クルシャ君、保護猫活動をなさっている尊敬すべき
知り合いから、君のお友達になれそうな男の子を
紹介されましたよ。
一歳のセラフ君です。
とても大切にされています。
そちらで保護された、最初の長毛猫らしい。
でも会えないんですよね。
そうなんだ。申し訳ない。
セラフ君も保護されたくらいだから、子猫の時に生きる
のに全力だった。クルシャ君も保護したようなもので
猫医者が君の状態を見て怒るくらい酷かったのを何度も
手当したことを覚えているだろう。
あのとき、君は五つくらい命を使った。
そして、数年前に脱走したとき、二日二晩怯えながら多分一つくらい
命を使った。あと三つしかないんだから、無駄にしたらいけないよ。
セラフ君と会えない理由とは関係ないけどね。
セラフ君も五つくらい使ってるん
ですね。
君だって、明日のちゅーるの楽しみだけを希望に生きている
わけじゃないだろ。
君がどれほど真剣に飼主と居ることを望んでいるかよく分かっている。
そして間違いなく、幸せで居たいと思っているどの猫も、斉しく
命懸けなんだろう。