弦楽器を弾く日々

街のヴァイオリン弾きの日々のあれこれ

色んな情報を見る中で思うこと

2025-02-17 00:29:00 | 日記
音楽全般割と色々区別せずに情報は見るんですけど、誰でも発信出来る昨今、それぞれの立ち位置から見た・行き着いた価値観て様々で面白いなと思って読む派なんですけど、どちらかというと、人の投稿にカッとなって喧嘩している人たちが結構多くて、あれが個人的に不思議で。
全員が何かしらの情報を鵜呑みにする馬鹿しかいないわけじゃないと思うし、普通の大人であれば自分でその情報が必要か不必要か選択出来ると思うので、不要なものはあっそうで終わるはずで、一々言論統制したところで、と思ったり。
スルーも出来ずに突っかかるということは、完全に自分が気に入らないという感情なわけで。自分や自分のいる環境を守りたいからなのか、自分の方が正しいと思っているのか、自分と違う価値観の者は排除したいのか。永遠と言い合ってて、それこそが全体のイメージを悪くしてるんだよなと思ったり。

その言い合いに全く参戦しない音楽家たちがいるわけですけど、そういう不毛な争いをスルーしている音楽家ってやはり数段格が上だったりしますよね。肩書きじゃなく個性とか能力が。
やはり自分の事を淡々とやってる人が良いですよ。見かねてたまに仲裁に入ったりしておられるけど、それすらも的となっている人もちらほらと。なので、お祭りしたがる人は関わるだけ損させられる人なんだなという印象です完全に。

なんだろうな、批判という都合の良いワードを使ってやっている事は嫌がらせっていうね。なかなか酷いもんです。本人たちの自覚も無さそうだし。正義としてやってるんでしょうかね。

絞れるんですよ。また喧嘩してる、と思ったらほとんどその界隈(専攻)。ざっくり3種くらい。ダントツは1種なんだけど。流れてくるから見てたら、またそんなしょうもないの見て、やめなさいとかって同業に言われたりしますいや流れてきたら見ますよ話題の議題はなんだ?って思う。見るなと言われる通り大体どうでも良い(不毛な)話なんですけど、逆に人を巻き込んで盛り上がれるところが凄いなと。一度見たら次もそういう話題が流れてきやすくなるじゃないですか、SNSって。だから永遠と見るし、永遠と喧嘩するんだなあ仕方ないねって。嫌なものを見たくない人はSNSやらなければいいのに🤔

昔から、性格きっついよねと言われている理由がネット上だけでもよくわかる。
ヴァイオリン勢も気強い人の方が多いけど、あんまりネット上で喧嘩しないですね。愛好家はマウント取り合ってるみたいですけどね。プロはリアルの方が陰険かもしれないけど。
ああでも、昨年YouTubeでたまたま見た若手ヴァイオリン奏者の動画で、コメント欄に容姿を馬鹿にしているものがあって、ああこれ絶対同業(同世代とかその子と同じ大学の学生とか)と思いましたね。妬み嫉妬だろうなあ。面白いのは、下手くそ!って書かずに容姿いじってるところですよ。技術は認めざるを得なくて、容姿侮辱するしかなかったのかな?小学生かって。
まあ人の演奏動画に、仮に下手だなあと思っても普通わざわざ書き込まないですけどね。個人的に違うなと思ったらそもそも最初で切りますもんね動画なんて。

プロの演奏でもつまらないと思えば最後まで見ないし、アマチュアでも面白いと思えば最後まで見ちゃう。

まとまってない趣味の話

2025-02-16 02:30:00 | ヴァイオリン
数年前は、オケバッグにコンチェルト弾いてみたいとか、同等レベルだったり同じ熱量の固定メンバーでカルテット組みたいとか思ってたりしていて、でも自分の希望を通すために必死でアピールしたり人集めたりするほどの意欲は無く、やりたいのはやりたいけどやる事自体が目標ではなくて、あくまでもクオリティとか仲間たちと意志ややる気がマッチしてこそ意味があると思ってるので、そうやって考えているとまあ普通に縁も無く。

