今日(10/11)、江東区議会清掃港湾・臨海部対策特別委員会において、「中防灰溶融施設稼働停止と今後の対応」ということで東京二十三区清掃一部事務組合から報告があった。委員会終了後、議員は中防灰溶融処理施設への視察となった。
「中防灰溶融施設における排ガス中の水銀濃度自主規制値超過に関する原因調査について」ということで東京二十三区清掃一部事務組合HPでも公開されている。
【東京二十三区清掃一部事務組合より江東区議会への報告資料より】
中防灰溶融施設稼働停止と今後の対応について
1.スラグ鉛溶出について
(1)概要…省略
(2)対応
本件は投入灰が不均一であったため、溶融炉内に一時的に多くの灰が流れ込んだことによる溶融状態の変動が原因であると推定した。このため、混合コンベアーを増設するなど、溶融炉内に均質な灰を投入できるように設備改善を実施した。
埋立に係わる溶出基準を超過したスラグは、適切な処理を施し、基準値以下とした上で、埋立処分をした。そのため、基準値を超過したスラグによる一般環境や処分場への影響はなかった。
(3)設備改善の概要
【原因】今回の初期トラブルの原因は、主灰を乾燥したあとの細粒灰と乾燥機からでる粉塵である微粒子灰が細粒灰貯留槽内で層状となってしまったことで、溶融炉への灰の供給にムラが生じ溶融状態の変動が大きくなり、基準を超えたスラグが生成された。
【改造内容】(1)混合コンベア設置:性状に違う主灰乾燥後の細粒灰と乾燥機粉じんの微粒子灰を均一に混合させる。(2)ゲート設置:溶融炉への灰の供給を安定化させるために、ゲートの開き具合を調整する。(3)均圧管設置:細粒灰貯留槽の内と外の圧力を同じにして、溶融炉への灰の供給を安定化させる。
2.排ガス中の水銀濃度自主規制値超過について
(1)概要…省略
(2)対応方針
①原因究明のための調査の実施
原因究明調査項目は
①設備内の水銀付着状況調査→溶融設備内の各部における水銀付着状況の調査
②水銀ガスの発生理由調査→溶融設備における水銀ガスの発生メカニズムの調査・分析
③焼却灰中の水銀濃度調査→溶融施設に搬入される焼却灰中の水銀濃度の調査
④機器運転設定値の調査→公害防止装置などの各機器の作動状況や運転設定値の再確認
調査スケジュール (1,4号炉)
水銀付着状況調査→10月上旬
水銀ガスの発生メカニズム調査→10月上旬~中旬
焼却灰中の水銀濃度調査→9月下旬
機器運転設定値の調査→10月上旬~中旬
調査結果の分析と考察→10月中旬~下旬
原因等の調査のまとめ→10月下旬
※ 調査結果を踏まえて、改善を実施
※ 2,3号炉は、1,4号炉の調査結果を踏まえて、調査を実施
②10月下旬以降:原因の究明結果に基づく改善対策工事の検討と実施
③9月~:安全管理体制の強化
3.江東区との連携
灰溶融施設の操業に関して、定期的に江東区と連携をとりながら、安全で安定的な運転管理を徹底し、環境対策を最優先に配慮する運営に努めていく。江東区と協議の上、連絡協議の場を設ける。
●溶融スラグから鉛基準値オーバーの報告が遅れたこと、その後、水銀濃度超過でマニュアルに沿って設備を停止できなかったことなどから、江東区と江東区議会に対して謝罪やもろもろの説明報告がなされた。
●多くの委員から、かなり厳しい叱責や意見が出された。PCB処理施設にしろ今回の灰溶融にしろ一度事故やトラブルが起きれば、議員さん達はぎゃんぎゃん意見を述べるが、建設計画当時、これらのことを想定して我々は本委員会に何件も陳情を出した。それなのにそれなのに~結果的に陳情内容のまともな審議もなく計画を容認したのではないか。いまになって…
●思うところいろいろあるが…
原因調査もまだ確定していないので何ともいえないが、途中経過として「溶融設備内の各部における水銀付着状況の調査で、一定の水銀付着を確認した。その水銀の調査(分析?)をおこなっている」そうだ。
●水銀濃度に関しては、バグフルター出口では基準値をクリア、煙突出口でオーバーと聞いている。今回の報告で各部に水銀付着を確認したとなると、長年操業し続けた挙げ句ならまだしも、操業間もない当施設でこのような状況ということは~
●鉛に関しても水銀に関しても設備の構造的欠陥がかなり疑わしいような気がする。東京二十三区清掃一部事務組合としてもプラントメーカ(三菱重工業)の仕様書や発注書を精査して改修や補償を求めていくとのこと。
