若生りえ Jazz Songs & Diary

ジャズ歌手の若生りえがジャズスタンダードソングの歌詞やエピソードについて語る。
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やっぱり、みんな『サニー・サイド』で行こうっ!!

2009年10月26日 | Weblog日記 ~ほぼ毎日更新~
コートをつかんで 帽子をかぶって

悩み事はとりあえず棚のうえに置いておいて

陽のあたる道に向かって歩き出すんだ


ほら、聞こえるだろう?パタパタという音が?

それは君の幸せの足音だよ!

陽のあたってる道を歩けば

人生ってそんなに悪いものじゃないなって

思えてくるんだ


僕は今まで暗くかげった道を

たくさんの悩み事をかかえて歩いていたよ

でも、もうなにも怖くない!

ここから生まれ変わるんだ!


もし1セントも持っていなくったって

気分はロックフェッラーのように大金持ちさ!

だって陽のあたる道を歩けば

輝く金のほこりが足元には舞っているから




みなさ~~~ん





こんばんは~~~





突然、失礼しましたァ~~~





この歌詞は、昨年の11月に訳させていただいた、





『On the sunny side of the street ~明るい街角で~』






通称『サニー・サイド』ですっ





実は今日、外出したときに、ちょっと怖い経験をしました。







それは、ある終点の駅で乗り換えるときのこと・・・。






終点の駅って、扉が開くまで、ちょっと時間がかかるときって、






ありますよね?






そんなちょっとした時間のとき、異常に大きな





咳払いをする方がいらっしゃったんです。






すぐに、私以外の人もきっと、普通ではない咳払いだな?





と驚かれたと思うのですが、最近、いやなニュースもあったりするので、





身の危険がないか、そちらの方を見たら、





とても身なりの整った、スーツにネクタイ姿の、





ごくごく普通、というより、ひょっとしたら





重役クラスの方にもみえるような方がその人だったのです






と、次の瞬間、『うわぁ!」っと、





咳払いとも、心の叫びともとれるうような





大声を発したと思ったら、持っていた傘で、





電車の床を思いっきりガンガンガンガンガンッ!!






と、突き刺すように、思いっきりたたきつけたのです






一瞬、周りの人たちもヒヤッとしたのですが、






すぐに扉が開いたのでそれ以上、何事もなく、





その場が落ち着いてホッとしたのですが・・・。






私が感じたのは、電車の扉が開かなかったのはただのきっかけで、





おそらく、仕事かプライベートかで、





その方はきっと、どうしようもない問題を抱えていていたのかもしれません。






そんな中、閉塞された電車の中で悶々とし、





イライラが募り、扉も開かず、なんだか





思い通りにならないことばかりで、





感情がこみ上げてしまった、というような印象を受けました。






ちょっと怖かったけど、でも、この人もつらいんだなァ~。






と思うと、なんとなく、あなただけがつらいんじゃないぞ!!






って思いもどこかあるにしても、





あぁ~、この人も本当につらいんだなぁ。





おじさん、なにがあったかは知らないけど、





めげるな頑張れ





と密かに声をかけてあげたくなったり、






ちょっと、複雑な気持ちになりました。






ところで、この『On the sunny side of the street ~明るい街角で~』





と言う曲は、1929年の世界大恐慌の翌年に作られていて、





まさに、時代は最悪の状況だったのだそうです。






その上でもう一度読み返してみると、





それなのに、歌詞が明るいな、って思いませんか?






たぶん、こういう歌でもなければ、





本当にいたるところで首をうなだれて歩いていたり、





街中が暗い雰囲気に包まれて、たまらなかったのでしょう。





だからこそ!!





こういう曲がやはり必要だったんですね





私も、こう見えても(どう見えて?)人並みに悩みや不安は





あるつもりですが、でも、歌の意味を知ったり、





ジャズとの付き合いが深くなるにつれて、





普段の生活の中で、シチュエーション別に





音楽が流れてくるようになったんです





そしてそのことで、状況はたとえ変わらなかったとしても、





少し、気の持ちようが軽くなるような感覚を覚えるように





なったんです。





でも、そんな大げさな話ではなくて、本当に普通に、





今の時期ですと、枯葉が舞っていれば、「枯葉」や「That's all」、





海のシーズン、海岸を散歩すれば「イパネマの娘」、





誰かのステキな笑顔が目に飛び込んできたときは「スマイル」が、





きれいな星空をみたら「スターダスト」が、





というように、頭の中で曲が流れてきてくるのですが、





歌が流れてくることによって、





歌が少し心の荷物も一緒に持ってくれてるような、





そんな感覚と言うのでしょうか?





そして今日は、その電車で起きたことを考えていたら、





浮かんできたのがこの曲だったのです





みなさんもどうぞご一緒に、





「サニー・サイド」で行きましょうよっ(笑)





どんなにつらくても、ため息ばかりついてたって変わりませんよ!!





この曲を書いた人もきっと周りと同じく、つらかったはず!!






でも、音楽の持つ力をわかっていたんでしょうね?





つらいときになかなか笑顔でいられないかもしれないし、





本当に今の時代も、シビアな問題に直面している人は多いはず。





でも、つらいときにつらいといっても、





当たり前すぎて、芸がない!と思うくらいの強さを、





私はあえて持ちたいな、と思いました





今日のようなおじさんの気持ちを、





その時代を少しでも明るくしようとした「サニーサイド」の作者のように、





良い方向に持っていってあげられるような、いや、





「ダ~メダメダメ!!おじさん!そんなくらい顔してちゃダメッ!!」





と背中をバシ~ンとたたけるような(笑)、





そんな音楽を届けられるようになろうと思いました。






だから、みなさん???






ライブのとき、私の前で暗い顔なんかしたら、





背中、たたきますよぉ~~~





って、違うか!!嘘ですっ!優しくしますよぉ~(爆)






そんな冗談は抜きにして、





だからみなさん、ライブに来てね





って、それも違うかっ!!(←いや、来てくださいっ(笑)






そんなこんなで、またまた長くなっちゃったけど、





外はなんだか荒れ模様?





窓ガラスも結構びしょびしょですが、





明日は途中から晴れるみたいですよ





今日はジョギングできなかったけど、





明日は走れるかなァ~?





早めに寝て、明日に備えまーす





みなさんも、寒いので気をつけてくださいね





それではまた明日!!





おやすみなさ~~~い



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