「血潮」と言うように、人間の血液や涙はなめるとしょつぱい味がします。これは人間の祖先、さらにもっと太古の原始生命が海から発生したことを示すわかりやすい証拠といえるでしょう。
人間の体液にはさまざまなミネラル分が溶け込んでいますが、その成分比は、脊椎動物がはじめて現れた時代の海水の成分比と非常によく似ていることがわかっています。
現在では海水のほうが断然しょっぱいのですが、その昔は生物(魚類)の体液とほぼ同じようなものでした。そして、その成分比は両生類、爬虫類、晴乳類という進化の過程でほとんど変化することなく、現代人の体液にも受け継がれているというわけです。
陸に上がって海と訣別した生命にも、海水の成分は不可欠でした。特にナトリウム(塩)は生命にとって非常に大切な欠かせないミネラル分ですが、それは人類の文明が発達しも同様でした。昔のヨーロッパでは給料として塩が支払われていたこともありますし、日本でも海から遠い地方へ塩を運ぶたくさんのルートが「塩の道」としてにぎわいました。
かつて専売制がしかれていたのも、単なる料理の調味料ではなく人間に欠かせない成分だからです。海水や体液に最も多いミネラルがナトリウムになるわけですが、多いから重要、少ないから重要ではないということにはなりません。ナトリウム以外のさまざまなミネラルは、人間の考えるスケールでは理解できないほどの微量でも、体内で重要な役割を果たしているのです。
人間の体液にはさまざまなミネラル分が溶け込んでいますが、その成分比は、脊椎動物がはじめて現れた時代の海水の成分比と非常によく似ていることがわかっています。
現在では海水のほうが断然しょっぱいのですが、その昔は生物(魚類)の体液とほぼ同じようなものでした。そして、その成分比は両生類、爬虫類、晴乳類という進化の過程でほとんど変化することなく、現代人の体液にも受け継がれているというわけです。
陸に上がって海と訣別した生命にも、海水の成分は不可欠でした。特にナトリウム(塩)は生命にとって非常に大切な欠かせないミネラル分ですが、それは人類の文明が発達しも同様でした。昔のヨーロッパでは給料として塩が支払われていたこともありますし、日本でも海から遠い地方へ塩を運ぶたくさんのルートが「塩の道」としてにぎわいました。
かつて専売制がしかれていたのも、単なる料理の調味料ではなく人間に欠かせない成分だからです。海水や体液に最も多いミネラルがナトリウムになるわけですが、多いから重要、少ないから重要ではないということにはなりません。ナトリウム以外のさまざまなミネラルは、人間の考えるスケールでは理解できないほどの微量でも、体内で重要な役割を果たしているのです。