弦楽器を弾く日々

街のヴァイオリン弾きの日常

どうも私はめちゃくちゃ甘いらしい

2024-11-21 21:55:00 | 日記
小学生の生徒が月謝を持ってこないので、毎週じゃあ来週ねと声をかけ続け、同月中なら別に問題ないのであえてお母さんにLINEはせずにいつ持ってくるのか待ってみるとあっという間に月の最終日。まさかの持ってこず!どうも小学生は毎回お母さんに言っている(本人曰く)ようで。

今日も月謝無かったわーと帰宅してうちの人に言うと「いや今月もう終わりだってのにいくらなんでも失礼過ぎ。こっちはボランティアでやってんじゃない」って少し怒ってて、当事者の私は別に怒ってはないんですけど、まじかーというカルチャーショックみたいな気持ちで。
私も師匠の元へレッスンに通って月の頭に月謝を忘れた時がありますが、肝を冷やすというか、もうへこへこと平謝りですよ。
一度目忘れてもチャンスが2〜3度あるというのに忘れるんだなという驚きが強いというか。舐められているということでもある。笑

LINEしたら子に渡すの忘れたと謝罪のお返事がきたので、お母さんもお忙しいのかな。お仕事しているようですし。
まあそういう時期もありますよ、頭が回らないとか年齢的に物忘れが酷くなるとか。人間だもの。

前々から薄ら自覚はありましたが、他人に甘いみたいです私。
自分で言うのもあれですけども、許容範囲広いというか、喧嘩売られなければどのタイプでも苛々せず対応出来るというか。話しやすい話しにくいなどの相性はあれど。
だからSNSで人の投稿(特に何の問題もないような)に一々噛みついている人たちを見ると、何をそんなに苛々する事があるんだろうと不思議だったりします。対面でもちょっとした事で「ありえない」みたいに態度に露骨に出る人とか。そんな事で😅と思う事がよくあります。

そういえば私が苛々する時ってほぼ身内関係(か部屋で物が見つからない時とか?)なんで他人にはほぼほぼ無いんですが、こういうのって依存してる人に対して苛々するみたいです!確かに一理あるかも。依存にも種類があるだろうけど。
一方的に他人に苛々するということは比較対象や捌け口として依存しているということかな?身内には甘えですかね。言ってもそんな簡単に関係は壊れないであろうという過信?意識してはないけど。

いやしかし、こういう月謝関連など同じ事が何度起こるとブチ切れるのか自分でも把握してみたいです。

現在あまり練習出来ない期間

2024-11-20 23:55:00 | ヴァイオリン
家庭の事情であまり練習出来ず。まあ半分言い訳なんですけどね、やろうと思えばやれるだろうけど、そこまで身を削るモチベーションも今は無く。

いつものイベントみたいな演奏行事に参加してきました、一応謝礼は出るという感じのものでゆるくて軽いものです。

以前にもう私無しでやってくれとリーダー担当みたいになっちゃってる人に言ったんですけどね、そこそこ弾けて謝礼額問わず融通効く奴なんか他にいないから、そうなると日程調整なども面倒臭いから断る!みたいになってしまい、他の団体に声かけてくれと先方に断ろうとしたら、向こうがさらに下げようとしていた謝礼額を「上げるのでなんとかやってくれ」と交渉してきたらしく。値段も上がったしとりあえずもっかいやってとリーダーに言われて折れたという感じです。というか決め手は、謝礼が増えた(元に戻った)事により一緒に演奏したことない奏者を呼べることになったのでそれならやるかって。

この中途半端な季節にやるのは初めて?なのですが、服装に困るんですよね…暖かいのか寒いのかわからない日。
暖房がついた部屋で弾いてたら絶対汗だくになると思って薄手のものにしたら、なんと暖房無し。弾いてりゃ暑くなるかなと思ったらそれも無し。震えるし指もかじかんで上手く動かず。
終わってからメンバーにめちゃくちゃ寒くなかった!?と聞いたら、まあちょい寒いくらいで普通と言われ、なんでだと思ったら、私その日段々と頭痛が悪化してきて本番前にロキソニンを飲んだんですよ。ポーチ開けたらイヴなどが無くて、ロキソニンしか入ってなかったから仕方なく。
そのせいでおそらく体温が下がってしまい、1人凍えてたわけです。
まあ、本当は頭痛があろうと寒かろうと痛みや寒さに耐えて弾いてこそ一人前なのかもしれないですけど、まあ私にはどちらも無理でしたね。
どこで見たんだったか、五嶋みどり氏はお腹が痛いままコンサートをした事があったのに体調不良もミスらしいミスもわからない出来だったようで。一流って凄いっすね…