そもそも本当にあなたと弾きたいですと思えば自分から声かけるじゃないですか、私も声かけるし、一緒によく弾く人も最初は向こうから組もうと声かけてきたし、そういうもんだよなと。結果最近は全く声がかからないという。おーん。新しい場所にも行ってないし新しい人と出会ってもないからなあ。

人気無し。1人で弾くのが向いてるってことかもしれない。

先日、何の話だったか半分忘れたんですけど、自分はどうなりたい?上り詰めたい?と聞かれたので、トップになりたいとか有名になりたいとか肩書きには興味無いけど、超一流は無理としても一流に近いような演奏をする奏者にはなりたいよと答えたら、上手くなりたいって曖昧なもんで、音色とか音楽性とか結局自己満足(趣味)でしかないと言われたところでハッとして目から鱗というか、ああ技術を上げるという行為は趣味でしかないのか!と思ったらテクニックは別で、テクニックがあってこそプロだと言うので、あら?と少々感覚のズレはあったんですけども、何故ってテクニックの無いプロもいるから矛盾じゃないかと思ったんですけど、何が言いたいかって、たぶん本人にしかわからないような個人的にハッとさせられた話でした。こういうの沢山あり過ぎてブログで書いても意味無いのだろうけど、整理とアウトプット用に、ついでに誰かのちょっとしたヒントになれば。

趣味でやってきたわけではないし、技術向上のための行為ってある意味お坊さんの寺修行みたいな感覚だったんですけど、上手くなりたいは趣味。自分の技術を上げる行為は趣味なんだと。なるほど確かになって。

意思と行為にズレが生じるかもしれないけど、どの立場であってもその上手くなるための行為自体は趣味でしかない。
また一つ新しい価値観を発見出来ました。
私はいつまで趣味を続けるんでしょうね。

次の課題、パガニーニになりそうです。
何番やるかわからないですけど、難しそう〜と言ったら、順序通りいってるから問題無いと言われて、じゃあちょっと楽しみです(単純)みたいな気持ち。
弾きたいとも思ってなかったし縁が無いと思ってたので。

勤務している音楽教室

2025-02-14 00:23:00 | ヴァイオリン
が、うちの教室から歩いて20分くらいの距離で。
その教室の方が子どもさんが多くてうちは大人の方が多いんですけど、大人の方は電車とか普通に使うしなんなら遠いところからわざわざ来てくれたりするんですけど、子どもたちはやはり皆近くの方を選びたいんですよね。
正直その距離ならうちに来てくれた方が有り難いんですけどね、融通利かせられるし。そんな横取りとかわざわざうちをオススメしたりはしないんですけどね。
私から見れば、流れ作業みたいで本気で生徒の事を考えているわけじゃないというのがわかってしまうので、何が良いのかわからないんですよね。その教室のスタイルなので、それはいかがなものか!なんて言わないですけどね。どのスタイルに対しても最低限の尊重は大事。世の中尊重出来ずに揚げ足ばかりとってる音楽家と愛好家の方が多いみたいですがね。
その教室の会社員でもないから関係無いしビジネスライクだからこそこっちも別にその教室を良くしようとは思ってもないというね。メリットを与えてもらっているわけでもないし。

たまーに聞きますけど、生徒横取りして対立してるとこもあるらしい。SNSで怒って発信してる子もいたな。それもO音大卒だったなそういえば。
生徒の囲い合戦は、お金目当てみたいに見えてなんだかな。そりゃビジネスだから生徒は確保したいだろうけど。そういうの表で言うんだへえみたいなね。

