日本ではミネラルウォーターとはどのように位置づけられているのでしょうか。食品衛生法では「水のみを原料とする清涼飲料水」ということになります。
私たちはふだん、ほかに呼び名がないので、スーパーやコンビニや駅の売店で売られている「水」のことをすべて「ミネラルウオーター」と呼んでいます。そう呼んでいるうちに、すべてが「ミネラル分の適度に含まれた自然のわき水そのもの」というイメージを自分で焼き付けている傾向があります。
しかし、水道水をそのままボトルに詰めて1L150円で売ることもできるのです。農林水産省が平成2年3月に定めた品質表示ガイドラインにてらしてみれば、それは「ミネラルウオーター」ではなく「ボトルドウォーター」になるわけです。
ただ、この品質表示は強制力がなく、現状では人々はなんとなく「ミネラルウォーター」と呼んで飲んでいるのです。農林水産省のガイドラインは市販の水を次のように分類していますが、
強制力をもたないため、商品にははっきりとわかるような品質表示はありません。
こちらを読むとさらにミネラルウォーターの知識が深まります。ミネラルウォーターの知識だけでなく水の性質についても多彩な記事があり参考になります。
水道水は危険だと言われていますが、ミネラルウォーターといえども必ずしも絶対安全で衛生的かつミネラル豊富できれいな水という理想的な水というわけではありません。
1995年には、カビや細菌、プラスチック片などの混入したミネラルウォーターが見つかって商品回収騒ぎになりました。全国の保健所が検査を行うと、1ヶ月のあいだに市場に出回った国産ミネラルウオーター約15 万8 8 0 0本のうち、5 ・6%にあたる約8900本にカビや細菌などが混入していました。
輸入品でも、0.5%のものにカビや細菌が混入していました。このようなことは、水質管理の厳しい水道水では起こりえません。
地下水を汲んで殺菌するだけでミネラルウォーターとして売られるわけですが、
日本ではヨ一口ッパのように水源地の管理が厳しくありません。ヨーロッパでは採水地の周囲数万ヘクタールには工場などを造ってはいけないことになっていますが、日本では採水地がどこなのかすらはっきりしていない「ミネラルウォーター」もあります。たとえ採水地がわかっていても、その周囲の環境保護のための規制は日本にはありません。
女子栄養大学の調査によれば、対象とした30銘柄のミネラルウォーターのうち15銘柄から、少量のトリハロメタンが検出されました。
トリハロメタンは発ガン性等の危険性をもつ有害化学物質です。日本の現状では、たとえそれが人体に問題の出るほどの量だったとしても、事前に市場に出回ることをおさえることはできません。日本人の感覚としては「まさか売られているミネラルウォーターにそういうことはないだろう」という意識があると思いますが、公的な規制はなにもなく、メーカーを信じるしかないというのが実情なのです。
1995年には、カビや細菌、プラスチック片などの混入したミネラルウォーターが見つかって商品回収騒ぎになりました。全国の保健所が検査を行うと、1ヶ月のあいだに市場に出回った国産ミネラルウオーター約15 万8 8 0 0本のうち、5 ・6%にあたる約8900本にカビや細菌などが混入していました。
輸入品でも、0.5%のものにカビや細菌が混入していました。このようなことは、水質管理の厳しい水道水では起こりえません。
地下水を汲んで殺菌するだけでミネラルウォーターとして売られるわけですが、
日本ではヨ一口ッパのように水源地の管理が厳しくありません。ヨーロッパでは採水地の周囲数万ヘクタールには工場などを造ってはいけないことになっていますが、日本では採水地がどこなのかすらはっきりしていない「ミネラルウォーター」もあります。たとえ採水地がわかっていても、その周囲の環境保護のための規制は日本にはありません。
女子栄養大学の調査によれば、対象とした30銘柄のミネラルウォーターのうち15銘柄から、少量のトリハロメタンが検出されました。
