東京23区のごみ問題を考える

脱焼却の循環型ごみ処理システムは可能か!!
   ~ごみ問題の覚え書きとして~

都政新報 23区のごみ減量~私はこう考える/事業系ごみ、小規模事業者の資源化推進を/東京クリーンリサイクル協会理事長 尾崎泰祐さん

2025年02月26日 12時41分31秒 | 東京23区のごみ

都政新報 2025年2月25日

 

都政新報 23区のごみ減量~私はこう考える

第2回目は/事業系ごみ、小規模事業者の資源化推進を/東京クリーンリサイクル協会理事長 尾崎泰祐さん

東京クリーンリサイクル協会(TCR)
1997年、銀座地区のカラス被害防止で発足した銀座クリーンリサイクル推進協議会が前身。近年は、都心の繁華街で急増のネズミ対策等で千代田区とも取り組んでいるそうだ。ネズミ対策も深刻そうで、あの千代田区の「ごみを蓋つき容器で出すよう条例化」はどうなったんだろう?

TCR理事長の尾崎さん、
事業系持込ごみのうち、削減可能な可燃ごみとして、「古紙」と「弁当がら」をあげておられる。
本当にそうですね、資源化可能な事業系古紙は小規模事業所の取組が不足、弁当がらはみなし一般廃棄物から産業廃棄物へ分類変更できるかどうかで、、、

事業系ごみの資源化やごみ減量
ごみを排出する事業者がごみ減量を真摯に受け止めなければ、収集運搬業者がどんなに頑張っても、事業系ごみの資源化やごみ減量は進まない。そのためにも、23区の行政も、本気で事業系ごみの減量に向き合わなくては。

事業用大規模建築物「再利用計画書」
23区、どこの区も事業用大規模建築物(延べ床面積3,000㎡以上or1,000㎡以上)から排出される一般廃棄物について、ごみの減量や適正処理の指導、立入検査等を行っている。事業者は、廃棄物管理責任者の選任、再利用計画書の提出、保管場所の設置などが義務づけられている。
2014年当時、この「再利用計画書」を23区を回って集めて古紙の資源化など比較したのだが、、、その当時でも、大規模事業者ですらオフィスペーパーの資源化はあまりされていなかった~

各区とも、資源化可能な古紙の焼却施設への搬入規制を行うためには、事業用大規模建築物の延べ床面積の見直しや、積極的に事業者との協働で古紙の回収方法などの検討をすべきではないか、、

 


 

都政新報、楽しみだな~

昨年12月の「区長会/清掃工場改築1年先送り/ごみ減量、有料化含め検討も」「区長会/ごみ減量策、来年度に検討/有料化には戸別収集のハードル」の都政新報の衝撃的な記事、、、

23区のごみ減量に向けて、
都政新報で、特別区には何が求められているのか、課題と対策について有識者や現場の事業者らに寄稿してもらう(随時掲載)ようだ~

第1回目は、崎田裕子さんの「食品ロス削減/市民と事業者のつなぎ役を」、、、
第2回目は、尾崎泰祐さんの「事業系ごみ、小規模事業者の資源化推進を」、、、

関連(本ブログ)
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23区 特別区長会 全ての清掃工場の改修・改築スケジュールの1年先送り決定< 来年度、家庭ごみ有料化含むごみ減量検証組織を立ち上げる>2024年12月20日 

 


 

関連(本ブログ)

■23区 清掃工場の「ごみ性状調査結果(令和5年度)」 可燃ごみ中 紙類は 42.16 %、プラスチック類は 20.75 %<年間 紙類 100万トン、プラスチック類 50万トンが焼却か?>2024年07月29日

●有明清掃工場の可燃ごみ組成の推移
有明清掃工場は、約4%の管路収集を除けば、すべて事業系の持込みごみのはず、、、
(若干の粗大ごみ、不燃ごみからの可燃分も搬入)
その4%の管路収集も、家庭系のごみはわずかかな? 本来ならプラスチックは限りなく少ないはず、

なんと、紙類は59%、プラスチック類は16%、、産廃プラスチックも受入許容か?
23区の清掃工場は事業系の持込ごみは紙類も堂々の受け入れ品目なので、、、
せめて、資源化可能な紙類は受け入れ規制をすべきだ、、、

 

23区清掃一組の事業系持ち込みごみ「持込承認 廃棄物(受け入れ基準)」では、

いまどき、全国各地のごみ焼却施設で、事業系ごみの「書類、古新聞、古雑誌、シュレッダーくず」を受け入れている自治体など、珍しい存在、、、21清掃工場体制の温存のためか、、持ち込み手数料100億円確保のためか、、、、、

 

■23区清掃一組 持込ニュースで「混入された廃プラスチック類は不適物です!!」混入されたプラスチック類を見つけた場合は持ち帰りを指示と、、しかし、「弁当がら」の扱いはどうなった!!2024年03月22日 

「弁当がら」の扱い、
事業系のプラスチックは産廃とはいえ、23区の場合、清掃工場には持ち込めないが、中防不燃ごみ処理施設で受け入れている、、

弁当がらなど:・オフィスビルの従業員等の飲食に伴い排出される弁当がら等・飲食店(レストラン、ファーストフード等)、小売業店舗(スーパー、コンビニ等)から排出される食材を包装していたビニール、プラスチック製容器等 
※23区で受け入れている産業廃棄物(木くず・紙くず・繊維くず)も、粗大ごみ破砕処理施設で受け入れて破砕処理後に清掃工場で焼却処理している。

今では、不燃ごみ処理施設のごみも、破砕後、可燃分は近隣の清掃工場に搬入し焼却処理しているのだから、、、結局は事業系の廃プラスチック(産業廃棄物)も清掃工場で焼却しているという矛盾、実に紛らわしいのだから、持込事業者も混乱するだろう、、

かなり前に聞いた話では、「弁当がら」の搬入量は年間約1万トン、その「弁当がら」の性状調査でプラスチック類は7割強との記憶があるが、ということは、有明清掃工場に搬入されている持込ごみも「弁当がら」どころではないのだが、、、

長年、23区の検討課題となっていた「弁当がら」、そのまま先送りになっていたと思ったら、
東京五輪を機に、リサイクル推進による循環型社会の形成を五輪のレガシーとかなんとかで、「事業系容リプラ/20年度めどにリサイクル化へ/23区と一組が協議本格化」という都政新報の記事もあったけど、、、

その後どうなったのやら、、、

 

 

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