自作“改悪”金田式アンプ群のエージングも大方終わり、細部を追い込んでいこうと思っております。
とは言っても、現在のマルチアンプシステムにはもう、気軽に微調整が可能なパッシブネットワークは存在しません。
自作機器により大勢のセッティングを終えたなら、細かい部分のセッティング変更を行うツールとしてはケーブルが手軽です。
僕はここ数年、ラインケーブルをSONY RK同軸ケーブルに固定してきました。
このケーブルはCROWN D150A�の中・高域のロールオフを補正してくれる色を持っていて、他の部分では癖のないキャラクターを気に入っていました。
上記のようにSONY RK同軸ケーブルのキャラクターを語るということは、アンプ中心に考えている訳でして、ケーブルを中心に考えたなら、アンプの音の違いがバランスを崩したとも言えます。
アンプがスピーカーをより制動するようになり、アンプがスピーカーにより情報を送るようになったからか?増加した情報の内容が高域方向にワイドレンジになり、低域の倍音もより多く送ることで低域方向にもワイドレンジになったのか。
僕には現在のSONY RKよりもピラミッドバランスなエネルギーバランスのケーブルが必要になりました。
SONY RKよりもピラミッドバランスなケーブルというと、先ず思い浮かぶのが金田式純正のモガミ2497です。
しかし、以前SONY RKと比較したときの印象ではあまりにもピラミッドバランスな印象です。
個人的に、金田式に使用されるパーツはモガミ2497をラインケーブルに使用することを前提とされているのではないかと想像しています。僕はその組み合わせの音が、ALTECとは合わないように個人的に感じましたので、若干パーツを変更して金田式アンプを製作しました。僕はモガミ2497で補正する部分をリケノームRMAで補正する方が良いであろう考えたのです。
有体に言って、SONY RKよりモガミ2497よりのバランスのケーブルが必要になったわけです。
こう考えた時に思い浮かぶのは“音の焦点”の経験則で、SONY RKより太目のケーブルを探すことになるのですが、そうすると2497しかありませんw。でも2497の音は好きではないのです。
ここで思い浮かぶのがVSF 0.5sq。
一昨年ぐらいから金田さんは機器の内部配線を2497に変えてVSF 0.5sqを使用するようになりました。この時に閃いたのが、VSFと同じ素線構成を持つMVVSをラインケーブルに使用する案です。MVVSは多芯構造では編組シールドに隙間があり、シールド率が低いのが難点ですが、1芯であればスパイラルシールドを採用しているメーカーもあり、高いシールド率が期待できます。適切なアース環境を持たない僕はシールドを浮かせて、MVVS1芯をツイストして使用することを考えました。
その試作ケーブルがTOP画像のそれです。
ホームセンターで偶然見付けたS-MVVSというケーブルを使用したので、若干太くなりました。ちなみにこのS-MVVSは1芯ですが編組シールドで、文字通りザルの様に隙間があります。なのでノイズを拾ってしまいますね~。
でも、音の傾向としては狙い通りです!中域と低域の間に厚みが出て、しかし高域の情報を失いません。理想的な量の補正を感じます。
この好結果に気を良くしてマイクコードを探し漁るとw良い物を見付けました。
詳細を問い合わせていますが、条件を満たしていれば購入する予定です。
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昨日、DACの抵抗の一部を変更したところ高域が伸びてしまいバランスが崩れてしまいました。
以前の抵抗に戻す予定ですがちょっとしたことでコロコロ変わるシステムが面白くて仕方ありません(笑)
現状ではどこまでも、井上氏の提唱する「説」でしかないのではないかと思います
電気を使って音楽を再生するようになって半世紀以上、もしそのような「法則」が厳然として存在するのであれば、文献どころか教科書に載っていなければおかしいでしょう
もし「音の焦点」が普遍的法則であるとすれば、井上氏自身が論文にまとめ、学界に問うべき問題だと思います。なにしろそれについて述べた文献は過去一切ないのですから
しかし、私は井上氏にはできないだろうと踏んでいます
まず、「音の焦点」は普遍的現象ではないからです。これは井上氏も取り巻きも認めていることです
あと、理系音痴の井上氏に電気工学的立場からの論文がくめるとは思えないのです
現に、どのような原理でそういう現象が起きるのか説明できていません
また「音の焦点が発動しないアンプはボロである」と極論を言っていますが、そもそも「ボロ」が彼の主観にすぎず、「起こるアンプ」と「起こらないアンプ」の回路的な差異について何ら説明がありません
そのようなわけで、私は仮にそれに類似した現象が仮にあったとしても、世間的には「再現性のない単なる偶然」とされるべきものと考えます
それに「音の焦点」論が正しいのなら「ラインケーブルが長くなってもスピーカーケーブルはできるだけ最短に」というセッティングの一般則(これは文献がいくらでもあります)に違背し、そういうセッティングを施した機器から出る音は、全くシャープさがないということになります
また井上氏は「ミニコンポやラジカセは音の焦点があった状態で出荷されている」と言っていますが、私はいかなる技術者からもそんな話は聞いたことがありませんし、生産ラインに「焦点合わせ」なる工程はないことも知っております
この点、どう思われますでしょうか
感情的な物言いかもしれませんが、あれが絡むとどうしてもそうなってしまうので・・・申し訳ありません
恐縮です。
抵抗器の音質に与える影響は甚大ですよね~。抵抗一個で別人のように歌うALTECはサイコーです!