トリハロメタンは発ガン性等の危険性をもつ有害化学物質です。日本の現状では、たとえそれが人体に問題の出るほどの量だったとしても、事前に市場に出回ることをおさえることはできません。日本人の感覚としては「まさか売られているミネラルウォーターにそういうことはないだろう」という意識があると思いますが、公的な規制はなにもなく、メーカーを信じるしかないというのが実情なのです。
現代の日本の20歳前後の若者たちにとって「水は気軽に買うものだ」という認識は、ごく当たり前の感覚です。
生まれた頃から塩素の臭いがする水道水をほとんど飲んで育っていないのです。
40代以上の熟年世代が若いころは、ミネラルウオーターを買ってご飯を炊く、コーヒーを入れる、あるいはジュースではなく水を買って飲むというようなことは理解できなかったはずです。
言ってみれば贅沢品に近いものがあります。
そもそもどこをさがしても水なんてほとんど売られていませんでした。しかしいまや、水を買うことに「ぜいたく」とか「もったいない」という感覚を示す人は少なくなりました。
1150円くらいのミネラルウオーターは、水道水に比べればなんと1000倍もするのですが、それを街で買って、持ち歩いて飲むのは中流階級の習慣ではなく、学生寮やワンルームマンションすむ学生でも当然のスタイルなのです。
これは日本人が豊かになったということよりも、それだけ水道水がまずくなった、安全でなくなったということが常識化しているためでしょう。あるいは、「私は当たり前の水というものにはうるさいのだ」というスタイルが新しい若者たちにウケているのかもしれません。
そこには、水道水がまずくなったという時代背景も当然影響していることでしょう。あるいは本能的に体を守ろうとする人々の潜在的な意識が、ミネラルウオーターを求めようとしているのかもしれません。水という生命に必要な基本的な物質への感受性は、正直にミネラルウオーターを選び、1000倍も高いものを買うことに村して不思議とも思わなくなっているのです。
そうなってみると、コンビニでよく冷やされて売られているミネラルウオーターは、体に良さそうだし、おいしそうに見えてきます。健康と美容に気をつかった現代人のおしゃれなライフスタイルとして、500ccのボトル入りミネラルウオーターを持つことは流行のようになっています。
本能的・生理的な欲求とは別に、現代人のあいだには「ミネラルウオーターは健康的でおしゃれ」というブランドが確立していることも確かでしょう。しかし、ミネラルウオーターとは何なのか、その実態はどういうものなのか、ほとんど知らないか誤解している人が多いようです。
生まれた頃から塩素の臭いがする水道水をほとんど飲んで育っていないのです。
40代以上の熟年世代が若いころは、ミネラルウオーターを買ってご飯を炊く、コーヒーを入れる、あるいはジュースではなく水を買って飲むというようなことは理解できなかったはずです。
言ってみれば贅沢品に近いものがあります。
そもそもどこをさがしても水なんてほとんど売られていませんでした。しかしいまや、水を買うことに「ぜいたく」とか「もったいない」という感覚を示す人は少なくなりました。
1150円くらいのミネラルウオーターは、水道水に比べればなんと1000倍もするのですが、それを街で買って、持ち歩いて飲むのは中流階級の習慣ではなく、学生寮やワンルームマンションすむ学生でも当然のスタイルなのです。
これは日本人が豊かになったということよりも、それだけ水道水がまずくなった、安全でなくなったということが常識化しているためでしょう。あるいは、「私は当たり前の水というものにはうるさいのだ」というスタイルが新しい若者たちにウケているのかもしれません。
そこには、水道水がまずくなったという時代背景も当然影響していることでしょう。あるいは本能的に体を守ろうとする人々の潜在的な意識が、ミネラルウオーターを求めようとしているのかもしれません。水という生命に必要な基本的な物質への感受性は、正直にミネラルウオーターを選び、1000倍も高いものを買うことに村して不思議とも思わなくなっているのです。
そうなってみると、コンビニでよく冷やされて売られているミネラルウオーターは、体に良さそうだし、おいしそうに見えてきます。健康と美容に気をつかった現代人のおしゃれなライフスタイルとして、500ccのボトル入りミネラルウオーターを持つことは流行のようになっています。
