1983年8月15日。
東京ディズニーランドが開園してちょうど4ヶ月が経ったこの日、後に埼玉西武ライオンズの4番打者として大活躍する中村剛也選が大阪府で生まれた。
東京ディズニーランドと同級生の中村選手は、大阪府の野球強豪校・大阪桐蔭高校で高校通算83本のホームラン放つなど4番打者として活躍した。そして、2001年11月に行われたドラフト会議で、西武ライオンズ(当時のチーム名)に2位で入団した。
プロ入り後、ホームラン王を6回獲得するなど球界屈指のホームランバッターとなった中村選手。また、身長175cmに体重102㎏のまんまるボディに素朴な顔立ちから「さんぺい」や「おかわり君(中村選手の好きな言葉は「おかわり」)」というあだ名で呼ばれるなど、名実ともに人気の選手となっている。
実は中村選手は、東京ディズニーランドと同級生ということに加えて、パークのアニバーサリーイヤーの年には活躍する傾向があるのだ。今回は、中村選手のランドのアニバーサリーイヤーにおける活躍を紹介していきたい。
・ランド開園20周年(2003年)
プロ2年目の中村選手はこの年、二軍で22本のホームランを放ちホームラン王を獲得した。また、一軍の試合に初出場し、初打席で初安打、さらには初打点を記録するなど、華々しいプロデビューを飾った。
・ランド開園25周年(2008年)
プロ7年目のこの年は、前年7本しか打てなかったホームランが、なんと46本も放つことができ自身初のホームラン王を獲得した。さらに、自身初の100打点やサヨナラホームランを放つなど、バッティングで大活躍を見せ、チームの6年ぶりのリーグ優勝、そして日本一にも貢献した。
〈2008年の中村選手〉
・ランド開園30周年(2013年)
12年目を迎えたこの年は、前年に受けた左膝の手術の影響、さらには左肩のケガで、わずか26試合の出場、ホームラン4本などプロ入りワーストの記録となった。それでもシーズンオフの契約更改では、4年総額20億円の超大型契約を結んだ。
・ランド開園35周年(2018年)
17年目を迎えたこの年は、球団初の通算1000打点を達成。さらには通算1500試合出場を達成するなど、終わってみればホームラン28本、74打点を挙げ、10年ぶりのリーグ優勝に貢献した。
・ランド開園40周年(2023)
22年目の今年は、4月に打率.369、ホームラン7本、14打点を記録し、3・4月の月間MVPに選ばれた(5年ぶり)。さらには9回目オールスター戦に出場するなど、40歳目前でもまだまだ頑張っている。
ランドのアニバーサリーイヤーにおける中村選手の活躍を紹介してきたが、開園30周年の2013年を除くと、ほとんど活躍していることが分かった。特に25周年の時は初のホームラン王に加えてチームのリーグ優勝と日本一に貢献するなど、中村選手とチームにとっては最高の年になっていた。
ランド開園40周年の今年は、チームは5位に低迷し、中村選手もケガや体調不良で何度かチームを離脱するなど苦しいシーズンになっている。
しかし、アニバーサリーイヤーに活躍するのが中村選手の特徴。残り試合が少なくなってきているが、これからも多くのホームランを放ち活躍することを期待したい。