたらすぐさま緊急停止が可能な停止ボタンを装備してます。電装ボックス内のブレーカーが落ち、完全に電気の流れを遮断出来ます。緊急停止後は電装ボックス内のブレーカーを上げるだけで、速やかに運転開始が可能となります。

2つ目は「手動降下機能」です。
現場地域や施工建物での急な停電やウインチ故障などの時、吊荷が止まったままの状態で非常に危険です。ウインチ本体側面にあるキャップを外し、六角レンチでひとまず安全な場所まで下ろし、取り込むことが可能です。

3つ目は電装ボックス内に「漏電ブレーカー」を内蔵しております。
ウインチ使用中に発生した電気事故でも未然にブレーカーが落ち、事故を未然に防ぎます。また、ある一定の時間に20A以上(定格15A)の電流が流れた場合でも、自動にブレーカーが落ちます。ウインチが原因の電気事故扱いや、工事停止による工期の遅れ等を未然に防いでくれます。

【ユニパー】UP787A疾風ウインチ 取扱説明動画

UP787A疾風(はやて)の安全機能はこちらをご覧ください


元請工事会社様より「過巻防止スリップ機能」を含めた4つの安全機能は大変評価頂いております。
当たり前の話しですが、「安全」が当たり前の時代が来ました。どんなに機能スペックが優れていても、今は「安全」>「機能」が優先の時代です。



「安全はユニパーの願い」
この言葉を胸に、これからも社員一同モノづくりに励みます。

次回は、「UP787A疾風(はやて)」と組み合わせて使用する事により、より一層の作業効率アップを図る、特許取得の専用ブラケットアーム「シルバーユニアーム」についてお話します。


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安全はユニパーの願い ~UP787A疾風 安全その1~

2020-10-13 18:30:18 | 安全機能
こんにちは、足場荷揚げ高速ウインチユニパー株式会社営業部二藤です。
「安全はユニパーの願い」。これを合言葉にして、日々モノづくりに励んでおります。

今回は、足場用ウインチ「UP787A疾風(はやて)」の安全設計をご紹介させて頂きます。
弊社はウインチ専門メーカーとして57年になります。
瓦揚げ機に始まり、太陽光パネル、住宅建材の荷揚げ機。店舗・工場仮設リフト、大型ダム仮設リフト、鉄道会社の法面工事など、各種リフトやウインチを⾧年開発しておりました。
数年程前より足場関係者様から、「足場にも適したウインチの開発を」との要望が高まり、「UP787A疾風(はやて)」の開発に至りました。

疾風」には特許取得の安全機能を含む、4つのこだわりの安全機能が搭載されています。
今回はその中の1つ、特許取得の「過巻防止スリップ機能」をご紹介します。
今、大変注目頂いてる安全機能で、全国何処かの現場で事故が起こるたびにお問合せ頂く機能です。


UP787A疾風(はやて)の過巻防止スリップ機能動画


当然のことですが、建設現場でのコンプライアンスは年々厳しくなり、安全への意識や取り組みもより一層高まっています。
まず、足場部材の吊り揚げ時の注意事項として、次の3つの項目が挙げられます。

①吊荷の巻揚げ過ぎ (衝突事故、吊荷落下、ワイヤーロープ切断 等)
※見えにくい現場、注意意識の低下時に最上部のブラケットアームの滑車に吊荷を衝突させてしまう。
②吊荷の引掛り (吊荷落下、ワイヤーロープ切断、建物・足場部材の損傷 等)
※人身事故、損害賠償責任にも繋がる可能性があります。
③吊荷のオーバーロード(ワイヤーロープ切断、ウインチ故障 等)
※オーバーロード=ウインチ規定重量以上の吊り揚げ行為です。
※天候など様々な理由で工期日程が押し、つい無理をして規定以上の部材を吊ってしまう。

この3つの項目を未然に防止するのが、昨年12月に特許取得した「過巻防止スリップ機能」です。ウインチ巻揚げ時に①~③の理由で、定格150%以上の負荷が掛かるとウインチのギア/クラッチが滑り、空回りをしてドラムの回転停止。これ以上の巻揚げ動作をストップさせます。
例えるなら、皆様ご存じのインパクトレンチでボルトを締め過ぎた時に、「カリカリカリ」と音を立ててクラッチが滑り、空回りしてこれ以上締まらない。あの原理と同様の機能です。
過巻防止スリップ機能が発動したら速やかに運転を止め、巻き下げ方向にて簡単に解除出来るのも特徴です。解除後は即座に操作再開が可能となります。但し、万が一の安全装置ですので、常時使用は出来ません。

2020年7月の大阪建設資材展でも、「過巻防止スリップ機能」は大変評価いただきました。
「業界最速35m/分以上は求めない」「吊荷重量も130㎏あれば十分」との声もありました。
「常に安全に特化したメーカーであり続けて欲しい」との声が多数寄せられました。


「安全はユニパーの願い」
この言葉を胸に、これからも社員一同モノづくりに励みます。

次回は、「UP787A疾風(はやて)」の安全機能の残りの3つについてお話しします。


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PV EXPO 2015 荷揚げ機展示の様子


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荷揚げ機のユニパー プロモーションムービー


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