ブログ書くのが後回しになってしもうたが、先週、旧岩崎邸庭園「旧岩崎邸で楽しむ金唐紙の世界」を観たのでございます。
https://www.tokyo-park.or.jp/announcement/035/detail/51542.html
(写真撮影可。ただし人物や持ち込み品の撮影は、建物の中も外も不可)
ここは門の外じゃから大丈夫じゃの。
金唐紙の展覧会は、紙の博物館で何年も前に観て、とても興味深かったのじゃ。
17世紀ヨーロッパの宮殿などで使われた「金唐革」(革に型押しや彩色を施した装飾革)を日本の和紙で模した「金唐革紙」は、欧米で人気を博し、明治期に盛んに輸出されるもその後衰退し、昭和中期に製法が途絶えてしもうたのじゃ。
昭和の終わり頃、上田尚は金唐革紙の技術を復元。
一度失われた「金唐革紙」から「蘇った」という意味を込めて、「金唐紙」と呼ぶそうでございます。
本展は、そんな「金唐革紙」や「金唐紙」に焦点を当てた展示。
旧岩崎邸で金唐紙を観るのは初めてじゃし、このブログで旧岩崎邸庭園を取り上げる事自体初めてじゃからの、人物や持ち込み品(わたくしじゃ・涙)を入れなければ写真撮影OKゆえ、一部の金唐紙の他、各部屋の様子もたくさん載せまする。
【洋館】
ジョサイア・コンドルの設計で、明治29年に完成。
外観を3方向から見たところ。
ささ、まいるぞよ。建物内は靴を脱いであがるのじゃ。
〈1階〉
★正面玄関
★ホール
《花喰鳥》(現存する版木棒で作った作品)
《三曲屏風 幾何・花唐草・植物文様》
★大食堂
薔薇色の壁紙が華やか~。
《金唐革(オランダ製)18世紀》
《ライオン文様》上田尚 作
★客室
タイトルなしじゃが、たぶん《田園風景》かの?
★ベランダ
ベランダ床のタイルは、ミントン製じゃ。
★婦人客室
イスラム風デザインと、シルクの日本刺繍の布張りの天井がツボ。
《アカンサス》
★サンルーム
★書斎
★大階段(階段の途中での撮影は不可)
柱も美しいのぅ。
〈2階〉
★ホール
《金唐紙貝合せ》など
孫文記念館 移情閣の「金唐紙」
★客室
《狩人》(現存する版木棒で作った作品)
★婦人客室
2階の婦人客室もイスラム風。
《壁紙「薔薇文様」》上田尚 作
《バラ文様》(現存する版木棒で作った作品)上田尚
短形テーブルの上に、金唐紙見本帖(12点入り)
★客室
金唐革紙の壁紙がゴージャス~。
タイトルなし。
金唐革紙 制作工程
版木ロール
★集会室
《桐花》鹿鳴館
《田園風景》上田尚 作
金唐紙の帯《田園風景》西陣織で初めてのこころみ
タイトルなしじゃが、たぶん《花唐草》かの?
★ベランダ
【和館】
外に出ずとも、洋館1階から廊下を通って行けまする。
外観はこんな感じじゃが、完成当時は建坪550坪もあったそうな。
★広間
《うずまき文様》(現存する版木棒で作った作品)上田尚
《花唐草文様》(旧藪内邸)
★次之間・三之間
お茶席になっていて、お抹茶セットやケーキセットなど頂けるのじゃ。
チーズケーキセット食べたかったのじゃが、お供のEは暖房なしの室内を歩き回った足が氷のように冷えており、寒さに耐えきれず涙の断念。
この部屋の横の廊下は、奥の板絵に可愛いフクロウが描かれておるのじゃが、撮影は失敗。
【撞球室】
ジョサイア・コンドルの設計の、山小屋チックなビリヤード室。
室内には入れず、外から見るのじゃよ。
洋館から離れた位置に建っており、見学は庭を通って行くのじゃ。
が、実は洋館から繋がる地下通路があるんじゃと。さすが岩崎邸よのぅ。
この井戸めいた石組は、地下道の為の通気口だそうな。
様々な金唐紙を素敵なお屋敷で観る事ができ、たいそう楽しゅうござりました。
会期は1月15日まで。
入園料400円で、明治時代のゴージャスな雰囲気を味わえますぞ。
建物内は靴を脱ぐゆえ、寒い日にいらっしゃる方は厚手のソックスなど持って行くのがお勧めじゃよ。