一人ディズニー見聞録

ディズニーを切り口に世の中の出来事を紹介しています。ディズニーソングのコンサートレポートも書いています。

『ディズニーファン7月号』 おススメ記事

2022-05-31 15:50:23 | 書籍
5月25日(月)、『ディズニーファン7月号』が発売された。ケーキを頭に乗せ憮然とした表情のドナルド・ダックが表紙を飾る今月号は、現在東京ディズニーシーで行われている「東京ディズニーシー20周年 シャイニング・ウィズ・ユー」の情報を中心としたラインナップとなっている。その中で今月特に取り上げたい記事を3本紹介。


まずは、今月号の目玉である「東京ディズニーシー20周年 シャイニング・ウィズ・ユー」の紹介記事。開園20周年を祝うイベント「東京ディズニーシー20周年:タイム・トゥ・シャイン!」を開催中の東京ディズニーシーでは、20年間の歩みを映像と歌、ダンスで振り返るショー「~シャイニング・ウィズ・ユー」がロストリバーデルタの「ハンガーステージ」で行われている(1日4~5回公演予定。入園後、東京ディズニーリゾート・アプリで「エントリー受付」必要)。


今月号では、「~シャイニング・ウィズ・ユー」の構成、さらに披露される曲やそれに合わせてステージ上のスクリーンで流れる映像が紹介されている。特に、映像を紹介する写真は、ショーを紹介する写真よりも多く、さらに見ただけでそのイベントやショーが分かるものとなっている。そのため、「これ見に行ったことある!」や「懐かしいな、このショー!」と思い出し、観に行く前か感動するだろう。


また、「~シャイニング・ウィズ・ユー」の次のページには、6月1日(水)発売予定の「~タイム・トゥ・シャイン!」のグランドフィナーレのグッズとグルメも紹介されている。そちらも是非チェックして、開園20周年のシーを堪能して頂きたい。


続いては、6月9日(木)から東京ディズニーランドで発売される「SUISUI SUMMER」メニューの紹介記事。暑い夏にピッタリなスイーツにドリンクなどのひんやりメニューを始め、海水浴を楽しむミッキーたちが描かれたスーベニア付きメニューが紹介されている。さらに、商品の販売箇所が分かるマップには、涼しい気分にさせてくれるスポットも掲載されている。ひんやりグルメを涼スポットで堪能すれば、暑い夏のランドを快適に過ごせるだろう。


最後は、ディズニーの歴史的資料や貴重なアイテムを収集・保存するウォルト・ディズニー・アーカイブスのアーキビストたちが、読者の質問に答える『ディスカバー・ウォルト・ディズニー・アーカイブス』。今月号は、ディズニーキャラクターたちの本名、猫のフィガロ、パーク内の音楽について解説されていた。どれも興味深いものだが、ここではパーク内の音楽について解説したものを紹介しよう。


かつてパーク内では、既存の曲をつないだ長いプレイリストが流されていたが、現在はより現実味のあるサウンドの演出を目指し、車や飛行機などの乗り物音、動物の鳴き声、さらには風の音までも製作して、流しているのだ。つまり、今まで何気なく聞いていたパーク内の鳥や犬などの鳴き声や、風の音などは全てイマジニア(ディズニーの製作スタッフ)たちによって作られたものであった。この驚きの演出をなぜ行っているのかは、是非今月号の『ディスカバー・ウォルト・ディズニー・アーカイブス』を読んで確認して頂きたい。