凡人の私が気をつけた事と言えば、スペースが広くないので、あまり大音量は出さないことくらいで。前回迫力やパワー重視で頑張ったら結構煩いというかあまり良い音ではないなと感じたので、今回は控えめにしました。ソロじゃないし、あまりソロ弾きしちゃ駄目だ〜と。練習の癖でゴリゴリ弾きたくなる時があるんですけど、まあバランスや雰囲気は気をつけることはできたかな。指の稼働に支障が出た(それに伴う音程の悪さなど色々)ことについてはまあ練習が足りなかった(ポップス新譜二曲は期間も短く特に練習不足でそもそも譜面上弾きにくい)、リハ短い、寒かった、以上です!まあそういう駄目Dayの時もあります!プロの演奏家でもなくただの講師だし(言い訳は続く…)

先方は相変わらずバッチリ!最高!みたいなノリで良かったと言ってくださってました。来年もよろしくって。やさし。来年はこそ一度私無しでお願いします。一回ね、どんなもんか逆に人のを聴いてみたいというか。

ああ録音聴きたくないな。でも全体のバランスだけ確認しておきたい。なんとかなってるように聴こえててほしい〜
個人的にはそれほど悪くない出来ではあったんですけどね。ミスに厳しい人からしたらあれやこれやと指摘したがる演奏だろうけど。

慣れるために極寒で弾く練習しなきゃいけないのか?

中国の批判された演奏会

2024-11-18 01:29:00 | ヴァイオリン
いつ開催されたのかはわからないですが、人気アニメの曲を弾く演奏会があって、結構高いチケットが完売レベルで期待されていたのに蓋を開けて見ると、バックに映像を流して雰囲気は良い感じにしているのに、箱の規模の割に演者が少ないんですよ、6〜7人くらいでステージはスカスカ。そりゃ当たり前に迫力も無く悲惨な状態で。あの人数ではピアノ入れても弦楽器は迫力なんて出ませんよ、仮に頑張って音量出して弾いたとしても耳障りで聴いてられないと思います。会場が室内楽向けのホールならまだしもそんなんじゃないし、音が飛ばないならマイク付けたらいいのにそれもない。

単純に奏者が足らない+1stバイオリンの腕は悪くなかったのに、1人でカバー出来るわけでもなく、内声だったかの音程は悪いしで目立ってしまうわけですよ、人数少ないし皆ふわっとオルゴールかと思う雰囲気で弾いてるから。マイク付けたら粗がバレるから付けなかったのか🤔
もっと大人数だったら問題無かったと思いますけどね〜トップクオリティでなくとも、最低倍の人数いればもう少し誤魔化せたのでは?

途中から野次が飛んで、その動画のコメントにも下手くそと散々言われていたけど、ちょっと可哀想でしたねあれは。予算の問題なのか、主催側が人件費をケチってあの人数になったのか。

小編成の合奏って本当誰とやるかで雲泥の差が出てしまうので、有料の演奏会をするなら出身や肩書きはどうでもいいから演奏力や熱量が同等レベルでないと、さすがに辛いですよ。凸凹が目立つし、聴いてる側も時間と金返せってそりゃ文句も言いたくなる。安いランチくらいの値段ならまあ別にそこそこやってくれたらいいじゃないですか、むしろ安くしてくれてありがとうというか、100均は100均のクオリティとわかって買うのと同じような感覚というか。演者の労力に見合った価格を払ってないのに偉そうに文句言えないなと。なのでワンコインとか安い演奏会に文句言ってたらちょっとモンスタークレーマーかもしれないですね。

師弟関係の話

2024-11-16 17:30:00 | ヴァイオリン
人の個人情報は根掘り葉掘り聞かないタイプなので、生徒さんの仕事や家族構成など、相手から開示しようとしない限り謎なままなんですが、そのうちの1人の男性の方、いつもスーツで営業とかやってそうな雰囲気で、もしかしたら自分で企業して何かやっておられる人な気もするんですが、たまに休みの日に地方のヤンキーみたいなラフな格好で来られるので、めちゃくちゃ新鮮なんですよね、余計に社長さんかなんかな気がしてきた。いやただの印象なんで全然当てになんないですけどね。

