先週の話になりまするが、東京都庭園美術館「キスリング展 エコール・ド・パリの夢」を観たのでございます。
https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/190420-0707_kisling.html
(作品の写真撮影は不可なれど、本館にフォトスポットが数カ所あり)
「キスリング」展は、国内では12年ぶりなんですと。
本館と新館に、約60点の作品が展示されておりまする。
出品リストは制作年順になっておるゆえ、観た順の構成と、お気に入りや気になった作品も、展示されているお部屋ごとに挙げまする。
まずは大好きな本館じゃ。
旧朝香宮邸の部屋の人物画は、まるでそこに住んでおるようじゃし、静物画や風景画も元から飾ってあったかのように合っておるのぅ。
【序:キスリングとアール・デコの時代】
[大広間] 広々とした大広間には、2点のみゆったり展示。
《花》1934年
花瓶の花を描いた作品は何点もありまして、こちらは125×95㎝のかなり大きな作品。
花瓶に生けてあるとは思えぬほどの大量の花が、ブルーを背景に咲き乱れておりまする。
香水塔は写真撮影可。
[大客室]
《カーテンの前の花束》1937
こちらも花瓶で咲き乱れる色とりどりの花じゃが、背景を斜めに区切るカーテンの柄も色とりどりで、たいそう華やか。
[大食堂]
《ベル=ガズー(コレット・ド・ジュヴネル)》1933年
作家コレットの娘(20歳頃)がモデルで、ルソーチックな植物と青空をバックに、白い百合を抱えてたたずんでおる。
プラチナブロンドのショートカット、憂いを帯びた表情の美人。
大きな白い襟のついたツーピースドレスの大きなタータンチェック柄は、誰が見ても某百貨店の紙袋を思・・・(きゃ~ごめんなさい~・逃)
ポスターにもなっておるこの娘じゃ。
[喫煙室]
《花》1948
こちらもブルーをバックに花瓶に入りきらぬほどの花々じゃが、絵具の盛り盛り具合がハンパなく、盛上がりがそのまま花びらになっており、迫力ありあり且つ華やか。
お次はお2階にまいるぞよ。
【第1部:1910年~1940年 キスリング、エコール・ド・パリの主役】
★セザンヌへの傾倒と、キュビスムの影響
[若宮寝室・合の間]
《ルシヨンの風景(セレのジャン・サリ橋)》
お気に入りという訳ではありませぬが(失礼)、キュビスムの影響ありありで興味深うござります。
[若宮居間]
《青い花瓶のある静物》1914
こちらもお気に入りという訳ではありませぬが(失礼)、セザンヌの影響ありありで興味深いのじゃった。
[書庫]と[書斎]は写真撮影可。
[殿下居間]
キスリングを巡る人々や場所、キスリングと藤田嗣治についての解説や写真が展示されておりまする。
[ベランダ]と[第一浴室]は写真撮影可。ベランダの椅子でひと休み。
[妃殿下居間]
2点だけ展示された《花》(1919)と《ブルターニュの女》(1927)が、色調など合っていて、元から妃殿下居間にあったようじゃ。
[妃殿下寝室]
《北イタリア、オルタ風景》1922
手前に家々が並ぶ下り坂、奥に湖と山々、透明感ある色彩も綺麗。
[殿下寝室]
《座る若い裸婦》1932
椅子に座る裸婦の上半身。陰影のはっきりした丸顔に大きな目で美人じゃ。
[北側ベランダ(北の間)]
《ル・ベック氏の息子》1926
白シャツに黒の半ズボンスーツ、憂いを帯びた表情の、いかにも良家のお坊ちゃま風な少年。
《緑色のスカートの女性》1928
民族衣装チックな白ブラウスと緑のスカートと赤いネックレス、黒のロングヘアにグリーンアイと、色彩が印象的。
人物画は憂いを帯びた表情が多い中、こちらは穏やかな表情でクッションに正座しておりまする。
ささ、お次は新館にまいるぞよ。
★独自のスタイルの確立
《ジプシーの女》1929-30年頃
暗い色調、陰影のついた褐色の肌に黒髪黒目のエキゾチック美人じゃが、表情も暗いのぅ。
【第2部:1941~1946年 アメリカ亡命時代】
《ミモザの花束》1946
キスリングの描く花で、真っ先に思い浮かぶのがミモザでございます。
明るいブルーを背景に、無数の黄色い点々のミモザの花。
【第3部:1946~1953年 フランスへの帰還】
《果物のある静物》1953
テーブルの上に、なめらかな質感の様々な果物が並んでおり、テーブルの表面には果物が映り込んでおりまする。
キスリングの作品をまとめて観たのは初めてで、観応えあって楽しゅうござりました。
この美術館で観る事ができたのも良かったのぅ。
会期は7月7日まで。
この日はお天気もよろしく、お庭を散策。
美術館の展覧会で書きそびれておるものが、まだたくさんあるのじゃ。
先に言うておきまするが、目黒区美術館「世紀末ウィーンのグラフィック」もたいそう観応えありましたゆえ、庭園美術館にいらっしゃったらハシゴなさるのもよろしいかと。
★おまけ画像:其の壱
2年近くも前の事、食べ終えたパイナップルのヘタを水にさしておいたら根が出たゆえ鉢に植えたのじゃが、
いつの間にやら葉っぱが60㎝以上も伸びたぞよ~。
早く実がならぬかのぅ・・・実がなるまで3年くらいかかるらしいがの。
★おまけ画像:其の弐
お友達のキヨちゃんから、面白いお土産を頂いたのじゃ。
スプレーすると、お清めができるんだそうな。
悪霊退散!!!(ちょっと違う気が・・・w)