あまりにありきたりで、誰でもご存じであろうと思っているので
かつて書いたことも無いのですが、猫を落ち着かせる際に効果
ありそうな手管のお話。
実のところ、猫に対して飼主が長年ほぼ意識もせずに毎日のように
繰り返しているので、効果など無いのかもしれません。
何の確証も無く、不安だったり、興奮していたりする猫には通じる
ものとして繰り返してきた方法なのかも知れませんので、そのあたり
効果や意味などを保証するものではございません。
尻尾を振って遊びたい気分の猫
クルシャ君はテンション上げていて、いつでも遊ぶ準備が
できているのですが、こちらには構う暇も無いといった時、
無視していると周囲の環境がクルシャ君によって、彼に注意を
向けなければ、いよいよ無秩序にされてしまう、そういう信号
がありありと見えています。こうしたとき、どうするか。
また、荷物を持ってリビングに戻り、整理をしている間にも
帰りを待ちわびていたクルシャ君が、よそ見なんてせずに、
まずは自分の歓迎の気持ちを充分に受け入れないと許さない
と、強硬に要求する場合、どうするか。
ちなみに、机で尻尾振っているクルシャ君を放っておくと、
障子に穴を開けようとします。
飼主は、こうしたとき、母猫が子猫を守り、きょうだい猫たちが互い
を守る時に行っている仕草をします。
よくご覧なることでしょう。その仕草とは、大きな猫が弱い方の猫の
頭や首のあたりに自分の顎の下を触れるようにして、口と頭で弱い猫
のために傘を作ってあげるというしぐさです。
赤ちゃんを守る母猫 Mother cat guarding the baby cat
母猫が子猫を守る時、仲良しが互いを守る時、自分が盾になります。
動画の30秒あたりまで、若い猫が子猫を全力で守ろうしている姿
がご覧になれると思います。
クルシャ君を顎の下に入れて守ってあげると、こうして穏やかになります。
子猫は体温を冷まさないようにしてあげないといけないので、太い血管
が通っている場所に密着させて暖めるようにします。
母猫の首の下がちょうど子猫たちの守られる、暖かい場所になります。
クルシャ君も、幼い頃は毎晩飼主の首の上で眠っていました。
小さな頃のことを覚えているかな。
飼主は決して寝返りをしないように、深く寝入ることがないようにクルシャ君を
首の上に乗せて暖めながら休んでいましたよ。
犬も、何かを守ろうとするとき、伏せて自分が盾となるわけなんですけれども
記憶ではどうもクルシャ君から飼主は守って貰ったことが無いようだな。
ウルタールのうる: 巻二十八 (うるたやBOOKS) | |
東寺 真生 | |
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