来月から、新商品や新メニューが登場する東京ディズニーリゾート。この機会にぜひ行ってそれらを購入し、さらにはパーク内の音楽も楽しんでみるのはいかかだろうか。


来月の『ディズニーファン8月号』は、6月25日(水)発売予定。


<参考文献>
KODANSHA 『ディズニーファン7月号』,株式会社講談社 2022年7月1日発行


11年ぶりの東京ディズニーシーに向けた準備

2022-05-30 13:18:04 | 一人ディズニー
夢と魔法の贈りものは、画面をタッチするだけで、翌日には手に入るのだ。


昨日、アマゾンで『東京ディズニーシー完全ガイド2022-2023』を購入した。午後7時頃にアマゾンで注文したが、翌日の午前9時頃には、自宅のポストに投函されていた。買ったものが半日後に届くこのシステムは、今や当たり前になったが、自分が特に欲しいものが届くと、その当たり前のことに感謝の気持ちが芽生えた。ありがとうございます、アマゾンさん。


そもそも『東京ディズニーシー完全ガイド~』を買ったのは、今週11年ぶりにディズニーシーに行くためだ。11年もの間行かなかったのに、なぜ今行こうと思ったのか。それは、自分の中でパークへ行くことに対する躊躇いが吹っ切れたからだ。


行かなくなるまでは、開園当時から毎年各シーズンに家族と行くほど、両親(特に母親)から徹底的にディズニーの英才教育を受けてきた。しかし11年前、自分が最後にシーに行った際、些細なことで家族と喧嘩してあまり楽しめなかった記憶がある。それからは、家族に行こうと誘われても色々理由をつけて断り続けた。


また、昔から友達が少なかった私は、一緒に東京ディズニーリゾートに行く友人がいなかった。さらに、自分のようなパークに似つかわしくない見た目の人間は行ってはいけない、という思い込みから意図的にパークに行くことを避けてきた。パークに行かなくなっても楽しめることはいっぱいあったが、心の片隅では「パークに行きたい」という気持ちが僅かながら残っていた。


しかし昨年、勤め先のディズニー好きの同期社員と一緒に、東京ディズニーランドに行ってきた。ランドに行くのは8年ぶりのことで、色々とシステム(スタンバイパスなど)が変わっていることに戸惑いはしたが、それでも思いっきり楽しむことができた。久しぶりに夢と魔法を堪能したことで、再びパークに行きたいという気持ちと、今まで抱いていた変な思い込みを吹っ切れさせる力が芽生えた。


この吹っ切れる力が、今回11年ぶりにシーに行く原動力となった。当初は、8年ぶりにランドへ行った同期とシーに行く予定だったが、色々あって行けなくなってしまった。現在シーは、昨年から行われている20周年記念イベント「タイム・トゥ・シャイン!」が催されているが、今年の9月3日までのため、何としても行きたいと思っていた。しかし、一緒に行く人が見当たらずに悩んでいた。


悩んでいた時に現れたのが、昨年得た吹っ切れる力だった。「行く人を無理して探さなくても、1人で思いっきり楽しめばいい」、「周りの目も気にせず、1人で思いっきり楽しめばいい」と吹っ切れることができたため、今週シーに行くことを決めた。


久しぶりにシーに行こうと思ったが、行っていない間にアトラクションやショー、さらにはシステム(スタンバイパスなど)が様変わりした。昨年久しぶりに行き、様変わりしたランドで戸惑った経験を踏まえて、今回は念入りに下調べをしてから行こうと思い、ガイドブックを購入した。


11年ぶりに行く東京ディズニーシー。そこではどんな体験が待っているか、とても楽しみだ。


『トイ・ストーリー3』で意外に泣けるシーンとは?

2022-05-29 16:18:20 | 映画
先月発売された『ディズニーファン 6月号』の「ディズニー・アカデミー」では、大人気作品の『トイ・ストーリー』シリーズの名場面をメンタルヘルスという視点で解説した記事が掲載されていた。記事を読んでいると「そういえば、自分も『~3』を観て泣いたな」と思い出した。


『~3』はシリーズの中で、初めて「成長と別れ」が描かれた作品だ。『~1』、『~2』は、おもちゃたちのアクションパート(脱出劇や救出劇など)がストーリーの中でウエイトを占めていたが、『~3』は、アクションよりストーリーを重視しているため、人の感情が揺さぶられるシーンが多かった。


