同級生

同級生/東野圭吾著
読了。

高校三年生の宮前由希子が交通事故で死亡。
彼女のお腹には同級生の西原荘一の子供が。
生徒指導の教師に目をつけられていた彼女の、
死因の真相を探る。

荘一の妹春美は、生まれつき心臓に穴があいていた。
欲深い人間たちの醜い争いの犠牲になった。
それを知った彼はいつの日か復讐することを決意する。

野球部のマネージャーだった由希子が事故死して、
お腹に子供がいたことを知らされると、
荘一は子供の父親が自分だと告白する。

事故現場にいた女教師御崎が、
荘一のクラスで死亡していたのが発見される。
テーピングテープを二つ折りしたもので首を絞められたことから、
野球部で怪我をしてテープを巻いていた荘一が疑われる。

由希子が産婦人科の近くで事故死していた原因が、
御崎が追いかけたこと。
御崎の恩師灰藤も一緒に由希子を見張っていた。

東西電気専務令嬢で、天文部の水村緋絽子が、
御崎が死亡していた教室で倒れていた。

荘一が由希子に貰ったというマフラーが、
実は別の人物からのプレゼントだった。

高校生の妊娠と死亡事故。
父親の仕事の関係で、あることを我慢しなければいけない家族。
付き合っていたという女性が実はあの子だった。
教師という仕事に信念を持っていた女性。
同級生を陥れる罠。
丹念に調べる刑事。
妹の心臓に穴があいている原因の公害問題。

意外な人物が、罠をしかけたり、
アリバイつくりをしたり。

東野圭吾のターニングポイントになった傑作って帯に書いてある。
想像していたことを裏切られるのが面白い。