毎日新聞「エコエネルギーセンター 発酵液漏出のバイオマス発電施設が閉鎖 今年度末、京丹後市長が表明 /京都」によると、京丹後市の三崎政直市長は21日、発酵液の漏出事故を起こしたバイオマス発電施設「エコエネルギーセンター」(同市弥栄町船木)を今年度末で閉鎖すると表明したそうだ。記事にはいろんなことが詳しく出ている。
バイオマス、バイオガス化、,,とても関心はあるが、、いろいろあるだろうな~
センターは2009年、現在の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から実証研究炉の無償譲渡を受けてスタートした。そういうのも考え物だが、、、修理などに莫大な費用、事後処理に新たな負担の可能性では、、
毎日新聞 2017年8月22日
事後処理に新たな負担の可能性 修理などに莫大な費用
京丹後市の三崎政直市長は21日、発酵液の漏出事故を起こしたバイオマス発電施設「エコエネルギーセンター」(同市弥栄町船木)を今年度末で閉鎖すると表明した。発酵タンクの修理、新設も含めて運営には莫大(ばくだい)な費用がかかり財政上困難と判断。この日の市議会全員協議会で説明した。多大な税金を投入した事業をどう「総括」するのか注目される。【塩田敏夫】
市によると、発酵タンク(2300立方メートル)からの発酵液(アンモニア態窒素成分)の漏出は、タンク… ...
続きは~ 特集記事のようで詳しくい
『指定管理業者の環境ビジネスのアミタとは「閉鎖」で合意した。』--となってる。
- 2017.08.21
- 「京丹後市エコエネルギーセンター(アミタ京丹後循環資源製造所)」に関するお知らせ
関連(本ブログ)
■バイオマス発電施設 発酵液が漏れ出す 京丹後市「周辺へ影響なし」 /京都 2017年05月20日
再掲
京丹後市エコエネルギーセンター
~食の循環リサイクル「環のちから」のまちづくり~
京丹後市エコエネルギーセンターの成り立ち
京丹後市エコエネルギーセンターは、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「京都エコエネルギープロジェクト」の研究拠点施設として、平成17年に建設されました。
当プロジェクトは、一般電気事業者の電力ネットワークを利用する仮想マイクログリッドとして、既存電力系統との共存を踏まえたシステム構築を行う実証研究として実施されました。平成20年に当プロジェクトが終了したため、平成21年10月に京丹後市が当施設をNEDOから無償で譲り受けました。京丹後市における循環型社会の形成を図るため、エコエネルギーに関する情報発信及び資源の利活用等、環境に関する学習の普及並びに食品系未利用資源の再資源化を促進する拠点として京丹後市エコエネルギーセンターを設置しました。
エコエネルギーセンター全景 | 容量2,300㎥のメタン発酵槽 |
「環のちから」の展開
京丹後市エコエネルギーセンターでは、食品残さや家庭生ごみを原料としてメタン発酵によるバイオガス発電を行っています。
発電した電気は、センター内の動力として利用し、余剰分は電気事業者に売電しています。バイオガスを取り出す過程で発生するメタン発酵消化液は、窒素・リン酸・カリ等の肥料成分を含んでいるため、これを液肥として農業に有効利用しています。
平成23年度に、液肥を利用する農家31人が集まり、液肥を活用した資源循環型農業をより積極的に推進するための母体として「京丹後市液肥利用者協議会」を発足しました(平成26年11月末日現在の構成農家数50人)。
液肥は、水稲の場合、水田10アールにつき3~4トンの量を専用のクローラ車により散布します。化成肥料を用いた慣行農法よりも3割から5割の肥料代の削減になると見込んでいるとともに、散布もしてもらえるため農家にとっては労力削減にもなると好評です。
平成26年度には約5,200トンの液肥を約150㌶の水田や畑に散布しました。110人の市内農家がこの液肥を利用して水稲や野菜等を栽培し、資源循環の農作物を表す「環のちから」のブランド名で市場開拓に取り組んでいます。
「環のちから」の名称は、全国公募を行い580件の応募作品の中から最優秀作品として選定されたもので、循環を人とをつなぐ「わ」としてとらえ、そこから産出されるエネルギーが、自然の「ちから」の維持に貢献できるとの考えから「環のちから」として命名されました。
また、パナソニック株式会社AIS社(大阪府門真市)、施設の指定管理者であるアミタ株式会社と連携し、食の循環の取り組みを行っています。パナソニック株式会社AIS社の門真事業所にある社員食堂からでる厨房残さを原料として受け入れて液肥として再資源化し、その液肥を利用して栽培されたお米「環のちから」を、再度、パナソニック株式会社AIS社の社員食堂で提供することにより食の循環を実現しました。この大きな資源循環の環を描く取り組みが高く評価され、第9回エコプロダクツ大賞優秀賞を受賞しました。