おもちゃの持ち主であるアンディは17歳となり、大学進学に伴う引っ越しのため、ウッディを除くおもちゃたちを屋根裏部屋にしまおうとしていた。その後、おもちゃたちは色々あって保育園に行き、そして帰ってきて、最後はアンディが、彼のママの友達の娘であるボニーに、ウッディをはじめとした全てのおもちゃが譲られた。


多くの人は、最後のアンディがボニーにおもちゃを譲るシーンに感動して大号泣したとのことだが、自分はそのシーンでは泣けなかった。というのも、その前のシーンのほうが自分にとって泣けるシーンだったからだ。それは、アンディとママの別れのシーンだ。


荷造りを終えた部屋に、アンディがママと一緒に入ってくると、ママは物が一切置いてない息子の部屋を見て、こみ上げてくる思いを抑えるためか胸に手を当て、哀し気な表情で部屋を見渡す。ママを気遣って声をかけるアンディ。ママは大丈夫、と言いながらも「ずっと一緒にいれたらいいのに」と息子に抱きつき涙を流していた。

<空になった息子の部屋を見て、思いが込みあがるママ>

中学3年生の時に初めてこのシーンを観たが、息子と離れる母親の辛さと、親と別れる寂しさを感じて、我慢できずに泣いた。母親でもなければ、まだ親元を離れるわけでもないのに、なぜ涙が出てきたかは当初は分からなかった。しかし、後日よく考えてみると涙を流したのは、息子と母親が別れるシーンだったからだ。


女性が父親のことを好きな人が多いように、男は父親より母親が好きな人のほうが多いと思う。なぜなのかは、この場で論じないが、男が母親と別れることほど辛いものはないと思う。これは、男の習性、持って生まれたものと言ってもいいだろう。


だから、自分がまだ母親の下から巣立って行っていなくても、他人の母と息子の別れのシーンを観ただけで、本能的に寂しくなり、涙を流したのだと思う。


『トイ・ストーリー3』は涙涙の感動作であることはもちろん、ディズニー・ピクサー作品史上、最も泣ける母息子のストーリーでもあった。


マックスは高校生探偵!?

2022-05-26 18:29:30 | キャラクター
「どう聞いても工藤新一だ」。そう感じる人は多くいると思う。


90年前の5月26日、グーフィーがスクリーンデビューを果たした。それに伴いSNS上では、グーフィーをお祝いする投稿が多く挙げられていた。自分もブログで、グーフィーに関する記事を書いたが、今日はグーフィー繋がりで、彼の息子マックスについて、どうしても言いたいことがある。それは、マックスが『名探偵コナン』の工藤新一とキャラが似ていることだ。


共通点が無いように思える両者だが、意外にも似ている部分はある。2人(マックスは人?)とも高校生でガールフレンドがいて、さらには子ども時代の姿も見ることができるのだ。しかし、正直言うとあまりパッとしない共通点ばかりだが、マックスと新一の最大の共通点と言えば担当声優が山口勝平さんということだ。


勝平さんは、『ONE PIECE』のゾロや『バッグスバニー・ショー』のバッグスバニーなどのお調子者キャラから、新一や怪盗キッド、『犬夜叉』の犬夜叉などイケメン青年キャラを務める大人気声優だ。勝平さんの演じてきたキャラクターを見ると、お調子者の高校生マックスの声は適役だと思う。


声優さんが演じているキャラクターが、その人が務める別のキャラクターにどことなく似ていると、後者のキャラクターに似てくるのだ。だから例えば勝平さんがマックスの声のまま、『名探偵コナン』の映画シリーズの冒頭で必ず出てくるあのセリフを言うと、


