長らく改修の途中で放置していたヘッドフォンアンプを完成させました。
ヘッドフォンアンプを作った当時、事情あってALTECが鳴らせない状況でした。
そのような状況と、将来に金田式アンプで自身のオーディオをセッティングする目標の第一歩として、ヘッドフォンアンプを製作しました。処女作だけに至らない箇所が多く、その経験を活かして製作したパワーアンプの完成後に直ぐ改修に取り掛かっていました。
しかし、ALTECが慣らせる環境になり、超高能率がゆえに深夜でも近所迷惑にならない極小音量で楽しめるのでヘッドフォンアンプを必要としませんでした。
そんなヘッドフォンアンプの改修箇所はメイン基盤とバッテリーパックAssyの新規製作です。
メイン基盤は改良型インバーデット・ダーリントン出力段の回路を従来の基盤に収めるようにパターンを修正しました。加えて、初段と2段目の差動アンプに使用するFETとトランジスタをイイ加減な市販品に任せず、僕自身による測定器の検出限界のペアリングを行いました。
バッテリーパックAssyは電池ケース内の端子のバネがくたびれていたので、ケーブルと共に交換しました。
メイン基盤は抵抗をニッコームと進工業、入力抵抗は従来どおりリケノームRMAです。
以前使っていたソリストは“小型”の1W抵抗で、サイズは0.5W並みですが音は1Wに近いもののように感じられました。どうしても高域より低域が前に出るので、純正金田式の0.5Wプレート抵抗に落ち着いた格好です。すべてがニッコームではなく、進工業を混ぜているのは“明るさ”の抑制のためで、出来ればもっと進工業を使いたいところなのですが、残念ながら入手できません。
以上の様な改修の結果、出てきた音は期待通りでした。
エージングには2・3日掛かりましたし、これからも若干進むものと思われますが、押し並べてメインシステムのALTECに似通った音にセッティングできたようです。
良い出来に嬉しくなり、2・3日メインシステムを聴かずにヘッドフォンアンプで聴いていたわけですが、ふとヘッドフォンアンプの音源であるiPod nano単体との比較を思い付きました。
当然ですね。ヘッドフォンアンプのアドバンテージを認識する必要がありますから。
・・・ところが、聴いて呆然。
一緒やんけ・・・。
しかし、冷静になってみると低域は別物です。カップリングコンデンサの無いDCアンプですから当然です。
高域も伸びていてクリアです。全体的にS/Nが優れていて、特にバックコーラスやボーカルのエフェクトまでハッキリと感じ取れています。
そして何よりもボーカルの情感が期待以上でした。
これは今後のエージングに期待してしまいます。
と言う事で、iPod nanoと微妙なのか?歴然としているのか?心の整理がついていない金田式“改悪”ヘッドフォンアンプですが、iPod nanoの音を色付け無く増幅した上でヘッドフォンを適切に駆動しているのだろうという“根拠の無い”解釈をしておりますw。
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段々と深みに嵌って行きますね。
私として次はドライブトランジスター無しを可変ゲインタイプで作りたいと思ってます。
C959相当のモトローラの石があるので、追々作ってみます。
全部一堂に会したのを見たいですね
次あたりでどうでしょうか?
A7聞くために横浜の桜木町の「ダウンビート」に行ったんですが
開店PM4:00でした・・・
そんな時間までいたら帰りが遅くなるので、やむなく中止しました
残念です
(もっとも「音楽好き」な人は、生と再生は違うと言う考えからかオーディオにぞんざいな人が多いので、もし聞いていたらアルテックを誤解したかもしれません)
僕のオーディオシステムの全貌は分かりづらいですよね。こまめにシステムの現状を紹介しないことは不親切でした。
「ダウンビート」は残念でした。
「音楽好き」でオーディオに狂っている御仁を幾人か存じておりますのでw必ずしもそうとは限らないと思います。
でも仰るとおり、A7がスケープゴートの様に鳴らされている可能性もあるかも知れませんね・・・。