立憲民主党の野田佳彦元首による安倍晋三元首相への追悼演説全文が新聞に載っていた。
読んで泣いてしまった。
安倍元首相とは政治的に敵対関係にあった野田氏が、安倍氏の人としての優しさを振り返り、今ならあの優しさがどこから注ぎ込まれてきたのかが分かる気がすると述べた。
そして、かつて演説で「総理大臣たるには胆力が必要だ。途中でおなかが痛くなっては駄目だ」と口走ってしまったことを謝罪。
『他人の身体的な特徴や病を抱えている苦しさをやゆすることは許されません。語るも恥ずかしい、大失言です』『謝罪の機会を持てぬまま時が過ぎていったのは永遠の後悔』と述べた。
人間性の溢れる、心のこもった追悼演説だと思った。
ネットで見ても評価が高いようだ。さして政治に関心のない私が泣くぐらいだからなぁ
演説の中に、『捲土重来』という言葉あった。第一次安倍政権を持病の悪化のために途中で退陣し挫折を味わったであろう安倍氏が、ドン底から這い上がり、人間として政治家として成長を遂げたことを表していた。
『捲土重来』と聞いて、おこがましくも長男のことを思い浮かべた。
中学で不登校になった長男には2回遺書を書かれたことがある。
思い出しても恐ろしい。遂行されることなく本当によかったと思う。
あの頃、人生のどん底にいた長男。
2度と元の中学校には戻りたくないと言い、夫の実家に下宿して転校した。
その後も色々あったけれど、歯を食いしばって頑張って、高校も大学も第一志望校に合格。
今もおそらく頑張っているだろう(と思う。あまり連絡がないのでよくわからないが)
華々しくどん底から巻き返した長男はニイト君にとってはプレッシャーなんだろうな。
プレッシャーに感じることなく、ニイト君はニイト君らしく生きてくれたらいいのだけど
昼夜逆転してゲームばかりなのはどうにかならないものか
追悼文から話がずいぶん逸れた。
何でも我が子のことに結びつけてしまう我なり
捲土重来の解説 - 三省堂 新明解四字熟語辞典
一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢いを盛り返して巻き返すことのたとえ。巻き起こった土煙が再びやって来る意から。▽「捲土」は土煙が巻き上がることで、勢いの激しいことのたとえ。「重来」は再びやって来ること。もとは一度敗れた軍が再び勢いを盛り返して攻めて来ることをいった。