結構私の中で1番話しやすい生徒さんなんですよね。なんだろう、さっぱりしてるけど、まあまあ楽しくレッスンしてますみたいな雰囲気で反応が良いんですよ。全然出来なくても、もっかいやりますとか言ってテンポ感が良いので時間を有意義に使えるというか。
大人しい生徒さんに対してイライラするとかは全然無いんですが、本当にぼーっとしてるような人にはやりにくいなと思う時もあります。何しにレッスン来てんだと。ぼーっとしててもほぼ問題無く弾けてたら全然OKなんですけどね。ちゃんと聞いてやろうとしてるのが音で伝わるから。
レッスンが練習場所となってる人もいて、それはそれでいいんですけど、あまりに何もさらってこないとなると結構しんどい。譜読みをつきっきりで見るから、レッスンらしいレッスンにならないですからね、家で親が子の練習に付き合うレベルの感じです。いやまあいいんですけどね、私偉い人じゃないし。

そういえばこの前、師匠に「センスがあると思うからこうやって元気にレッスンしてるけど、そうじゃない人には言わないからね」と言われ、師匠と私は勿論次元は同じではないけども、心理としては、好きで真面目に講師業やってる人には割とあるあるかと思いますが、教えた事をすぐ直せるセンスとか、即時でなくとも日頃の吸収力とか、基礎的な部分や音楽性などなんでもいいんですが、あっもっといけるわって思うとテンション上がってくるんですよね。
やはりそういう人は素直な人が多い、人の話をちゃんと聞いてるし、揚げ足取ろうとしたり余計な事言わない気がしますね。世間話とか全然しますけどね。

対照的に、以前子どもさんで、間接的にレッスンの内容に疑問(不満?)を抱いているような事を会話の内容から感じ取った時に、どこから突っ込もうか迷って当たり障りのないように対応した事がありますが、そもそも言った事がまず出来てない状態、完成度をあげてこないでレッスンに来ている時点で、それ以上の事を言ったって無駄というか、あまり意味がないわけですよ。
物事には順序ってものがあるじゃないですか、基礎出来てないのに応用やったって意味ありますか?無いですよ…それだったらレッスン来ずに独学で出来るような事ですから、そういった矛盾した事を言われると、こちらとしてはうーん😓と反応に困るわけです。やんわり正論言ったとしても厳しいとか偉そうとかいった解釈をする人も大人でもいますからね。
まあ大人の方は、別に楽しければ適当でいいと言う人も多いし、少しは自分で考えて判断してくださいと思いますけども、子どもはまだまだ時間に猶予があって先は長いですから、楽しければいいっしょみたいな感じでは教えたくもないし、現代っ子は甘やかされてメンタルも強くない(私も全然メンタル弱いけどまたベクトルが違う気がします)しでもっと気を遣って割と優しく対応しますが、先生によっては「いや、大人と同じように接する、ド正論ぶつける」という人もいます。それが嫌なら辞めろと。

自分の性質に合った人を見極めるって事が大事で、自分に合うから良い人、合わないから悪い人というわけでもないんですよね。

人間性の話になるとまた別ですけど。


余談
昔の師匠が指導していたアマチュアアンサンブルに臨時参加した時に、後輩の門下生も数人参加していたのですが、師匠がやたら私ばかりに注文つけるので嫌な気分になった事があって。個人レッスンでもないのになんで合奏の場で言うんだよと。周りの方が注文つけないといけない状態だろと、全く楽しめずに我慢しながらやってたことがあったのですが、同じく臨時参加した同業に帰り道「いやー大分可愛がられてんな、別格で」と言われたんですけども、いやあの先生そんなつもり無いよ私に恥かかせたいだけって答えておきました。数秒で直らない事を指摘し続けるってただの意地悪だと思うんですよね、一般社会でもそうだと思いますけどね、会社で皆の前で注意する上司より、個人的に陰で注意する上司の方が優秀だと言われるじゃないですか、配慮が素晴らしいとか、そういうことですよ。

私根に持ってますね。笑
ちなみにその同業も、師匠に「そこはこう弾いて〜」と出来ないと言ってる事を何度も言われたからと根に持ってます。師匠がお手本として弾くならまだ納得したかもしれないんですが、師匠はヴァイオリン、彼はヴィオラで師匠弾けないんですよヴィオラが。弾こうと思えば勿論弾けるかもしれないですよ、ただちゃんとヴィオラとして弾けないだけで。だからこそ何度も言うなと、たまに話題に出してくるから面白い。たぶん私より話に出してくる頻度高いですよ。

目指すところはどこか

2024-11-15 06:32:00 | ヴァイオリン
目標や理想はそれぞれ違うので、個々好きなようにやればいいんですが、結局究極とは?と考えた時に、最終的に演奏でどこまで多重人格になれるかだと思い始めまして。(現時点の考えなのでまた変わるかも)楽器によって程度は違いますが、一曲の中で別の人が出てきた!というのを出せる人って、かなり特別な人なんだと思います。普通は1人1種のカラーしか持ってない。
確固たるカラーを確立してたらいいんですけど。