うちの、来たかったらきて辞めたかったら辞めなスタイル教室のゆったりさと言ったら、茶菓子持ってきてくれた生徒さんがいたらお茶出して一緒に食べるとかね。後ろレッスン入ってなかったら世間話して帰る生徒さんとか。まあ他所でもあるでしょうけどね個人教室なら。
寡黙でほとんど話さない子とか、精神疾患や発達障害で他所で面倒くさそうな対応をされた人など来るもの拒まずで、とりあえずあなたのペースでゆっくりやりましょかみたいな感じです。
頑張ってたりもっといけるなと思った生徒は発表会前の追加レッスン無料とかね。追加の月謝いらないから来たかったら来てとか提案してしまう。

そういえば、私が高校生くらいの頃は、レッスンも月謝そのままでいつも2時間半くらい見ていただけてたことを思い出しました。個人のとこは結構ありますよね?その教室内の上級者くらいになると。(上級とか初級とかっていう表現は使わない方がいいと思ってる派ですがイメージしやすいようにブログではあえて使ってます)
年何回レッスンですみたいなルールがあったり、色んな楽器講師を雇ってるようなところは無いですよね。

自分がやってもらったことを無意識にやってるんだなあ。真似してるわけではないんだけど。

真横で聴く音の重要性

2025-02-11 23:40:00 | ヴァイオリン
下書きを見返していて、1番古い記事が結構喧嘩越しというか、あれ何かに怒りながら書いてたのかなみたいな雰囲気だったので消しました

過去の腹立つ事を思い出してはそれに関連する記事を書くというのをたまにやるので、そのせいでしょう。
でもよくいる、人のSNS投稿内容に便乗や反対意見をしているだけの投稿や、受け売りばかりの記事より、実体験やそこから導き出した意見や考察記事の方が私は好きなので、これからもほぼ自分の身の回りの話がメインになるかと思います。あまり綺麗事も書かないし誰かにわかってもらいたいわけでもないので、当たり障りの無い記事しか見たくない!という人はストレス溜まるかもしれないので見ないでくださいね

ではその消した下書きに関する話を書き直します。

同じ門下生の話を師匠からよく聞かされる(興味あるから嬉しい)んですけど、所謂"よく弾けるお気に入り"という生徒がいるんですよね。よく弾く生徒に対しては先生の上手くさせたいという熱量も上がりますから、よく話に出てくるわけです。
その中の1番のお気にの子についてはとにかくめちゃくちゃ上手いといつも仰ってて、それは将来楽しみだなあとうんうんと聞いてるんですが、一つ弱点があるらしく、ビブラートがあまり上手くないみたいで。

ビブラートのかけ方って、結局センスでしかない技術の一つだと思っていて、運指がどうとか弓幅や位置や指弓がどうとかというのは覚えるだけなのであまりセンスは関係無いですけど、ビブラートに関してはほぼセンスというか、かけ方を言葉で説明は出来るしその言葉通りに練習は出来るけど、最終的に耳で掴むしかない。で、師匠ってあまり模範演奏しないタイプで、別にそれでも上級者のレッスンって問題無いのだろうけども、ビブラートこそ上手いビブラートを真横でどれだけ自分の耳に入れるかが重要だと思ってるんですよ。手の動きも見える距離で。
だから教える先生が弾いてみせない、そんなに上手くないビブラートだと、少々習得に時間がかかるのでは、という自論。今の時代は動画が見放題で情報もお手本も豊富なので、動画でもいいっちゃいいかもしれないですけど、そうやってあらゆる人に興味を持って情報収集して取捨選択出来る子は良いけど、そうじゃない子は真横でなきゃ駄目というか。

「上手い奏者の演奏を聴きなさい」というのと似てるかもしれないけど、若干違う。うん、まあほぼ一緒だけど。
あと上手いビブラートとは?となるとこれも説明長くなりそうでややこしく面倒臭いから省きますけども、1番駄目なのはちりめんビブラート。これが最悪認定だったんですけど、先日それを超える痙攣ビブラートを見まして、痙攣がワースト一位になりました。私や私の身近にいる講師が駄目とするランキングなだけなので、ちりめんや痙攣が良いと思う人ややりたい人はやってください。