本能的・生理的な欲求とは別に、現代人のあいだには「ミネラルウオーターは健康的でおしゃれ」というブランドが確立していることも確かでしょう。しかし、ミネラルウオーターとは何なのか、その実態はどういうものなのか、ほとんど知らないか誤解している人が多いようです。
水の酸化還元力の違いは見た目ではわかりませんが、体内に入ったときに大きな差となって現れることはまちがいありません。
よく、現代人は活性酸素から体を守るために、ビタミンC やビタミンE 、β・カロチン、あるいは赤ワインで有名になったポリフェノールといった抗酸化物質をたくさん食べるとよいと言われます。
ガン予防に緑黄色野菜、動脈硬化の予防に赤ワインというのも同様のことです。静岡県のお茶どころではガンが少ないという調査結果がありますが、これも日本茶に含まれるカテキンなどのポリフェノール物質が体内の活性酸素を分解するためではないかと考えられています。
しかし、いくら抗酸化物質を心して食べていても、もっとも基本である水が酸化力の高いものであれば、その水がすべて邪魔して活性酸素をのさばらせてしまうことになります。
もし食生活に注意がたりなくて、酸化した油などを日常的にとっている場合には、体内の酸化=老化はほかの人よりもさらに急速に進むことでしょう。活性酸素は、最近になってアレルギー性疾患との関連がささやかれています。酸化還元電位の低い、還元力の強い水を飲むことによってアトピー性皮膚炎を治療しようと試みている医師もいます。
言い換えれば、塩素が多く含まれた酸化力の高い水をいつも体に入れていることが、皮膚炎やゼンソクなどの疾患につながっている可能性もないとはいえないのです。
それが水のせいであるとは誰にもわかりませんが、1つの疑わしい要因であることは確かということにはなるでしょう。
当たり前の、どうということのないような「水」ですが、目には見えない分子レベルでは構造や電位が常に簡単に変化していて、それが生命にとっての活性を高めたり低めたりしているのです。それがすなわち、おいしい水とまずい水の秘密であると考えることもできるわけです。
よく、現代人は活性酸素から体を守るために、ビタミンC やビタミンE 、β・カロチン、あるいは赤ワインで有名になったポリフェノールといった抗酸化物質をたくさん食べるとよいと言われます。
ガン予防に緑黄色野菜、動脈硬化の予防に赤ワインというのも同様のことです。静岡県のお茶どころではガンが少ないという調査結果がありますが、これも日本茶に含まれるカテキンなどのポリフェノール物質が体内の活性酸素を分解するためではないかと考えられています。
しかし、いくら抗酸化物質を心して食べていても、もっとも基本である水が酸化力の高いものであれば、その水がすべて邪魔して活性酸素をのさばらせてしまうことになります。
もし食生活に注意がたりなくて、酸化した油などを日常的にとっている場合には、体内の酸化=老化はほかの人よりもさらに急速に進むことでしょう。活性酸素は、最近になってアレルギー性疾患との関連がささやかれています。酸化還元電位の低い、還元力の強い水を飲むことによってアトピー性皮膚炎を治療しようと試みている医師もいます。
言い換えれば、塩素が多く含まれた酸化力の高い水をいつも体に入れていることが、皮膚炎やゼンソクなどの疾患につながっている可能性もないとはいえないのです。
それが水のせいであるとは誰にもわかりませんが、1つの疑わしい要因であることは確かということにはなるでしょう。
当たり前の、どうということのないような「水」ですが、目には見えない分子レベルでは構造や電位が常に簡単に変化していて、それが生命にとっての活性を高めたり低めたりしているのです。それがすなわち、おいしい水とまずい水の秘密であると考えることもできるわけです。
酸化という現象は、活性酸素だけが行うわけではありません。フリーラジカルと呼ばれる活性の高い不安定きわまりない物質はすべて、相手から電子を奪って酸化させ、自らは還元するのです。
