グラフは横浜市資源環境局データ「ごみ量の変化は?」より
◆平成19年度は平成13年度比の38.5%減
平成20年度は今年1月末速報値累計で同じく平成13年度比の40.8%減とのこと
ちなみに東京23区のごみ量推移は
◆平成19年度は平成13年度比の8.5%減
■横浜市 ごみ減量効果で保土ケ谷工場も2010年度に休止へ!!
横浜市はごみ減量効果で栄工場(平成13年焼却停止)・港南工場(平成18年焼却停止)に次いで保土ヶ谷工場も休止するという報道があった。横浜市と東京23区のなにが違うのか単純に比較をしてみた。
参考
東京23区の施設は多すぎて省略(一組HPへ)
http://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/koujou/koujou.htm
●何はともあれ1日1人当たりのごみ量に大きく差をつけられている。これは東京23区の場合は特別区ということで、資源化の取り組みも各区の判断でおこなわれている結果であろう。横浜市の資源回収は、プラスチック類に限らず紙類の資源回収も徹底している。
●平成19年度の単純比較だと横浜市の清掃工場処理能力は東京23区よりゆとりがある計算になる。東京23区の清掃工場ほど処理能力オーバーはないと思っていたが~もちろん横浜市の場合はごみを減量したおかげでの余力となったのではあるが~清掃工場もしっかりと1,200t/日クラスがそろっているので、古い清掃工場を建て替えするより廃止するのは当然の措置であろう。
●しかし、これはもう23区の場合は横浜市と比較のしようがないのが清掃事業に対する政策判断が一律でないということであろう。清掃事業が区移管されてからというものは、各区の政治判断がどう働くかで大きく違ってくるので~
●23区の場合も、ごみ量と焼却能力からすると十分に清掃工場の一つや二つは廃止するに値するとおもうが、若干の規模の縮小はあれど古い工場も次々と建替え計画が出されている。
●23区の中間処理を担う東京二十三区清掃一部事務組合は、環境面からも経済的にも効率のよい処理はいかにあるべきかを23区の中で徹底討論すべきだ。そして一般廃棄物処理基本計画のごみ量予測の見直しと施設整備計画の再構築をおこなうべきではないか。23区の一組体制は全ての面で効率が悪すぎる。
●横浜市と東京23区を比較してみて、大きな違いはごみの減量率の次にごみ処理経費の違いかも知れない。横浜市のごみ処理費用は平成19年度資源循環局予算(収集運搬、処理処分全ての金額)約472億円。東京23区は中間処理にかかる経費だけでも739億円である。それに各区の収集・運搬経費を加えると膨大な額になってしまうだろう。
●市民運動をしている仲間からでさえも、江東区のことを「ごね得江東区」「ゴウトウク」と蔑まれて、清掃工場の新設も建替えもそれもこれもみんな江東区のせいにされているのが現状である。私たちだって、江東区の中では新江東の1炉でも2炉でも停止させることを目標にしているのだけど~(江東区だから出来ることかもしれないが)
●ここらで、処理能力過剰を証明して「うちの区は清掃工場などもういらない」と啖呵を切る区長は出てこないものかとも思うが、他力本願ではどうしようもないか~(大田区など~これまで十分に23区に貢献してきたのだから、第一だけでもう十分と、第二などけっ飛ばせばいいのに~おまけに多摩川まであって!!)
●江東区の評価は「負担の公平化の方策と金銭による負担の調整の方策」のおかげで、ますます下落の一途とどまるところを知らない。23区の中で肩身の狭い思いをして江東区等に頭を下げて金を払うより、なんとか自前の清掃工場を存続させようと思う区長は多いだろう。逆にこれで金さえ払えば文句は言わせないと開き直ってくれた方がいいのに、建替え時の負担の公平まで話は進んでいる~
【清掃工場建替期間中の負担の公平について】
事故等の取扱については、工場のある区もない区も負担するという趣旨から例外とはしないとしたが、建替え、プラント更新については、「一定の配慮を行う」となっていたが~ 「一定の配慮については半額減免」となったようだ。(平成20年8月8日区長会総会)。
また、半額減額後の負担金の財源については、さらに一定の配慮を行うものとして合意できる選択肢は得られなかったことが報告され、了承された。(平成21年2月16日区長会総会)
●横浜市のように目標をしっかりと定めて、ごみ減量に向けてコツコツ取り組みしかないのかな。新宿区や中野区のごみ半減目標など~私たちもプラスチックの資源化を軌道に乗せながら、初心に戻ってごみ減量について取り組まなければならない。
●思いつくままに日頃の鬱憤をはき出してはみたが~