若生りえ Jazz Songs & Diary

ジャズ歌手の若生りえがジャズスタンダードソングの歌詞やエピソードについて語る。
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カラヤンのムチャな要求に答えた男!?

2010年10月19日 | ジャンルを越えて ~音楽大好き!!~
みなさぁ~~~~~ん




こんばんはぁ~~~~~~





今日はほんと、涼しかったし、





夜歩いたのですが、手が最初冷たくて冷たくて、





末端冷え性が本格的な秋の訪れを告げてくれました




歩いたら全身ポッカポカでしたが





さてさてさて・・・!!!





シフォンさぁ~~~ん




いつもありがとうございます




今日は電車の中で思い出し笑い、





しなかったでしょうね(笑)





岩城宏之さんというのはご存知の方も多いと思いますが、





ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団や、





ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、





そしてNHK交響楽団など、





日本のみならず、世界の名立たる楽団を指揮した





小沢征爾さんなどとならぶ、日本を誇る名指揮者です





東京大学を目指していて、第2次試験の前日に高熱を出し受験を断念、





しかし、東京芸術大学の打楽器科に現役で合格し、





しかし、中退。





しかし!!





その間にN響の指揮研究員となり、





指揮者への道を歩むことになる、という、





勉強も音楽も優秀な方でしたが、





それ以上に文面からも、





ユニークで温かなお人柄が伝わってくる、





魅力的な日本を代表する指揮者の方です。






芸大の一つ後輩の、同じく有名な指揮者の山本直純さんとは、





もう無二の親友!!





実際に岩城さんの本には、





なんども山本さんとのエピソードがでてくるのです。






そのほかにも、小沢征爾さんや武満徹さん、





黛俊郎さん、外山雄三さん、ルービンシュタイン、そして、





あのカラヤンの名前も出てくるのです





高校生時代は熱血オーケストラ少女だった私にとって、





岩城さんの本を読めば、有名な音楽家たちとの





面白い生の対談や経験談が、





もともと打楽器奏者だっただけあって?





とてもテンポよく書かれていたので、





非常に読みやすかったんです






とくに、岩城さんは学生時代、お金がなくて、





でもどうしてもN響のコンサートが聴きたくて、





山本直純さんといっしょにN響の『主(ぬし)の人』の目を盗み、





もぐりでタダで聴いて、そのたびに見つかると





その『主の人』に追い掛け回されて・・・、





というのをくり返していたのですが、





ある日、いろいろあって、





N響の指揮研究員となったその日から、





その追い掛け回されていた『主の人』と





一緒に仕事をするようになるおかしなお話・・・。とか!!






また、別のエピソードでは、





日本で行われた海外の演奏者と合同コンサートで、





外国人の方が余り馴染みのない曲だったらしく、





おなじ打楽器奏者だった岩城さんが





『大丈夫!僕が太鼓をたたくタイミングを真似すればいいんだよ!』





と言って、オーケストラが静かに演奏するところで、





岩城さんは思いっきり楽器を叩く『フリ』をして、





その外国人奏者はまんまとワナにひっかかり、





本当は演奏してはいけない、楽譜にない静かな曲調のところで、





思いっきりシンバルをひっぱ叩かせてしまったという、





イタズラっ子的なエピソードもあり、





世界的有名な指揮者のこんなお話に





すっかり魅了されてしまったんです。






そんな中、カラヤンと岩城さんとの





面白いこんなエピソードがあります。






まだN響の指揮研究員か副指揮者時代の話だったと思いますが、





カラヤンが日本に初来日した際、





大きな音楽ホールはなかった時代でしたので、





東京の体育館でN響のリハーサルをしていたそうです。






しかし、場所が本当に悪く、カラヤンが指揮をする最中に、





数分おきに国鉄(現JR)の電車が通り、





そのたびに激しい騒音と振動で演奏は中断!!






音響には大変うるさかったという





カラヤンのイライラもピークになったとき、





まだ当時下っ端だった岩城さんに、






『おいっ!!イワキ!あの電車を止めて来いっ!』






と怒鳴ったそうです





冗談だろうっ!?





と思ったものの、





カラヤンの表情は真剣そのもので、





電車を止めるまで演奏を中断すると、





カラヤンは本気で怒ったそうです






そこでこ困った岩城さん






カラヤンは本気で電車を止める様子を見届けるために、





岩城さんの行動をじっと睨みつけていたので、





仕方なく、公衆電話のところに走って行き、





カラヤンの視線を感じながら、





『今マエストロが演奏しているから電車を止めろっ!!』と、





国鉄に、怒鳴って交渉の電話をした『フリ』をし、





受話器を置くとカラヤンのところにまた走って戻り、





『今、電車を止めるように言いましたのでもうすぐで止まるはずです。』





と伝えると、カラヤンはようやく満足そうににっこりと笑い、





『わかった。でははじめよう!!』





といって、無事にリハーサルが再開されたんだとか






確か、そんな内容だったと思います(笑)






えっ!!実際、電車がそれで本当に止まったかって?






いえいえいえ。






その後も電車が何度も通り、そのたびに





体育館に響く騒音と振動は相変わらずだったようですが、





さすがのカラヤンも岩城さんのその行動で、





やっと気持ちが落ち着いたのでしょうね





しかしカラヤンと日本人の間にも、





色々なエピソードがあるようです。






以前私のブログでも、N響の主席ホルン奏者『千葉馨さん』が





カラヤンから『ベルリンに来ないか?』という誘いを断った、





『カラヤンの誘いを断った日本人』というエピソードを載せましたが、





これも岩城さんの本で読んだ記憶です。





特にエッセイはクラシックを知らない人でも充分に





楽しめると思いますので、






シフォンさんもみなさんも、





機会があったらぜひ!読んでみて下さいね!!






今夜はながくなっちゃった!!





あすはラジオがあるので、今夜はこの辺で!!






皆さんも楽しい夢を!!






おやすみなさぁ~~~~~~~い
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1 コメント

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魅力的な方ですねえ (シフォン)
2010-10-20 14:16:58
りえさん こんにちは
休憩時間にちょっとだけ失礼します〓

何の分野でも才能あふれる方って、みなさん魅力的ですねえ。岩城さんのご本、読んでみたくなりました。ありがとうございました。
では仕事にもどります~
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