なので、良い師匠の元についてテクニックもめちゃくちゃあるのに、ビブラートがイマイチだとか何か引っかかるものがあるのなら、早いうちにビブラートの上手い先生を探した方が良い気がするんですよね。別に先生は1人じゃないといけないわけではないし。
ビブラートでなくとも、テクニック以外の音楽性、最近「行」という表現を覚えたんですけど、その行が良い(=音楽性に繋がる)ことも、行が上手い先生につくというのが手っ取り早い気がします。勿論全員とは言わないけど、結構ついてる先生(弾いてくれる先生に限る)に似るんですよ演奏の仕方って。意識してなくとも。

余計なお世話なんでわざわざ言わないですけども、そのご家庭はどうも結構お金持ちそうでレッスン費用など問題無さそうだし勿体無いなと。実際に聴いたことないしどんなビブラートなのかは知らないですけどね。
昨年は都合が悪く行けなかったですが、今年はその子のコンクールでも聴きに行けたらいいな。

ブルーグラス見てきた

2025-02-10 19:30:00 | 日記
巷で有名なブルーグラスを聴いてきました。
初です。
昔のライブ映像はいくつか見ていて予習して行ったんですけども、ネタが古くて正直そんなにわかんないんですけど、面白い構成で全然問題無く。
そもそもネタや演奏力よりも1番衝撃なのはグループのまとまりなんですよ。
クラシックの合奏でもそうだと思いますけど、上手くない人あるあるで、ザッツがわからないから大きくはっきりやってくださいってやつ。アレが無くて、もうなんでそれで入れるの?ってくらい合図もそんなに無くスッと全員が演奏をスタート出来るんですよ。会話の途中でもスッとね。何度もやってきて練習してきたにせよ、あれだけ自然にテンポ良く出来るだろうかと。センス?相性?

それを生で見てきました。
それぞれ上手だけども、個々のクオリティとか最初から期待してないし(詳しいところまでわからないし)、メンバーが途中なんだっけ?みたいに忘れてモタモタしたりするんですけど、そのモタモタの間もリーダーが上手く突っ込んでカバーするから、そのモタモタですらネタなのか?とわからないんですよ。あれは凄い能力だ。リーダーが去ったらたぶんもう出来ないんじゃないかなあのグループ、と思わせるカリスマ性。

あの見た目や声や話し方、あの人だから通用するわけで、真似出来ないんだよなあ。

誘ってくれた人は何十回も行っていて。もうネタも熟知して合いの手とかも入れてて。今回は他のお客が大人しめだったので大人しくしたようです。大人しくと言っても1番爆笑してて、連れとその隣のおじさんと2人で「フウ」とかって会場盛り上げてた感じ。
本当ならもっとネタ引き出せたけど、誰もやらないし演者も体力落ちてるから辞めといたみたいな話を帰りにしてた時に、確かにああいうお客と近い現場では、お客の反応で演者の弾きやすさとか熱量みたいなものって結構変わるから、なるほどなと。そのバンドの常連でほぼ埋まってたわけだけど、正確には"ブルーグラスを沢山聴いてきた常連"みたいな人が多かったのかな。

久々にこれが音楽だよ、と思いました。
カントリーとかフォークとかも良いよな。
なんか「完成」って、息を合わせてミスなく完璧に仕上げるものじゃなく、演者同士の「練習してきっちり縦合わせました!」じゃなく、自然なまとまりが出るかどうかみたいな事を本当の完成と言うのかもなと思いました。それってもう自分で体感として感じるしかないですよね。ふと、たまにこのブログに出てくる合わせるのが上手な奏者を思い出しました。合わせてきてる感なく交わってくるあの感じ。

その子についてはたまに思うんですけど、正直同世代として同じ大学で出会いたかったです…
単純に上手だから推してるんではなく、音や波長が私と似てるんですよ。だからめちゃくちゃ心地良い。

そういう自分と近い波長の奏者とあとどれだけ出会えるか。