>米山さん
「法則」という語句は誤解を与える表現のようなので、修正します。
プロケーブル殿の提唱する「音の焦点」を僕の経験則で若干歪め、未整理のままに想いのまま書き連ねているのが、この記事の「音の焦点の法則」です。
紛らわしい文章で申し訳ありませんでした。
「音の焦点」は普遍的現象ではないかも知れませんが、その中で述べられている配線材の太さや長さの音質に対する影響を僕は感じます。
この感覚は科学的に定義したものではなく、アーティストが楽器の構成材で自分の音を創るような感覚に近いのかも知れません。
プロケーブル礼賛時代と、今の貴ブログを比較して、一つ思ったことがあります
プロケーブル時代は、どこに向かってるか、そのために何をしてるのかが明確だったんですね
プロケーブル自体は千のうち3つまともなことがあればいい方ですが、プロケーブルイズムとでも言うべき、思想(科学ではありません)というか思い込みの「体系」は存在するんです
その体系の構築をやって、(砂上の楼閣にせよ)目指すべきゴールを明示しなくても、読者と共有できていたわけです。むろん当時アンチプロケーブルだった人は、全く近づこうとしなかったと思われますが・・・
で、ある日を境にシオーヤさんは「音の求道者」にクラスチェンジしてしまいました
そして、今はシオーヤさんにだけ見えている目標に向かって突き進んでいます
おそらく、以前このブログを訪れていた人の中には、この変化に戸惑って、見るのを止めた方もいるかも知れません
音の求道であれ、読む人間としては「それが何か」を共有したいんですよ
だから私は、過去を総括したシオーヤさんが、これからどこに向かおうとしているのか、何が理想なのかを知りたいと思います
どうでしょうか?
