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クルシャの天地

猫貴族の姫見物

前回までのおはなし

旅行者の9割が街道沿いにあるにもかかわらず、素通りしてしまうその小さな
領地の領主、猫額公ウルタと彼の家臣の騎士ランス卿は、暇だけど貧乏なので
毎日やることがありません。

無聊を託つ公を見かねたランス卿は、ある日公に狩りの名目で姫の見に出掛けては
どうかと提案します。

噂では公の姪である姫アリアンは、最近学問もせず専ら外で体力作りをしているとか。





公、あれに姫が


猫二匹で見つめる先に


公 姫は何をしておるのだ

騎士 岩場に絡まっている蔦に戦いを挑んでいるようです



や、姫に見つかってしまったようです

公 そうであろう。我らあからさまに物見しておるからの。


高い場所に乗りたがる子


姫 わたしも乗せてー、そっちに上げてー。




姫があのように訴えておる。卿が扶けてやってはどうか。



騎士 また私ですか。いえ、慣れております


高い場所に到達できた子


姫 わーい、上がれたー

騎士 姫、高いところではしゃぐのは危うございます

公 いずれ独りで降りられまい。姫が降りるときにも手を貸してやってくれよ




姫見物に出掛けた後は、またひとりで塔の窓辺に椅子を引き寄せて、ひたすら時間を潰すウルタ公でした。



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コメント一覧

まりま~
こんばんわ^^
全員参加のウルタ劇場たのしかったけど・・・・
動画がどちらもみれなかった(TT)
また朝きてみます・・・・
きになって眠れないぞ(--)
♪ランス君・・・つやつやですね・・・綺麗♪
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