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「水銀に関する条約の制定に向けた政府間交渉委員会第2回会合」の結果について

2011年02月01日 16時27分20秒 |  PCB/DXN類など

環境省報道発表資料より:http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13424


平成23年1月31日
■「水銀に関する条約の制定に向けた政府間交渉委員会第2回会合」の結果について
 水銀に関する条約の制定に向けた議論のため、政府間交渉委員会の第2回会合が1月24日(月)から28日(金)まで、千葉市・幕張メッセにおいて開催されました。
 今回の会合は、計5回予定されている交渉委員会の2回目であり、条約に盛り込むべき内容に関する資料を中心に議論が行われました。
 会合の結果、[1]各国からの意見を踏まえ、UNEP事務局が本年10月末の次回会合に向けて条約の案文を作成すること、[2]2013年後半に予定される条約の採択・署名のための外交会議を日本で開催することが了承されました。
3.会合の結果
(1)外交会議の我が国への招致
 開会式で、近藤環境副大臣より、水俣病の経験、我が国の水銀対策、交渉に際しての我が国の基本的立場を紹介したあと、2013年後半に予定される外交会議の我が国への招致の意思を第1回会合に引き続き表明しました。各国の幅広い支持のもと、外交会議の我が国開催が了承されました。具体的な開催場所、条約の正式名称等は、今後決定されます。
(2)条約に盛り込むべき内容に関する議論
 冒頭で各国及び地域からステートメントが述べられました。我が国からは、水俣病の経験を踏まえ条約の制定に積極的に貢献していくこと、主要な放出源について総合的に対策を講じていく必要があること、途上国を含むできる限り多くの国及び国際機関が参加して排出削減を可能とする枠組みが必要であることを発言しました。
 その後、UNEP事務局作成の条約の骨子案に沿って、条約に盛り込むべき内容等(水銀の供給源、環境上適正な保管、国際貿易、水銀添加製品、製造プロセス、大気への排出、水及び土壌への放出、水銀廃棄物、汚染サイト、資金及び技術支援、普及啓発等)について、順次各国から意見が述べられました。
 各国からの意見を受けて、議長の指示により、[1]人力小規模金採掘(ASGM)、[2]環境上適正な保管、水銀廃棄物及び汚染サイト、[3]大気への排出と水及び土壌への放出の3分野で作業グループ(コンタクト・グループ)が設置され、個別のテーマに沿った議論が行われました。
 その結果、全体会合及びコンタクト・グループでの議論を基に、UNEP事務局が次回の会合に向けて条文案を作成すること等が決定されました。
 なお、我が国は、アジア太平洋地域グループのコーディネーターとして、同地域の意見のとりまとめ等を通して議論の進展に貢献しました。
(3)その他
 24日午前の開会式では水俣病の語り部による講話とDVDの上映が、午後の環境省主催サイドイベントでは水俣病及び新潟水俣病の語り部による講話と水俣の歌・映像の紹介があり、各国の参加者から大きな反響がありました。 また、会期中に会場ロビーで、環境省及び関係自治体、国際機関、NGO、産業界等による様々な展示が行われたほか、環境省が取りまとめた「水俣病の教訓と日本の水銀対策」の冊子の配布、国立水俣病総合研究センターによる毛髪水銀測定などが行われ、出席者の関心を集めました。
(4)今後の予定
 UNEP事務局が現時点で想定する日程は、以下の通りです。
・ 第3回会合 2011年10月31日~11月4日、ワガドゥグー(ブルキナファソ)又はナイロビ(ケニア)
・ 第4回会合 2012年6月、ウルグアイ
・ 第5回会合 2013年2月4日~8日[取りまとめ]、ジュネーブ(スイス)又はブラジル
・ 第27回UNEP管理理事会[交渉結果の報告] 2013年2月、ナイロビ(ケニア)
・ 外交会議[条約の採択、署名] 2013年後半、日本


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