あと、そうですね。一区切り付いたところで、節目ごとに動画をアップしていただけたらと思います
いろいろ並べ立ててすみませんです
ボーカル最優先で、付随する楽器も可能な限り迫真の再生をすることで、自分の好きな音楽からより感動を得たい、というものです。
僕の中ではプロケーブルの確度が0.3%といった低いものではありませんがw僕の求める音を実現するには障害となりうる手法があることに気付きました。
この頃に痛切に感じたのは「オーディオにおいて、自分以外の何者も信じる事は出来ず、参考にしかならない。」ということです。
自分自身でセッティングできる部分は可能な限り手を入れたかったので、自作アンプに手を出しました。
オーディオは突き詰めていけばいくほどに、他人と共有できない個人の内面の深い部分を掘り下げていくことになると思います。
しかし、先日の動画アップなどの方法を用いれば意外と客観的に共有できますね。
「これからどこに向かおうとしているのか。」
っと問われますと、僕自身も分からないとしか答えられませんw。取り敢えず、アナログシステムの構築にはある方との約束から時間的なノルマがあるので、現在取り掛かったところです。
アナログシステムの出来が、今後進む道を示してくれることに、僕自身が期待しています。
プロケーブルが直接言っていることではなく、そこから導き出される「三つのこと」ですが
1.電線病は治しましょう
といってもプロケーブルの場合は別な電線病にしてしまうだけですけど
ケーブルって、代わりに針金ハンガー使っても、ブラインドではわからなかった、というのは有名な話ですね
私はS/Nがいいケーブルが欲しいです
2.オーディオは高ければいいと言うものではない
プロケーブルにもハイエンドにガッカリして入信してしまう人の話があります、が、あれは極端でしょう
もっとも菅野沖彦氏が、日本中の何百というオーディオマニアを訪問して出した結論が
「世評の高級なブランドの製品が、その実力に見合った凄い音を出している例は数少なく、皮肉にもその逆が多い。それよりごく普通の製品を使っているのほうが、熱心に鳴らし込み、素晴らしい音を出しているケースが多かった。」
というものでした
菅野氏は、高級ブランドを所有したことにおごって、精進を怠った結果だと手厳しいいい方をしますが、私はもう一つの要因があるように思います
おそらくいつの時代でも市販品オーディオは、普及品の段階で性能限界が見えてしまっているのでしょう。そこからさらに性能を向上させようとすると、膨大なコストを掛けても少しの性能向上しか得られないのだろうと思います
これは私が試聴会でアキュフェーズの最高級セットと普及品のプリメインを聞き比べた感想でもあります
しかし、買う側からすれば「これだけお金を払うからには」という期待値があります。しかし機械はそれに答えてくれないので、いきなりハイエンドを買った人は(もちろんセッティングの問題もありましょうが)盛大にガッカリするわけです
3.オーディオ雑誌は御用評論家で満ちあふれている
井上さん、あんたに言われなくても知ってますよ
でも、彼がまともだという車の雑誌とカメラの雑誌こそ「御用評論家」が跳梁跋扈してるんですが
というわけで、私は井上さんの感性にはてしなく疑問符が付くのです
ちなみにどんな業界でも「御用評論家」にならずに済むのは一部のスーパーエリートに限られます
だってそうでないライターは、普段から媚び売っておかなければ発表会に呼んでもらえませんから
私?私は千三つ屋よりたちの悪い「万ガラ屋」です
そんな私が何を目指しているか、といえばゼネラルオーディオです
それもできるだけ横着でものぐさな
要は「音楽聞いて楽しいな」と思えればいいし、さらりと聞き流しにしながら寝っ転がったりしたいのです
目の前でヴォーカルが歌う目玉オヤジは確かにお気に入りですが、試聴会で聞いたトールボーイの、スピーカーが消えて音だけが存在する感じも捨てがたいです。というかSW使わないで音楽聞きたいとも思ってます
というわけで、あと一つへそ曲がりなチョイスをして「あがり」にしようかと思います
シオーヤさんから見れば「何でそんな物好きな」と呆れられるかも知れませんが・・・
私も再度チャレンジしているところです。
針金ハンガーの件はシステムか聴取者に確実に問題があります。
僕のシステムではシールドがなくなったら、ヒアリングでS/Nの低下を確認しました。
2.
僕もほぼその様に思います。
3.
