駅前でハタチくらいのニイチャンが
「うおおおお！セックスしてぇーーー！！」
と、叫んでいた。
たぶん一人だったと思う。やべえ。
うおおおお の部分が演技っぽく無く、セリフじみた感も無い、まさに魂の叫びであったように感じた。
偽りのかけらすらないプリミティブな咆哮だ。ロックンロールだ。
それ見た俺は思わずストロング酎ハイを吹いてしまったが、すぐさま口元を袖で拭いつつニイチャンに親指をグッと立てた。
ビクッってなってた。
は？ いや なんでお前みたいなアホに俺が警戒されなアカンねん！殺したろか。
だがしかし、久々に人間を見た気がするよ。俺は人間が好きだ。
そしてつまんねークソが大嫌いなのさ。
春の夜風に吹かれながら、どうかニイチャンのチンポコが然るべき穴に収まりますようにと神様に祈りつつ、コンビニの駐車場で２本目のストロングを開けた。
＊
スポーツにゃ興味ないが、辛うじて競馬は好きだ。お馬さんカッコいい。
そして、どうやら俺は本当に武豊が好きみたいだ。武豊がデカいレースに勝つと心の中が華やかになり、お祭り気分になる。酒がすすむ。
大阪杯、馬券も買ってないのに最後の直線で叫んでしまった。
そんな競馬ファンは俺だけじゃないはずだ。レジェンド武豊。
レジェンドって単語、よそで使われてるのを見ても「やかましーわ」としか思わないが、武豊にはしっくり来るな。
しかし彼はまだ伝説にはならない。まだまだ現役だろうし、そうあるべきだと思う。
武豊が凱旋門賞を勝ったら、俺、道頓堀に飛び込む。
＊
知人からお城の桜が満開だよ！という噂を聞いたので、その４日後くらいにヨメとガキ連れて花見と洒落込んだ。
だがしかし どこが満開やねん？という感じだった。
微妙に散り始めており、どう見ても6分咲きくらいだった。あの野郎ォ…。
とりあえずコンビニでビールと弁当を買って座って食ったけど すごく肌寒かった。
肌寒いなぁ…と思ったし、実際に「肌寒いなぁ！」と叫んだし。
嘘ついた知人にはデカい機械に挟まって潰されて死んでいる人の無修正画像を送っておいた。
＊
さてレコードの話でもすっか。
いつもの店でsonic youthの「sister」のオリジナル盤をGETした。ヤッター！
ディズニーやら何やらとモメてジャケが黒塗り修正される前のレアなやつである（詳しくはWikipediaとか見ろ）。
っていうか、そんな事なんてどうでも良くなるくらい単純に名盤だよな。久しぶりに聴いたがね。ハードコアだしパンクだ。
ファンの間でも「デイドリームネイションより断然コッチ派だぜ！」って意見も少なくないんじゃね？