火力発電大手のJERAは1日、1月に武豊火力発電所(愛知県武豊町)で起きた爆発事故の原因について発表した。バイオマス燃料を扱う機械が適切な位置に設置され ...(参考「JERAの武豊火力発電所爆発事故、原因は機械の設置場所」)
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プレスリリース1月31日に発生した武豊火力発電所における火災事故の原因について
1月31日に発生した武豊火力発電所における火災事故の原因について
2024/05/01
株式会社JERAは、1月31日に発生した武豊火力発電所における火災事故について、「武豊火力発電所における火災事故調査委員会(以下、事故調査委員会)」による徹底的な調査・分析に基づく原因追究をこれまで行ってまいりました。
4月30日に開催した第3回事故調査委員会において、事故原因について報告し、本日、取りまとめましたので、お知らせします。
今回の事故については、以下の複合的な原因が重なり発生したものと考えております。
・ 木質バイオマス燃料の高速大量搬送に伴い粉じんが多量に発生
・ ベルトコンベアから木質バイオマス燃料を供給する投炭装置や、燃料を一時貯蔵するバンカ内部において、粉じん濃度が爆発下限界を超過
・ 投炭装置において、ベルトに過大な力がかかり、ベルト下部の部品が摩擦によって発熱し、清掃困難な箇所に堆積していたバイオマス燃料の粉じんに着火し爆発が発生
当社は、取りまとめた事故原因を踏まえ、事故調査委員会において再発防止対策を検討してまいります。
添付資料:武豊火力発電所における火災事故について[PDF: 3.1 MB]
(「武豊火力発電所における火災事故について」から抜粋)
今回の報告内容まとめ
第3回事故調査委員会 4月30日
報告概要(事故の推定メカニズム)
以下の複合的な原因が重なり、今回の事故が発生したと考える
粉じん濃度
① バイオマス燃料の高速大量搬送によって、搬送中に微粉化し、搬送流
路内のバイオマス粉じんが増加
② バンカ内部への投入中、バンカ内部から投炭装置シュートの上部まで
粉じん濃度が爆発下限界以上に増加
着火源
① 9B-2段目スクレーパが吊りロッドが低い位置で固定されていた
② スクレーパから昇降台に対して過大な力がかかり、ベルトとカバー
プレートの間の摩擦が増加
③ カバープレート下部に点検・清掃困難な部位があり粉じんが堆積
④ 摩擦によりカバープレートが発熱し下部に堆積していた粉じんに着火