このように、酸化と還元は常に表と真の関係で、酸化されたときは必ずどこかに還元された物質があることになります。簡単に言えば、酸化還元反応とは物質のあいだで電子が受け渡される反応のことで、酸化された(電子を奪われた) ほうは錆びたり老化したりするわけです。私たちは非常にさまざまな物質を体内に取り入れていますが、酸化力が強いものも、還元力が強いものもあります。野菜で言えば、取りたてのきゆうりやさつまいも、鶏・牛・豚レバーなどの新鮮な刺身などは還元力が強いと言われます。
こうした食品は、体内の活性酸素に電子を与えて消してくれます。一方、酸化力の強い食品としてはリンゴ、桃、梨、レモンなどの果物や清酒、紅茶などがあります。
これらは空気中でも変質しやすいので、古くなったものは食べないほうがよいと言われています。その物質の酸化力が強いか還元力が強いか、つまり酸化還元力のレベルは、その分子がもっている電子のエネルギーによって測ることができます。
これが「酸化還元電位」(ORP) で、ミリボルト(mV) という単位で表されます。酸化還元電位が高いほど酸化力が強い物質で、低いほど還元力が強い物質ということになります。
さて、いろいろな物質の酸化還元電位は二疋ですが、水を測ってみるとバラバラです。東京の水道水は500~800ミリボルトで、市販のミネラルウオーターは200ミリボルト程度だそうです。
ちなみに酸素の酸化還元電位が815ミリボルトですから、場所によっては都内の水は活性酸素並みの酸化力をもっていることになります。しかし、こうした水道水でも電気分解するなどして活性水に変わると還元力の強い値を示すようになります。
名水百選に選ばれるようなおいしい水以外にも、人々から「霊水」と崇められている水が各地にあります。汲んで放置していても腐らないとか、病気が治るなどと語り継がれています。たしかに酸素不足の地中や鉱物から電気的な刺激などを受けることによって還元力の強まった湧き水が出ることは考えられますし、そうした水はやはり酸化還元電位が非常に低いのが特徴なのです。
このように、酸化と還元は常に表と真の関係で、酸化されたときは必ずどこかに還元された物質があることになります。簡単に言えば、酸化還元反応とは物質のあいだで電子が受け渡される反応のことで、酸化された(電子を奪われた) ほうは錆びたり老化したりするわけです。私たちは非常にさまざまな物質を体内に取り入れていますが、酸化力が強いものも、還元力が強いものもあります。野菜で言えば、取りたてのきゆうりやさつまいも、鶏・牛・豚レバーなどの新鮮な刺身などは還元力が強いと言われます。
こうした食品は、体内の活性酸素に電子を与えて消してくれます。一方、酸化力の強い食品としてはリンゴ、桃、梨、レモンなどの果物や清酒、紅茶などがあります。
これらは空気中でも変質しやすいので、古くなったものは食べないほうがよいと言われています。その物質の酸化力が強いか還元力が強いか、つまり酸化還元力のレベルは、その分子がもっている電子のエネルギーによって測ることができます。
これが「酸化還元電位」(ORP) で、ミリボルト(mV) という単位で表されます。酸化還元電位が高いほど酸化力が強い物質で、低いほど還元力が強い物質ということになります。
さて、いろいろな物質の酸化還元電位は二疋ですが、水を測ってみるとバラバラです。東京の水道水は500~800ミリボルトで、市販のミネラルウオーターは200ミリボルト程度だそうです。
ちなみに酸素の酸化還元電位が815ミリボルトですから、場所によっては都内の水は活性酸素並みの酸化力をもっていることになります。しかし、こうした水道水でも電気分解するなどして活性水に変わると還元力の強い値を示すようになります。
名水百選に選ばれるようなおいしい水以外にも、人々から「霊水」と崇められている水が各地にあります。汲んで放置していても腐らないとか、病気が治るなどと語り継がれています。たしかに酸素不足の地中や鉱物から電気的な刺激などを受けることによって還元力の強まった湧き水が出ることは考えられますし、そうした水はやはり酸化還元電位が非常に低いのが特徴なのです。