水(ミネラルウォーター)について考える

人間の生活で欠かすことのできない水・ミネラルウォーターについて。

どうしてビールは水より多く飲めるのだろうか

2015-12-28 14:48:27 | 日記
2リットル以上の水を飲む習慣が大切などを読むと、普段の生活習慣の中でどれだけ水をしっかり摂取して体の代謝を促すことが重要かがよくわかります。
ところが、実際やってみると汗でもかいた時以外で水を1日に2リットルも飲むことは大変です。たとえば、それがビールだったらどうでしょう?
久しぶりに会った友人と飲みに行けば2リットルぐらいのビールはあっという間にあけてしまいます。

ビールは人気の高いアルコール飲料です。多くの人が居酒屋でも「とりあえず生ビール」です。

もともと夏によく飲まれていたのだが、近頃は暖房の普及で冬でもよく飲まれるようになっているそうです。ところで、ビールは、かなりの量を飲むことができる。水だと1リットルでも簡単には飲み干せませんが、ビールだと、ジョッキでぐいぐい飲むことができてしまいます。

その代わり、排泄の方も比較的早く起こり、量も多く出ます。これは、ビールの水分がどんどん出ているせいだと思われがちですが、実は、もともと体の中にあった水分が、アルコールの刺激によって排泄されているのです。

つまり、はじめに出ていくのは、ビールの水分ではなくて、体の水分が絞り取られているということになります。ビールの水分もやがては体に吸収されていきますが、それは、体の水分がかなり減った後からになります。

そこで、一度にぐいぐいビールを飲むと、アルコールだけが先に吸収され、体の水分が出ていくことになるので、もし、体の水分が必要ぎりぎりであると、アルコールが体内に濃縮されていくことになります。

こうなると、気分が悪くなったりすることがあります。最初のペースが異常だと悪酔いするのはそのためです。
また、強引に体から水分が出されると脱水状態になってしまうので、動脈硬化などのある人だと、心筋梗塞や脳梗塞などを起こす危険性も高まります。これは脱水されて血液の水分が減るため、血液が粘っこくなってしまうためです。

ゴルフでグリーンをまわって帰ってきて、ビールを飲んで、ああうまいといっているうちに心筋梗塞で倒れたりするケースは、ゴルフで脱水状態になっている上に、いきなりビールを多量に飲んで、さらに強く脱水されたためです。ゴルフだけではありません。

夏の暑い中、激しく活動したり、炎天下を歩いたりした後で、いきなりビールをがぶ飲みすれば、同じことが起こるでしょう。こういったときは、まず、水を十分に飲んで、それから一息入れてビールを飲むことです。

また、二日酔いを改善するのはやっぱりウコンです。

ところで、ビールが水より多量に飲めるのは、ビールにはカリウムが多く含まれていて、これが尿の排泄を促すからです。ワインにもカリウムは多いのですが、ビールほど多量に飲まないから、ビールにはかないません。

なお、ビールのつまみとして塩味のものがおいしく感じられるのは、カリウムの増加に伴って塩分の排泄が多量に起こるので、本能的に塩分が欲しくなるものと考えてよいでしょう。なお、ビールが太りやすいのは、ビールのアルコール含量は他の酒類よりかなり低いものの、飲む量が多いから、結局、多量にアルコールをとってしまうことによるものです。それと、喉が渇いたといってビールをがぶ飲みすると、前に書いたように、体にアルコールが多く残ります。そのため、脂肪になって体につきやすい。ビールの苦みであるホップの成分も、脂肪を体にためやすい性質があります。これがビール腹になる理由です。