すっかり暑くなって参りました。
クルシャ君はこの時期、冷気が夜の間に階下へと
溜まることを知っていて、涼むために玄関付近で
過ごすようになります。
そこへ、外出するために飼主がやって来ると、クルシャ君
は場所を空けて階段へと移動なさいます。
階段の脇から出かける飼主を見ているクルシャ君の表情を
写真にしてみました。
その顔は、不安気に見えながらも、釘付けになっている様子。
心が縛られて痺れているような顔をしています。
分かる。
どうしても気になるんだよね。
外へ飛び出したい衝動と、記憶に残る恐怖がぶつかっているのでは
ないかと思われます。
猫を随分殺してきたのが君らの好奇心らしいね。
いわば、最大かつ真の敵だ。
真の敵と戦うには、知識と試行錯誤と鍛錬しかないよね。
ウルタールのうる: 巻二十八 (うるたやBOOKS) | |
東寺 真生 | |
うるたや |