最近衝撃を受けたのは、ショパンコンクールで有名になった韓国人男性の演奏で、自然に別人種が出てきた時。強弱の話ではなく、全く音色を自在に別のものに変えられるんです。これは確かに魔法のようで、優勝もするなと思いました。
私よりも🎹の知識がある人に早速聴かせると、私が驚いた箇所と同じところで「うまっ」と声が漏れていたので、やっぱり相当上手いみたいですねテクニックが。涼しい顔してまるでいとも簡単かのように流れてました。

この人の音明るいよね、柔らかいよね、という言い方が出来ない人。同じようになんとか一言で言うならばそうだな、魔法を使える人。
ピアノは、そこが上に進む評価の分かれ目なんだと思います。基本は2人いるように聴こえるかどうか。そこから、別カラーの人種が出てくるかどうか。

楽器の上手さって、派手に繰り広げるような見た目は個人的にどうでもよくて、繊細さを待ち合わせながらナチュラルに圧倒させる何か(そこは人それぞれ)が必要なのかなと思っています。子どもの頃から、あまり他人にも自分にも上手い下手とジャッジしないタイプで、皆褒める時に上手いという言い方をするけど何をもって上手いの?などと思っていた可愛げのない(?)人間で、実際上手さがわからなかったというか、人の演奏を聴いても特に何とも思わなかったんですよね。海外トップレベルたちのCDもお手本のように聴いていたけど、やはり上手い下手、好き嫌いではなく、BGMのように当たり前のようにストレス無く頭に入ってくる感じ?でしたかね。最近実家にあるCDを見返したらあまり癖強がおらず、現在の私が好きな演奏家がほとんどだったので、親のチョイスが良かったというか、無意識に洗脳されたというか。自分が良いなと感じる音色や音楽性の平均値がその人たちあたりになってるんでしょうかね。

レベル問わず音が良かったり世界観があると多少拙くても良いなと感じるし、ただ超絶技巧やってますみたいな演奏を聴いてもとっちらかっているだけで何も響きません。
音が良いだけでも響かないですが、店内などでBGMとして聴くならば、オルゴールのようにサラッと弾いているものの方が良かったりします。
ポップス曲多めのライブや演奏会などなら、多少雑でもノリがある演奏の方が断然良い。
本当、何が良いって環境によると思うのですが、私の師は「ちゃんと上手い人の演奏を聴きなさい、日本人じゃなく海外の」とよく仰います。これは勿論邪道ではないクラシックの話です。
たぶんこれをSNSで言うと炎上するのでは?技術を上げるには当たり前の事だけど、そこだけ切り取って浅はかに考える人は怒ってしまうようです。どの立場から見ているかで見方も違うし、物事には全て理由がある、多角的に見ればそんな簡単に揚げ足は取らないし怒りも沸かない気がします。悪意を受けたわけでもなし。とある特定の人間への批判というかほぼ悪口のアカウント(一部で有名?)を思い出して。

私は聴き専ではないのでどうしてもそういう技術面から出てくる音というものを拾ってしまいますが、一々審査や粗探しみたいな事をしているわけではなく、自分が弾くからこそ、ここ難しいよねとか、ああここはこんなフレーズや音の方が美しいんだなとか、人の演奏から見えてくる発見が面白いだけです。
こういう系の話も、一から十まで説明していない場合、そんな風に音楽聴いてないわ!と相手の音楽との向き合い方を馬鹿にしている人もSNS上でちらほら見るのですが、これもまた自分基準だけで見ているか、視野が広いかによって受け取り方が違い面白いです。
歳をとるほど頭は固くなる。素直さや柔軟さは大事。反面教師。

ちなみに、トップレベルの奏者を聴きまくって真似をしても同じようになるわけではなく…分厚い音!深み!を出そうと真似して音が潰れてる人も多い。弦が擦れる音は全く無いよりかはあった方が個人的には好きというか、ちゃんと弾いてるんだなと感じます。

先日もSNSで拝見した有名奏者の動画で、勢いだけの圧が凄過ぎて、これを聴いて美しいと思うのかと純粋に疑問で他の人にも聞いてみたら、いや皆演奏を聴きに行ってるんじゃなく人を見に行ってるからと。
エンタメとして見る、アイドルとして見る、有名人として見る、それはそうなんだけど、それにしてもよく最後まで聴けるなと。ファンとは素晴らしい貴重な存在ですね。

音楽が鳴っているのか、音が鳴っているのか。