メーカーも評論家も雑誌も、縮小するマーケットの中で生き残るのに必死でしょう。
僕も休日には寝っ転がってALTECで聴きますよ~。
後、他人の“ネガティブな”意見は糞喰らえですねw!突き進むのみですよ。
僕は製作を始めて2年以上経過してしまっているので、いい加減にして形にしなければなりません。
ブラインドテストで常に正しい結論が得られるのなら、利き酒大会で盛大に間違えるなんてことはないでしょう
今回の自作ケーブルを接続したら、パソコンのファンノイズは大袈裟ですが、ハッキリとノイズが聴き取れるんです。SONY RK同軸ケーブルでは完全に無音でした。
針金ハンガーをシールド線と比較して差が分からないのは、機器の所為か視聴者の所為です。
意外と非メッキの鉄の単線は音が良かったりしてw。
あと音量と距離。
つまり土俵次第ということだと思います。
そうですね、土俵次第でしょうね。
>米山さん
今回いただいたコメントのお陰で思い出したんですが、プロケーブルの商品の中で最も問題があるのではないかと思うのが、iPod用ケーブルです。
バランス用のラインケーブル1本でステレオ信号を流していることに問題があります。本来は+-や逆相の信号を流すことで磁界を打ち消し合うように設計されていますが、これに別々の+信号を流すと磁気的に干渉します。
このノイズはJRX115でも大きな音量で発生します。
私はiPod持って鎌倉屋敷に行ったんですけど
イヤホン(ちょっとおごりました)で聞く分には明朗に聞こえる音楽が、プロケーブルセットを通して聞くと「風呂場で下手な歌を歌っている」状態になってしまったんです
パソコンからだとそういうことがなかったので、スター電器の社員さんと2人で首をかしげていました。(もちろん音源はWavファイルでした)
やっと得心がいきました
お返事は、商品となるようなものをつくるのなら、ガレージメーカーのそろえられる設備では難しい。とのことでした
いっそのこといろいろなところからサポート受けていそうな逸品館にでも、でも高くなりそうですね(笑)
2534や4E6Sだから顕著だったのかもしれません。
iPodを直接D45等のパワーアンプにつなぐのであれば、SONY RK-G129のようなケーブルが良さそうです。
>麥谷さん
残念です。
逸品館さんもフランクな印象ですから期待したいところですが、猫を売るペットショップで熊を売るようなカンジになりますねw!
うわぁ、ものすごい進化っぷりですね!
音へのこだわり、感服しますー☆
またそのこだわりの音質追求の視点(聴点?)で、
111の音源もチェックしてくださいね。
またのコメント待っていまーす☆
僕には新しい音楽との出会いが必要な事に気付けました。それこそが音楽で最も感動する瞬間ですよね。
これからもよろしくお願いします~。
私も興味が出てきましたので、ぜひアクセスを教えて下さい
弊ブログの左側サイドバーのブックマークの欄にリンクがあります。
ところで私も猛烈なブログを発見してしまいました
もはや私にとっては銀河系の外の話です
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3279/20120211/
ところでちょっと変わった小道具を購入いたしました
https://www.dynamicaudio.jp/products/detail.php?product_id=1007
このディスクには、位相チェック音源、極低音テスト音源、消磁音源、エージング音源など色々入っております
お役に立つのではないかと考えております
羨ましい環境でいらっしゃいますよね。
チェックCDは興味深いですね。
ちょうど僕も測定器の導入を考え始めていたところでした。今なら上手く利用できそうな気がするんですよねw。
http://www.medianetjapan.com/2/20/music_audio/blind/amp_blind_test.html
正直なところ、逸品館がU-STREAMで放送しているスピーカーの試聴テストでも何が変わったのか良く分からなかったんですが、スピーカーの聞き分けができないのは私の問題として
物理原則が同じであれば、同じ結果が出る物だ、と
ある方が仰ってましたが(オーディオの科学)その通りだろうと思います
そうであれば1万円のアンプの方が300万円のアンプより良く聞こえてしまってもおかしくないことになります
そこから抜け出すためには、自ら違う仕組みの物を自作するしかないでしょう
というわけでシオーヤさんの金田式には大変期待しております
また、再生映像か、レコーダーに取った再生音をお聴かせ下さい
「物理原則が同じであれば、同じ結果が出る」
確かにそうなのでしょうが、それは大まかな解釈であって、音楽は繊細な解釈の集合体だと思いますから、間違いだとも思います。金田式は市販品とは桁違いにシンプルな回路と贅沢な部品を使うというだけで、物理原則は同じです。しかし、明らかに音は違うんですよね。
オーディオは自身の耳や心の延長であり、音楽と自身を結ぶ道です。
普段、自身のシステムという基準がある人が仮設や他人のシステムでブラインドテストする場合、自身のシステムとの差をキャリブレーションする必要があり、しかも短時間でその差を踏まえて一つ一つの音に補正を掛けて聴くことなど常人には不可能だと思います。
音楽を愛すればこそ翻弄されるのではないでしょうか。ブラインドテストは自身のシステムで行ってこそ意味があると思います。
最近、携帯電話を交換しなければならなくなり、iPhone5に替えました。
これは意外とマイクの性能が良いようですし、量産品なので比較もしやすいと思われるので、次回からiPhone5で動画をアップしたいと思います~。