『改訂版 社会的ひきこもり』を読んだ。
まずは「社会的ひきこもり」の定義
『6ヶ月以上、自宅にひきこもって社会参加をしない状態が持続しており、ほかの精神障害がその第一の原因とは考えにくいもの』
以下、参考になった箇所を忘れないようにまとめてみた。
「叱咤激励」はダメ、「一方的な受容」もダメ
お説教や議論は逆効果。「一方的な受容」は一方的なお説教と同じくらい有害。いずれもコミュニケーションが成立していないから。
「愛」より「親切」
家族愛は要注意。それはしばしば相手を所有し、コントロールしたいという欲望につながり、ときには激しい攻撃性の原因にもなる。家庭内暴力もまた「愛」ゆえの産物。
深く共感しつつ、いたわりの気持ちを持って、「親切」に接してあげること。
ひきこもり続けている限り精神的な成長が起こらない
ひきこもっている青年たちは傷つけられることを非常に恐れる。心ない一言でみずからの存在自体が否定されてしまいかねないことをよく知っているから。
しかし人が「成熟」する過程で欠かせないのは「(心の)外傷体験と回復」というセット。このセットを可能にするのがまさに「他者との出会い」にほかならない。
長期ひきこもりの治療において重要なのは「『他者による介入』をいかに有効に行うか」ということ。
「怠け」と考えない
家庭の中では本人の悩みや葛藤は目につきにくく、ただ気楽にぶらぶらしているとみられがちだが、本人が感じているであろう引け目、挫折感、劣等感は、しばしば周囲の想像を絶したもの。
「働かざるもの食うべからず」などの「正論」で追い詰めてはダメ。
一番不安なのは本人
ひきこもったままになることを恐れているのは、誰よりもまず、本人自身である。
家庭の居心地がどんなによくてもこの不安がすっかり解消することはけっしてないであろう。
家族の心配はそのまま本人の心配でもある。
ゆえに、身にしみてわかっていることをことさらに諭されるのは、誰であり不愉快で、反発したくなる。
たわいない会話が大事
会話が大切だが、仕事や学校、同年代の友人や結婚の話などは避ける。ただし、本人からそうした話題を持ち出してきた時はその限りでない。
「皮肉」「あてこすり」は禁物
一度はじめた働きかけはかならず続ける
せっかくはじめた働きかけを中断されることは本人から見れば「見捨てる」と宣言されることに等しい。
お小遣いは十分与える
思春期における金銭に関する三原則
*小遣いは十分与える
*金額は必ず一定にする
*その額は本人と相談して決める
「欲しい時に欲しいだけ」あげるのはダメだが、物欲を刺激し、消費活動という形での社会参加を促すためにも、小遣いは十分にあげるべき。
生活の「だらしなさ」を受け入れる
基本は現状維持
以上、すぐ忘れるから自分が忘れたくない箇所をブログに記しましたが
他の方の参考にもなれば幸いです。
次男は落ち着いているが
雨の日は頭が痛いそうで
梅雨はやる気が起きないらしい。
でも雨の合間に散歩に行くし
お風呂掃除を毎日やってくれる。
とりあえずは現状維持!
ミートローフとアクアパッツァ
ミートローフは初めて作って好評だった