液肥で栽培した特別栽培米「環のちから」 | 環のちからブランドのイメージマーク |
地域の資源循環の拠点として
京丹後市エコエネルギーセンターで資源化する原料は、食品系未利用資源に限定しています。平成22年度から、市内家庭生ごみを分別収集して当施設で資源化する取り組みを行っています。現在、市内6地区、約200世帯で生ごみを分別収集していますが、これを段階的に拡大していき、平成30年までに市内全域での生ごみ資源化始を目指しています。家庭生ごみの資源化は、生ごみから電気と肥料を生み出すとともに、今まで焼却処理をしていたごみの量を減らすことにより、CO2削減などの環境保全だけでなく、焼却灰の減少により最終処分場の延命と焼却コストの低減にもつながり、本市が目指す循環型社会の形成に大きく貢献するものです。
メタン発酵によるバイオガス発電では、その過程で発生するメタン発酵消化液の処理が課題となります。京丹後市では、発生する消化液を液肥として農業利用することを推進していますが、以前は、農業利用できない消化液をセンター内の排水処理施設で浄化し施設外へ排水していました。この排水処理工程に電気等の多量のエネルギーを消費するとともに、薬品代等の多額のコストがかかっていたため、平成24年12月にこの排水処理工程を全面停止しました。このことにより、製造する消化液全量を液肥として農業利用することが必要となりました。
市内農家の方々や施設の指定管理者等と連携し、液肥を活用した循環型農業を推進するとともに、エコエネルギーセンターを地域の資源循環の拠点として位置付けて、循環型社会の形成に取り組んでいます。
国営開発農地の大規模圃場での液肥散布の様子 | 液肥散布量と散布面積 (図表をクリックすると拡大します) |
「京丹後市バイオマス産業都市構想 - 農林水産省」
―「環のちから」のまちづくり 資源循環都市の実現 ―
京丹後市 平成27年7月
AMITA
京丹後循環資源製造所(京丹後市エコエネルギーセンター)|産業廃棄物 100%リサイクル工場
バイオガス発電による地域資源循環に貢献
アミタグループは2009年10月8日より「京丹後市エコエネルギーセンター(バイオガス施設)」の指定管理者となりました。「京丹後循環資源製造所」は、同センターを運営するアミタグループの事業所名です。
京丹後循環資源製造所が管理する同センターでは、食品残さ(※1)をエネルギー(電気・熱)と資源(肥料)に変えています。食品残さを利用したバイオガス施設としては、日本最大級の施設です。(※1 食品工場から出る食品かすや期限切れ食品など)
グリーン電力として認証されたバイオガス発電
お客様から受け入れた食品残さは、メタン発酵させ、バイオガスを抽出し、エネルギー(電気・熱)に変換します。ここで生まれた電力は、化石燃料を消費せず、温室効果ガスの発生が極めて少なく、環境に与える負荷が小さい電力であることが評価され、一部グリーン電力として認証されています。京丹後循環資源製造所では発電したグリーン電力の証書発行も行っています。
2013年4月からは、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(通称FIT制度)の設備認定も受けています。(写真はメタン発酵槽)
グリーン電力証書の発行実績・導入事例・詳細についてはこちら。
食品リサイクル法における「再生利用」として認められたリサイクル
メタン発酵後の残さは肥料へとリサイクルして農業に活用するなど、地域循環モデルの拠点としてエネルギーの創出と食の循環に取り組んでいます。また当施設での食品残さのリサイクルは食品リサイクル法における「再生利用」に認められており、食品のリサイクルを推進する役割も担っています。
アミタグループでは、本製造所の安定・高効率な運転のために、運用を通して数多くの改善を加えてきました。現在では、既存のリサイクル事業で培った廃棄物の価値を分析する技術、一定の量と頻度で廃棄物を集荷するネットワークに加えて、メタン発酵の調整技術、迅速なトラブル対応体制、副産物の肥料化技術と用途開発など、様々なノウハウを蓄積・駆使しています。(写真は液肥散布の様子)
事業内容
- 食品残さなどの廃棄物をメタン発酵し、電気・熱エネルギー化
- グリーン電力の発電およびグリーン電力証書発行
- メタン発酵後の副産物(液体)を肥料化
(※地図はクリックすると拡大します。)
所在地
〒627-0143 京都府京丹後市弥栄町船木小字キコリ谷301-1 地図を見る
TEL : 0772-65-0016
FAX : 0772-65-0017