見出し画像

クルシャの天地

六度うる神様

うにゃにゃーん



飼主の忙しさや都合に関わらず、奔放にそして厳かに
誰も触れることなく某所の扉が開く音。



相変わらずあくせくしておるのう。


飼主の勤めでございます。


つまらぬ。どうじゃ、そちも神になってみぬか?


私など人間でいることさえ精一杯でございます。
神を望むなど恐れ多いことでございます。


いや、案外簡単よ。恐れ多くもなんともないぞ。神になってみたくね?


無理な口調が痛々しゅうございます。


簡単じゃと言うておるじゃろう。花見をして、それでおしまいじゃ。ついて参れ
うにゃにゃーん


ここは?地下の鉱床のようでございますが。



そうじゃ。余は370万年ほど前にこの鉱床に落ちてしまった四足獣であった
よく壁を見よ。花が咲いているであろう


たしかに、結晶のようなものが、しかも真っ赤な結晶が壁
一面にございますな。これは、鶏冠石ではありますまいか?


何と呼ぶのか知らぬ。余はこの花を食して、不死となり神となったのだ
そちも食すがよい。ほりゃ、喰わぬか!


ご勘弁を。何と言われましても神にはなりとうございません。
それに、鶏冠石は別名を雄黄と申しまして、純粋な砒素を含む
猛毒でございます。まだ死にとうはございません。


つまらぬ。だが余は諦めぬぞ。そちの寿命など一瞬じゃ
寝ている間に「重い水」やら「赤い砂」や「青い花」やらを食わせてやろう
ありがたく思って、余に仕えよ。よいな!


「重い水」、「赤い砂」、「青い花」とは失礼ながら
水銀に辰砂に緑青ではございませんか。猛毒だけは
ご勘弁ください。


【いつか飼主が神様に殺されるまではバナークリックお願いします】
にほんブログ村 猫ブログ メインクーンへ ブログランキング【ブログの殿堂】

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「うる劇場」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事