「俺は高校生探偵、マックス。幼馴染で同級生のロクサーヌ(マックスのガールフレンド)と遊園地へ遊びに行って、ヴィランズたちの怪しげな取引現場を目撃した。(中略)フォンドレイク教授(ドナルドの親戚の発明家)の助言で正体を隠すことにした俺は、ロクサーヌに名前を聞かれてとっさに…「プルート」と名乗り、奴らの情報を掴むために(中略)」。


個人の妄想で書いているが、これはこれで面白いと思う。グーフィーを主人公にした作品は数多くあるが、マックスを主人公にした作品はまだない。それなら、マックスを高校生探偵にして、探偵ものの新しいアニメを作ってほしい。もちろん、彼の父親のグーフィー、お隣さんのピート家も共演させて。


多分、マックスが主人公のアニメは作られないと思うが、作られたら『名探偵コナン』のよう真面目な探偵ものになるか、それとも『パパはグーフィー』路線を継続させるのか。どちらの路線になっても、これだけは言いたい。


「マックス、ずいぶん成長したな。これからも頑張れよ」。


グーフィー・バースデイ/今年でデビュー90周年

2022-05-25 19:38:11 | キャラクター
1932年5月25日。世界一有名なドジでのんびり屋な犬のキャラクターが生まれた。


それは、「グーフィー(Goofy)」だ。90年前の今日、『ミッキー一座』(1932)でデビューしたグーフィーだが、当時はミッキーが主演する作品の脇役として出演していた。また、デビュー時の名前は「グーフィー」ではなく、「おかしな犬」という意味の「デイピー ダウグ(Dippy Dawg)」と呼ばれていた。さらに、『ミッキー一座』のグーフィーの見た目は、四角い鼻眼鏡に白いあごひげと、どこか小汚い恰好だった。


デビュー時こそあまりパッとしなかったグーフィー。しかし、何をやってもドジを踏むも、どこか憎めないキャラクター、「アヒョオ!」という独特の笑い声と間延びした声がウケて、1939年に『グーフィーの釣り天狗』でソロデビューを果たした。その後、グーフィーが様々なスポーツに挑戦し(ほとんど失敗に終わる)、ナレーターが真面目に解説する『グーフィーの○○教室』が大ヒット。


グーフィーは、1950年代にアスリートから一般人(犬?)となり、先生や会社員として働き、子育てやダイエットに励む作品が増えた。その中でも子育て路線は、1992年から放送されたテレビアニメシリーズ『パパはグーフィー』に受け継がれた。息子のマックスとお隣さんのピート家とのドタバタ劇は、大人気アニメとなった。


人気を博した『パパはグーフィー』シリーズは、1995年に初めての長編作品『グーフィー・ムービー/ホリデーは最高‼』が劇場公開された。グーフィーが、高校生になったマックスと夏休みの旅行を活かして、親子の絆を深めようとする作品は、涙を流さずにはいられなかった。さらに2000年には、続編の『史上最強のグーフィームービー/Xゲームで大パニック!』がオリジナルビデオ作品として発売された。


2本の長編作品で主演を務めるグーフィーだが、実はミッキーやドナルド等のディズニーフレンズ中で、最も多くの長編作品で主演を務めるキャラクターだ。2作品で多く感じたと思うが、グーフィーよりも数多くの短編作品に出演するミッキー(127作品)やドナルド(124作品)は、意外にも長編作品において単独で主演を務めていないのだ。むしろ、チップとデールのほうが、今年の5月20日(金)からディズニープラスで独占配信している長編作品『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』で主演を務めている。


今日でデビューから90年となるグーフィー。ミッキーやミニーより遅れてデビューし、当初は名前もなく見た目も残念だったが、のんびりでお間抜けなキャラクターが人々の心をつかみ、徐々に人気をつけていった。そして気づけば、大人気のミッキー先輩でさえも成しえなかった、テレビアニメシリーズと長編作品の主演にも抜擢されていた。デビューから90年が経ったグーフィーは、今後もまだまだ活躍しそうだ。