とりあえず~
「中防灰溶融施設における排ガス中の水銀濃度自主規制値超過に関する原因調査について」ということで東京二十三区清掃一部事務組合HPでも公開されている。
【東京二十三区清掃一部事務組合より江東区議会への報告資料より】
中防灰溶融施設稼働停止と今後の対応について
1.スラグ鉛溶出について
(1)概要…省略
(2)対応
本件は投入灰が不均一であったため、溶融炉内に一時的に多くの灰が流れ込んだことによる溶融状態の変動が原因であると推定した。このため、混合コンベアーを増設するなど、溶融炉内に均質な灰を投入できるように設備改善を実施した。
埋立に係わる溶出基準を超過したスラグは、適切な処理を施し、基準値以下とした上で、埋立処分をした。そのため、基準値を超過したスラグによる一般環境や処分場への影響はなかった。
(3)設備改善の概要
【原因】今回の初期トラブルの原因は、主灰を乾燥したあとの細粒灰と乾燥機からでる粉塵である微粒子灰が細粒灰貯留槽内で層状となってしまったことで、溶融炉への灰の供給にムラが生じ溶融状態の変動が大きくなり、基準を超えたスラグが生成された。
【改造内容】(1)混合コンベア設置:性状に違う主灰乾燥後の細粒灰と乾燥機粉じんの微粒子灰を均一に混合させる。(2)ゲート設置:溶融炉への灰の供給を安定化させるために、ゲートの開き具合を調整する。(3)均圧管設置:細粒灰貯留槽の内と外の圧力を同じにして、溶融炉への灰の供給を安定化させる。
2.排ガス中の水銀濃度自主規制値超過について
(1)概要…省略
(2)対応方針
①原因究明のための調査の実施
原因究明調査項目は
①設備内の水銀付着状況調査→溶融設備内の各部における水銀付着状況の調査
②水銀ガスの発生理由調査→溶融設備における水銀ガスの発生メカニズムの調査・分析
③焼却灰中の水銀濃度調査→溶融施設に搬入される焼却灰中の水銀濃度の調査
④機器運転設定値の調査→公害防止装置などの各機器の作動状況や運転設定値の再確認
調査スケジュール (1,4号炉)
水銀付着状況調査→10月上旬
水銀ガスの発生メカニズム調査→10月上旬~中旬
焼却灰中の水銀濃度調査→9月下旬
機器運転設定値の調査→10月上旬~中旬
調査結果の分析と考察→10月中旬~下旬
原因等の調査のまとめ→10月下旬
※ 調査結果を踏まえて、改善を実施
※ 2,3号炉は、1,4号炉の調査結果を踏まえて、調査を実施
②10月下旬以降:原因の究明結果に基づく改善対策工事の検討と実施
③9月~:安全管理体制の強化
3.江東区との連携
灰溶融施設の操業に関して、定期的に江東区と連携をとりながら、安全で安定的な運転管理を徹底し、環境対策を最優先に配慮する運営に努めていく。江東区と協議の上、連絡協議の場を設ける。
●溶融スラグから鉛基準値オーバーの報告が遅れたこと、その後、水銀濃度超過でマニュアルに沿って設備を停止できなかったことなどから、江東区と江東区議会に対して謝罪やもろもろの説明報告がなされた。
●多くの委員から、かなり厳しい叱責や意見が出された。PCB処理施設にしろ今回の灰溶融にしろ一度事故やトラブルが起きれば、議員さん達はぎゃんぎゃん意見を述べるが、建設計画当時、これらのことを想定して我々は本委員会に何件も陳情を出した。それなのにそれなのに~結果的に陳情内容のまともな審議もなく計画を容認したのではないか。いまになって…
●思うところいろいろあるが…
原因調査もまだ確定していないので何ともいえないが、途中経過として「溶融設備内の各部における水銀付着状況の調査で、一定の水銀付着を確認した。その水銀の調査(分析?)をおこなっている」そうだ。
●水銀濃度に関しては、バグフルター出口では基準値をクリア、煙突出口でオーバーと聞いている。今回の報告で各部に水銀付着を確認したとなると、長年操業し続けた挙げ句ならまだしも、操業間もない当施設でこのような状況ということは~
●鉛に関しても水銀に関しても設備の構造的欠陥がかなり疑わしいような気がする。東京二十三区清掃一部事務組合としてもプラントメーカ(三菱重工業)の仕様書や発注書を精査して改修や補償を求めていくとのこと。
とりあえず~